02 超絶アルバイト

夕日に照らされた公園で、赤毛の少年は一人だった
歳は12歳に相当する。

「はぁ……」

ベンチに身を沈め、俯いている少年――エリオ・モンディアルは溜め息をついている。
その服装は時空管理局のそれではなく、自分の背丈に合ったクラシックなスーツにシルクハットというマジシャンを連想させる服装だ。
無論、彼はマジシャンではないし、手品も使えない。強いて使えるとしたら電撃くらいか。
普段なら相棒――ストラーダが何か語りかけてくれるのかもしれないが、手元にあるのは財布と腕に巻いている金属質のブレスレットだけだった。

「お金がもうこんなに無くなってる……」

自分の財布の中身を再確認する
金欠という事実を受け入れると、元々の暗い表情が更に暗くなる。
時空管理局に勤め、汗水流して働き、堅実に溜めていた貯金はもう雀の涙ほどしかない。
別に無駄遣いで貯金が減ったわけではない、いや彼の性格からして無駄遣いという行為自体あり得ない。
でも減ってしまった。

数日前に遡ってみよう――



ミッドチルダの首都、クラナガンの郊外
うっそうと生い茂った木々の中に、そのテントはあった。
余程使い込んでいるのか所々小さな穴が空いていて、雨風はあまり守ってくれそうにない。
数人が限界のドーム状の空間に、4人は体育座りで互いの視線を向き合わせている。その光景はシュールとしか言いようがない。
彼らの住宅であるそのテントに置かれているのは生活において必要最低限の道具しかない。火を得る為のガスコンロ、お湯の為のやかん、明かりの為のランタン、寒さをしのぐ為の毛布、食材多数。
ちなみに今いるテントは買った物ではなく、影山が何処からか捨ててあったのを持ってきたものだ。

『なるほどな、ここは俺達のいた世界とは違う世界……ってことか』

矢車は今いる場所が自分たちが元々住んでいた世界とは違う場所と言うことを理解する。
矢車、影山、剣の三人はミッドチルダの住民ではなく、別世界からやって来た次元遭難者だった。
あの日、エリオを襲った怪物――ワーム
元々矢車達の世界に存在していたその生命体は、人間を襲い、特有の能力――ドッペルゲンガー能力を使い人間に擬態し、社会に浸透する。
矢車、影山、剣の三人はワーム戦う為の兵器――マスクドライダーシステムを用いてワームと戦っていた。だが戦いの内に影山と剣の二人は自分がワームと知り、命を落としてしまう。
そしてどういう訳かこの世界に流れ着き、影山と剣は純粋な人間の体を取り戻し、今に至った。
それを聞き、エリオは以前フェイトから聞いた話を思い出す。最近謎の次元振動、正体不明の魔力反応が複数発生しては消えるという不可思議な現象の多発。
その正体が何なのか掴み取ることが出来た、同時にあの日自分を中傷したフェイトとキャロが二人に擬態したワームであることも知る。
だが、彼の中で何かが変わったというわけではない。あの日の二人が偽物と知ったところで心の傷は癒されなかった。


『じゃあ、うまくいけば俺達は元の世界に……!』
『俺達みたいなロクでなしが、光を求めようなんて考えるな』

影山の提案を遮るかのように、矢車は低いトーンで言う。

『闇の住民が光を求めようとすると痛いしっぺ返しを食らう……お前が一番よく知ってるはずだ』

それを聞くと、俯きながら影山は「分かったよ……」と呟いた。
心の中でエリオは矢車に感謝した。正直な話、今の自分の姿を時空管理局員に見せたくなかったのだ。

『我が弟、モンディ・アールよ』

重苦しい空気の中、神代剣は会心の笑みを浮かべながらエリオに言う。

『これは兄弟の証! 俺とお揃いの服を与えよう!』

そう言いながら差し出したのは、形は剣の着ている服と全く同じでクラシックな雰囲気の漂う黒のスーツ、そしてシルクハット。
ただ一つ違うのは背丈や幅が剣のに比べてやや小さいことだ。
後から聞いたところによると、これは剣がエリオくらいの歳に着たことのある服らしい。何でそんな物を持ってるのかは気にしないでくれ。
エリオは困惑の表情を浮かべながらスーツを見る。
もしやこの人は自分にこれを着ろと?

『嬉しくて言葉もないか、可愛い奴だ』

悪い予感は的中した、やはりこの人は自分にお揃いの服を着せる気だったのだ
兄弟の証だか何だか知らないが、男同士でペアルックなんてまっぴらゴメンだ。
だが反論しても聞き入れるとは思えないし、ワガママも言ってられない。
今着てる管理局の制服はワームに襲われた際にあちこちに穴が空いてしまったので、そんな格好で街を歩くくらいならスーツの方がまだマシかもしれない。
まあ着てると恥ずかしくなるのはどっちも一緒だが。
そんな剣を見て、矢車と影山はこう言ったそうな。

『兄弟、お前はいいよな……いつでも前向きにいられて……どうせ俺はネガティブだ……』
『でも、兄貴も今は金色に輝いてると思うけど……』
『もうブレイクも限界も無いんだよ……』



恩師とパートナーからの中傷、怪物の果てしない暴行によって生きることに希望を失い欠けてたエリオを矢車想――またの名をキックホッパーが助けてから一週間もの時間が経つ。
初めの数日間、彼は塞ぎ込んでいたが自分を助けた矢車、矢車と兄弟の契りを交わした影山と剣によって会話が出来るくらいにまで回復した。もっとも、あの日暴行で受けた胸部の傷は傷跡となって今も残っているが。
だがそんなこと今は関係ない、生きていくにおいて重大な問題が彼を襲っている。

「やばい……ホントにどうしよう……」

もう一度財布の中身を確認するが、貧乏という事実は一切変わらない
テントの中に置いてあった生活用品、毎日の食費は全てエリオの実費で賄っていた。ミッドチルダの住民ではない矢車、影山、剣の3人が金を持ってるはずがない。
このままでは四人揃ってのたれ死に――そんなの絶対嫌だ
そして、エリオはある決意を固めた。

「バイト……探してみようかな……」


エリオが生きる為にある決意をする数分前
『元祖』闇の世界の住民三人が沈みゆく夕日を眺めていた。

「ミサキーヌ、カ・ガーミン、じいや……みんなは今何をしている……?」

昔を懐かしむように夕日を見つめながら呟く剣などお構いなしに影山は矢車に問いかける。

「兄貴、何であんな奴にザビーの変身ブレスを持たせたの?」

問いに答えるように矢車は顔を向ける。

「お前はまだあんなのに未練があるのか?」
「そうじゃないよ。ただ、シャドウの隊長でもないあいつにザビーゼクターが来るなんて思えないだけで……」

矢車がエリオに与えたブレスレット
それはかつて、矢車と影山にとって栄光の証であった。それを持つことにより、強大な戦闘力と名誉を約束される。
しかし二人は栄光――ザビーゼクターから見放され、闇の世界へと堕ちてしまう。後に二人に栄光を手にする機会を与えられるが、影山は再び見放され、矢車は自ら栄光を拒む。
三人がミッドチルダに流れ着いた際、矢車の手元にブレスレットが置かれていた。やがてゼクターもやってくるが、それはもはや栄光を示す物ではなくなった。
当然ながら、エリオはそんなこと知らない。

「今のザビーは栄光でも何でもない、誇りも無くなったんだ……」
「兄貴……」

矢車と影山は顔をしかめる。
そんな二人のことなど関係ないように、剣は夕日に向かって腹の底から思いを吐き出した。

「ミサキーヌ! 例え離れていても、俺は君が大好きだ~!」



ある日、エリオは倒れた
生計を立てる為に日雇い労働を繰り返しバイトを探しまくった結果、見事に蕎麦屋で採用された。
彼のような少年がバイトとして採用される自体あり得ないかもしれない。でもエリオは面接時、土下座をしまくった。もう額から血が流れるくらいに。
それを見た蕎麦屋の優しい店長さんは彼を採用してくれた。ああ、人情とは素晴らしい。
エリオはたった一人働く。通常のバイトはもちろん、正社員でもあり得ないくらいに。店の掃除、皿洗い、調理、売り上げの計算、食材の仕入れ等々……
が、連日の日雇い労働に加え、蕎麦屋で無理な労働は無理があるのか数日で倒れてしまう。ホームレス生活でロクに食事が取れてないのか、いつもの体力はない。
だが働かなければ4人仲良く飢え死だ
何故エリオはそこまで頑張れるのか。恐らく彼は命を救ってくれた矢車、人間不信に陥ろうとした自分をケアしてくれた影山と剣に恩を感じているから辛い労働にも耐えられたのだろう。
でもバイトのことは一切相談しなかった。何故ならこんな三人バイトの戦力になるとは到底思えない。下手すればクビになる恐れもある。
エリオが倒れてから、三兄弟はバイトのことを知った。当然驚いた。
それから矢車はテントでエリオを看病し、影山と剣はエリオの代わりに蕎麦屋で働くこととなった。
影山は主に皿洗いと掃除、剣は出前を担当している。
そういう訳で現在剣はスーツの上に紺色の上着を羽織り、アルミニウム合金で出来た岡持ちを持ち上げながら、配達先に向かう。
配達先はミッドチルダ首都、クラナガンの時空管理局地上本部
中央の超高層タワーと、周囲のやや低い数本のタワーからなるその建物は陸上警備隊、次元航行部隊、救助隊、自然保護隊等数々の部署が存在し、あらゆる次元世界から質量兵器の根絶、ロストロギア規制の為に存在するかつてのエリオの職場だ。
言うまでもないが、剣はそんなこと一切知らない。


「ここか……」

地上本部の迷路のように入り組んだ廊下を進み、やがて目的の部屋に辿り着く
ドアを開いて現れた部屋はデスクとミニチュアと思われるデスク以外何も無いが太陽の光に包まれ、空調も効いているので働く者にストレスを与えない部屋だ。
しかし、その部屋には剣の他に誰もいない。

「誰かいないのか、出前だぞ」
「は~い」

部屋に入り、背後から現れたのはどこか軍服を連想させる衣服を着た22歳の小柄な女性
剣はその女性――八神はやてが配達主であると判断する。

「天ぷらそばだ」
「ご苦労さん」

岡持ちからラップに包まれたどんぶりと割り箸を取り出し、はやてはそれを受け取って自分のデスクに置く。

「俺は倒れてしまった弟の為に働き、マネーを稼がなければならない……」
「そうですか~ 弟さん、元気になると良いですね」

はやては剣に蕎麦の代金を支払う。その弟というのが自分の部下の一人だったということを知る余地は無い。
受け取った剣は岡持ちを抱えた。お釣りを払わず。

「では、さらばだ」
「ちょっと、お釣りは!?」
「治療費として貰っておく!」
「はぁ!?」

抗議の声などお構いなしに部屋を出ようとするが何かがおかしいと思い、足を止める。

「治療費が足りん、これでは弟は治らん! もっと貰ってやるからよこせ!」
「何言うとんや! わたしと弟さんの病気に何の関係があるねん!」

普通ならばはやての言い分のが絶対正しいが、普通ではない剣には通用しなかった。
理不尽な要求の前にはやては地が出てしまう。

「治療費!」
「お釣り!」
「治療費!」
「お釣り!」

二人は怒号を飛ばしながら睨み合う中、訪問者が訪れる。

「はやてちゃん、どうしたんですか~?」

ほんわかと柔らかい声と共に現れたを訪問者を見て、剣は驚愕する
それもそのはず、視界に飛び込んできたのは宙に浮かぶ小人だからだ。


「小人が空を飛んでいる!? これは一体……」

驚きながら目の前の小人――リインフォースIIを見ながら首を傾げる。
一体何がどうなっているのか
考え抜いた結果、剣の中である結論が導かれた。

「そうか! これは妖精なのだな!」

剣の発言に対し、リインは困惑の表情を浮かべる。

「昔じいやから聞いたことがある。困っている人の前には妖精が現れ、願いを一つだけ叶えてくれると……」

そんなのは童話の世界の話だが、剣のような天然坊ちゃまに区別がついてるとは思えない。
誇らしげな表情を浮かべながらリインに指を指す。

「俺の願いを叶えにやってきたのか! ならば言おう。我が弟、モンディ・アールを元気にするのだ!」
「……え?」

リインはぽかんとするしかできなかった。

「これでよし、モンディ・アールも元気になるはずだ!」

妖精に願いを言えばもう治療費など必要ないと考えたのかそばの代金をはやてに返し、部屋を出て行った。
無論、リインは剣の言うような妖精では無いし、願いを叶えることも出来ない。
嵐が去ったかのように部屋に静けさが包まれ、二人は溜息を漏らしながら椅子に座る。
そしてはやては訝しげな表情を浮かべながら剣の言葉を思い返す。

「モンディアル……?」




剣は満足げな表情を浮かべながら一人、人気のない道を歩いている。
妖精に願いを言ったから弟はもうすぐ元気になる――
そんな意味不明な希望と岡持ちを抱えながら蕎麦屋へ足を進めた。

「神代剣……いや、仮面ライダーサソード」

不意に声が聞こえたので、剣は振り向く。
喪服を身に纏う一人の女が姿を現す。マネキンのような表情からは一切の感情を感じさせない。
これまでの経験からか、剣はその正体を一瞬で見抜く。

「お前はワームの心を失った……処刑する」
「黙れ、それは昔の話。今の俺はれっきとした人間」

先程の柔らかさが嘘のように表情を強張らせ、岡持ちを道の脇に置く。何処からか取っ手が紫色の剣――サソードヤイバーを取り出す。
同時に現れた女の体は妖しい光りに包まれ、異形へと姿を変える。
現れた異形は全身が灰色に包まれ、蜘蛛を連想させる顔付き、両肩から生えた蜘蛛の足、奇妙なマークが彫られた両手の盾
アラクネアワーム ニグリティアへと変貌。同時に何処からか嫌悪感を抱かせる鳴き声を発しながらサリスワームが現れ、剣の周りを囲む。

『Standby』

独特の電子音が鳴ると同時に、地中からコンクリートの道路を突き破りそれは現れる。
紫色の尾部を持ち、サソリを連想させる機械――サソードゼクターは8本の足を動かしながら勢いよく跳躍し、剣の手中に収まった。


「貴様らワームは全て俺が倒す……変身」
『Hensin』

サソードゼクターをセットアップホルダーへ装填。電子音と共に剣の全身がヒヒイロノカネに包まれ、それはアーマーへと変化していく。
全身を包むマスクドアーマー、アンテナとスコープを持つ仮面、上半身に巻かれるブラッドペセル、両肩部のブラッドタンク、太腿のヤイバーホルスター
ワームと戦う為に生み出された4番目のマスクドライダー――仮面ライダーサソード マスクドフォームに姿を変え、神代剣はワームの前に立ちはだかる。
剣がサソードへと姿を変えるのと同時にサリスワームは爪を振るい攻撃を仕掛けてくるが、サソードヤイバーで軽く返され、逆に刃を叩き込まれてしまう。
四方から迫る爪を避けながらサソードはワームの皮膚を切り裂き、ダメージを与える。よろけたサリスワームの背後からアラクネアワーム ニグリティアは腕から糸を放つが軽く避けられてしまい、サソードの一撃を浴びてしまう。
ある程度ワーム達にダメージを与えると、尾部のサソードニードルを押し込む。ガチャン、と何かが外れるような音と共に上半身の装甲が浮かび上がる。

「キャストオフ!」
『Cast Off』

機械音声と共に装甲が弾け飛ぶ。それはまるで昆虫の脱皮のように
装甲をサリスワーム達に命中させ、緑色の炎へと消していった。

『Change Scorpion』

音声と共にそれは現れた。
サソリを連想させる仮面、エメラルドグリーンの両眼、紫を基調とするライダーアーマー、鎖骨部を守るショルダーブレード
仮面ライダーサソードの真の姿――ライダーフォームが姿を現し、そこに立つ。
アーマーが外れて身軽になったサソードはたった一匹残ったアラクネアワーム ニグリティアと対峙する。
それを見たワームは勝てないと判断したのか突如姿を消す。対するサソードは自分のやるべき事を瞬時に導き出した。

「逃がさんぞ……クロックアップ!」
『Clock Up』

腹部のベルトに付いているスイッチをスライドさせると全身に力が流れ込む。音声が発せられると同時にサソードの姿も消えていった。


世界の時間が止まった。いや、彼らが世界の時間より早く動きすぎている。
クロックアップ――常人では到底辿り着くことの出来ない超高速移動
各マスクドライダー、成虫へと進化を遂げたワームにのみ行うことができ、常識では考えられないスピードでの移動が可能だ。
しかしライダーが安全にその状態を保つのには限界があり、長時間の使用は資格者の肉体に負担を掛けてしまう。よって短時間で決着をつけなければならない。
ライダーとワームは縦横無尽にクラナガンの廃棄都市区画を駆け巡りながら戦闘を繰り広る。コンクリートの床や壁が当たり前のように破壊されていき、ゆっくりと破片に変化し宙に降り注ぐ。
アラクネアワームはパンチを繰り出すが紙一重の差で避けられ、サソードはヤイバーでワームの皮膚を斬り、体力を奪っていく。
体勢を立て直そうとするが、もはや手遅れだった。

「ライダースラッシュ!」
『Rider Slash』

サソードニードルを持ち上げ、再び差し込むと電子音が発せられる。
同時にサソードゼクターから放たれる猛毒――ポイズンブラッドとタキオン粒子が混ざり合う。
サソードが全身の力とゼクターのエネルギーを刀身に込めると、ヤイバーの刃先にスパークと紫の液体が纏う。
そして力の限りワームに居合い切りを浴びせ肉を切り裂き、勢いを保ったまま必殺技――ライダースラッシュを数回叩き込んだ。

『Clock Over』

最後の一撃を終えると、ゼクターの意思によりクロックアップの状態が解除され、元の時間の流れに戻ってくる。同時にワームが爆発四散する音が響き、宙を漂うコンクリートの破片は地面に落下し粉々に砕け散った。
風によって炎が消えていくのと同時にサソードヤイバーからゼクターが離れ、アーマーを構成するヒヒイロノカネが消滅し、剣の肉体が姿を現す。


剣は一人岡持ちを抱え、蕎麦屋への帰路につく
先程の戦いから自分の過去を思い出し、眉を歪める。あの日、幸せに暮らしていた姉と自分を殺し、神代剣という人間を擬態したワーム――スコルピオワーム
剣という人格の強さでワームとしての意識が消え、全てのワームを倒す為にライダーとして戦うこと、見つかりもしない仇を殺す決意をしたスタート地点。
そして自分の正体を思い出したクリスマス――自分の命を犠牲にワームを壊滅させた日
しかし今、このミッドチルダにワームが出現している。もしや自分が人間として蘇った理由はワームと再び戦って罪を償えということか。

「今度こそ全てのワームを倒し、姉さんの敵を取ってみせる……」

その外見からはとても似合わないかもしれないが、一人剣は新たなる決意を固める。
それはかつてワームだった自分に架せられた宿命なのかもしれないから――


02 終わり


次回予告


矢車「今の俺にはザリガニでも眩しすぎるんだ……」
剣「俺達でラ・メーン屋台を引っ張ろうではないか!」
ヴィヴィオ「ママと約束したの、怪我をしても泣かないで一人で立てるようになるって」
影山「ワーム……! あいつらがいたから俺は……! 変身!」

『Change Punchhopper』

天の道を行き、総てを司る


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最終更新:2008年08月25日 21:43