「とにかく外にいる連中を片付けて内部の方を援護しに行かなきゃ!」
「うん!」
なのはとフェイトは獅子奮迅の活躍で外部に展開するテロリスト達を次々倒していたが、
その時、突然管理局内部の壁が吹き飛び、マンモスマンに押し出された魔動兵器が
飛び出して来たでは無いか!」
「パオォォォォン!! こんな物で俺を倒せるかぁ!!」
「キャァァァァァ!! 出たぁぁぁぁぁぁ!!」
突然壁が吹き飛んで魔動兵器が飛び出して来た事よりもマンモスマンとオメガマンの
二人が出て来た事の方がなのはにとって衝撃的だった。
「あ! 良く見たらあの時の女の子がいるじゃないか!」
「本当だ!」
「うわぁぁぁぁ! こっちに来たぁぁぁぁ!!」
なのはに気付いて駆け寄って来るマンモスマンとオメガマンになのはは絶叫した。
そしてレイジングハートを滅茶苦茶に振り回して追い返そうとしていたのだが
二人は構わず近付いて来る。そして、マンモスマンの豪腕がなのは目掛けて振り下ろされ…
マンモスマンはなのはにハンカチを手渡した。
「ハンカチ…落としてたぞ。」
「え…?」
予想外の事態になのはは唖然とした。
「え…? 別に私を狙う殺し屋とかじゃないの?」
「何を言うか。お前みたいなの殺して何の得がある。」
「俺達はお前が落としたハンカチを届ける為にここまで来たんだぞ。」
「あ…そ…それは…どうも…。」
なのは唖然としながらハンカチを受け取り、慌ててお辞儀をした。
「さて…これでもう終わり…ってワケにも行かんよな~。」
「一宿一飯の恩もあるし…手伝ってやるか?」
「そうだよ。今はこの通り…突然現れたテロリストのせいで管理局は滅茶苦茶なの。」
「せめて後方で質量兵器を連射してる奴だけでも何とかしないと…。」
フェイトはなおも敵後方で大砲を連射してる大男を睨み付けていたが、実はその大男、
マンモスマンとオメガマンの二人にとって見知った相手だった。
「ゲェェェェェェェェ!! あれはレオパルドン!!」
「ゲェェェェェェェェ!! あれはマンモスマン!!」
思わず双方が同時に驚きの声をあげていた。大砲を背負った大男の名はレオパルドン。
キン肉星王位争奪戦において超人界の歴史に残る程の瞬殺されっぷりを見せた男である。
ちなみに超人強度は460万パワー。おまけにレオパルドンを瞬殺したのはマンモスマンであり、
マンモスマンとオメガマンはレオパルドンそのものより、何故ここにレオパルドンが
いるのかの方に驚いていた。
「知り合いなの!? あの大砲背負った大男…。」
「知り合いってワケでも無いが…昔一度戦った事があってな?」
「え!? じゃあ結果は?」
「当然俺のノーズフェンシングで一発瞬殺だ。」
「奴も俺達同様に超人墓場で働いて蘇る事が出来たんだろうが…何故こんな所にいたのだろう…。」
そこが分からなかった。マンモスマンとオメガマンはなのはにハンカチを届ける為に
追った先がアースラで、成り行きでミッドチルダに来てしまったのだが
レオパルドンは何故こんな所でしかもあんな事をしているのだろうと…。

「何かあちらから出て来た新手に驚いてる様子でしたが…どうしたんですか? レオパルドン先生!」
「あ…いや…別に…何でもない…。」
一方テロリスト側の陣地ではテロリストの一人がレオパルドンにそう話しかけていた。
レオパルドンは背中に大砲を背負っている形を取っているが故に超人プロレス向きの超人では無い。
得意技もその大砲から放つ地獄の砲弾。それ故に傭兵としてテロリストに雇われたのであった。
しかし…やはりキン肉星王位争奪戦でマンモスマンに瞬殺された事実はトラウマになっていた様子である。
「だ…だがここは超人プロレス用リングの上ではない! 遠くから地獄の砲弾を当てれば
俺にだって勝機はある! レオパルドン行きます!! グオゴゴゴ!!」
レオパルドンは背中の大砲をマンモスマンへ向け、地獄の砲弾をぶっ放した。

「うわぁぁぁぁぁ!!」
なのは達とマンモスマン・オメガマン達が密集して話し合ってる所に
地獄の砲弾が飛んでくるもんだから、みんなギャグ漫画みたいに吹っ飛んでしまった。
「くぬぬ~…レオパルドンのくせに~…。パオォォォン!! ノーズフェンシングで突き刺してやる!!」
マンモスマンはレオパルドンへ向けて駆け出した…が、また地獄の砲弾で吹っ飛んで戻って来た。
「やっぱ超人プロレスとは勝手が違うか…。」
「あの~…本当に瞬殺した事あるんですか?」
「あの時はあんな大砲なんか使わずにあいつの方から突っ込んで来たからな~。」
ちょっとなのはとフェイトはマンモスマンに対し疑惑の目で見ていた。
「いずれにせよ接近しないと話にならん。」
「じゃあここは俺の出番だな。狙撃は宇宙ハンターである俺に任せろ。これで奴の大砲を
破壊するから…後はマンモスマン、お前に任せるぞ。」
オメガマンは対超人ライフルを構えるが、そこでクロノが現れて止めた。
「ちょっと待った! 悪いがここミッドチルダでは質量兵器の使用は禁止されている。」
「ゲェェェェェェ!! 何その無茶苦茶な法律!!」
「仕方が無い…郷に入っては郷に従えだ。」
ライフルを下げると、オメガマンはその辺に倒れている名無し局員が持っていたデバイスを見た。
「オメガメタモルフォーゼ!!」
オメガマンの目から放たれた光がデバイスに当てられた。するとどうだろう。
オメガマンの持っていたライフルがミッド式デバイスへ姿を変えたのである。
これこそオメガマンの能力の一つ。オメガメタモルフォーゼ。目に映る物体をコピーし、
変身する事が出来るのである。この能力でオメガマンは様々な物に変身して
キン肉マン&ネプチューンマンを大いに苦しめた物である。
「これで文句は無いだろう?」
「も…文句は無いが…あっちの方のデバイスが消えてるじゃないか!」
これもオメガメタモルフォーゼの特性でコピーされた元の方が消滅してしまうのである。
実際キン肉マン&ネプチューンマンと戦った時も、この能力で通天閣が消えたりなど
良く大阪の街は騒ぎにならなかったな? と思える事態が発生した物である。

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最終更新:2007年08月14日 17:32