「あれは…人間…!!」
白い体に尻尾が生えたような生物、
ミュウツーは隠れていた。
早朝に起きて山の中に入ると、早速現れた人間。
どう考えても人間だが、その手には血が付いたバットがある。
普通の人間だったら警戒してもう少し様子を見るだろう。
だが、生憎ミュウツーにそのような感情は持ち合わせてない。
手のひらに黒い球体をためると、その人間に向かって発射させる。
「…! 誰!?」
その人間、少女は紙一重で避けると、驚いたようにこちらを向きながらそう叫ぶ。
「こちらに気づかずに避けるとは…手加減無しで殺すしかないようだ。」
ミュウツーはそう言うと、テレポートで
アシュリーの背後に回り、もう一発撃つ。
これなら確実に殺すことが出来る。
――――だが、その球体は当たらず、近くの木に当たり破裂する。
「当たらない…?何故避けられる…」
それもその筈であった。
なぜなら、アシュリーは先ほどの戦いから、感覚が鋭くなっている。
ミュウツーは人間を甘く見ていた。
そして、このバトルロワイアルを。
「危ない危ない…。」
アシュリーは本を取り出すと、ミュウツーの周りに火がつき、ミュウツーを包むように燃えさかる。
「うぐぉおおおお…!!!」
ミュウツーは火の中で倒れ、アシュリーは、ミュウツーの支給品だけ盗ると、ザックも燃やす。
そして、ミュウツーの武器らしき物を取り出したとき、ミュウツーが火の中から脱出し、叫ぶ。
「お前の攻撃では私は殺せない…"自己再生"」
ミュウツーの体が白く光ると、燃えていた部分の火が消えて、火傷の痕が消えていく。
そして、ミュウツーは何度もシャドーボールを撃つ。
1発、2発、3発と、連続で撃ち続ける。
が、当たらなかった。それどころか、アシュリーは、その攻撃を普通に避けている。
「そんな攻撃、当たらないよ…。」
アシュリーにとっては純粋に思ったことを言ったのだが、ミュウツーにはそれも挑発に聞こえた。
「怒れば怒るほど攻撃が適当になってるよ?」
遂にミュウツーは怒りが絶頂に達した。
そして、その黒い球体をどんどん膨らませていく。
「…貴様のような愚かな人間には、どんな理由があろうとも当たる様にしなければならないようだな…」
そのまま、全ての力を込めて、撃つ。
アシュリーはと言うと、説明書を読みながら、指揮棒のような物を振っていた。
なんだ?体が勝手に動く。先ほどまで地面についていた足は、どんどん離れていく。
そして、先ほど居た人間は見当たらない…
私は死んだのか…?そんな馬鹿な…。
高い…下に見えるのは島?あの地図の形をした…
空を浮かんでいるのか?あの女か…あの女がやったのか…
「ふん…良いだろう。貴様を見つけ、必ず殺してやる…!」
* * * * * *
「本当に飛んでいった…。」
アシュリーは、説明書を読んで半信半疑ながら、驚いていた。
説明書に書いてあったのは、風の唄という風向きを変える唄と、疾風の唄という風に乗って移動する唄だった。
とりあえず疾風の唄を振ってみたらこの通り。
ミュウツーは飛んでいき、黒い球体は消えてしまった。
そして、戦いを2度も経験することにより、アシュリーはだんだん理解できた。
一つは、何かに恨みを持つ者が誰かを狙うこと、
そしてもう一つは武器には攻撃型だけでなく、色々なタイプの物があること。
――――そして、人を傷つけることの楽しさを。
【名前:アシュリー@メイドインワリオ
健康状態:健康
武装:風のタクト@ゼルダの伝説 風のタクト/残り4回
所持品:支給品一式×2、ホームランバット@スマブラ、エルファイアー@ファイアーエムブレム 紋章の謎/残り3回
現在位置:エリア5・E-10
第一行動方針:ゲームに乗る。
第二行動方針:ミュウツーと再会したくない。
第三行動方針:知り合いには会いたくない。
最終行動方針:知り合いに自分のことがばれたら殺す。
備考:少しずつ方針が変わってます。】
【名前:ミュウツー@ポケットモンスター
健康状態:少し火傷 激怒
武装:なし
所持品:なし
現在位置:エリア5上空(ワープする場所は不明)
第一行動方針:誰かが居たら容赦なしに殺す!!
第二行動方針:あの女の居た所に戻る!
第三行動方針:あの女を殺す!!!
最終行動方針:人間は全員殺す!!!
備考:かなり怒ってます。誰かに会ったら… ミュウツーのザックは燃えて消えました。】
【風のタクト@ゼルダの伝説 風のタクト】
風や昼夜を操ったりする指揮棒(タクト)。
一応叩いたり刺したりすることも出来る。今回は、
風の唄:風の向きを変えたり、風を強くする。
疾風の唄:自分、相手をどこかのエリアにワープする。
島の外にはワープできない。ワープする場所は不明。
今回は全部で5回使える。
没理由:最初の投下で少し違和感があった様なので、修正したところ展開が180度変わってしまい、没に。
ミュウツーが映画版からの出展にも関らずキャラが違い過ぎたのが敗因か。
個人的には修正後は映画の設定が生かされていて好きだ。
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最終更新:2007年12月09日 22:33