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第五十四話『力でねじ伏せる男』


山の中に、一人の男が座っていた。
放送が始まったので、少し休憩しているだけだが。

「フン、どうやらゼルダ姫も小僧も死んではいないようだな。」
そう言うと、立ち上がり、周りを見渡す。
「…誰とも会わなかったな…さぁ次はどの方向へ行くか…」
ザックから地図を取り出し、目を細めて見てみる。
「…この島は西に広いらしいな。なら西へ向かってみるか。」
地図をしまい込む。そして、中から一つの物を出した。
「…これは何だ?」
それは、ガノンドロフも見たことがあるはずの、瓶。
そして、その瓶の中には一匹の妖精が入っていた。
「ふむ、とりあえず開けてみるのも良かろう。」
ガノンドロフは瓶の蓋を掴み、それを引き抜く。
そして、キュポンッという小気味良い音と伴に、
中から青い妖精が出てきた。
『きつかった…一体ここは何処…?』
「おい、お前。」
『きゃっ!?ってあなたはガノンドロフ!?』
自分の名前を当てられたのに少し驚いたガノンドロフは、
その妖精―ナビィというらしい―に聞いた。
「何故お前は俺の名を知っている?」
「何故って…あなたはリンクが封印したはずじゃない…」
「ほう、あの小僧の名を知っているか。…奴は一体何者だ?」
「リンクは勇気のトライフォースを持った勇者よ!」
勇者、と言う言葉を聞き、少し嫌な顔をしながら、
脳裏に蘇るあの時のことを思い出す。
あの、影の世界の女王と、緑衣を纏った戦士…
そして、ハイラルの王女やレジスタンスの逆襲を。
「フン、勇者など…下らん。それで、お前は何か使えるんだろうな?」
ナビィは、少し考えた後、こう言った。
『あなたの手伝いなんてしたくないわ。どうせあなたなんか、人を殺すんでしょう?』
「"殺す"ではなく、"殺した"んだがな…。」
ガノンドロフは嫌な笑い顔になりながらそう言った。
『…益々手伝いたくないわ。』
「あまりぐだぐだ言っていると殺すぞ。別にお前なんぞ居なくても良いからな。」
今度は、ガノンドロフの顔がしかめる。
『…あまり妖精をなめないでよっ!』
ナビィはそう言うと、空高くへと飛んだ。
それに続くように、ガノンドロフも飛び上がる。
だが、空中戦では羽根で飛んでいるナビィの方が圧倒的に上手、
ガノンドロフは途中で追うのを諦めた。

『ふぅ…やっと諦めたか…結構しぶとかった―――!?』
ナビィの前に光の弾が飛んでくる。
そして、突然の攻撃に驚いたナビィは、避けきれず左部分の羽根に当たった。
そしてそのまま、風に乗りつつも遠くへと飛んでいった。

「ふん、やはり小僧の周りにいる奴は使えんな。」
最後にそう呟くと、ガノンドロフはまた歩き出した。

【一日目/日中】
【名前:ガノンドロフ@ゼルダシリーズ
健康状態:少しずつ回復 魔力消費(大)
  武装:なし
 所持品:支給品×2 空の瓶
現在位置:G-10
第一行動方針:西へ向かう。
第二行動方針:リンクとゼルダを見つけて殺す。
第三行動方針:ゲームの優勝
最終行動方針:全世界を自分の物に。
備考:ナビィは消滅した物と認識しました。】

【ナビィ@アイテム
使用者が見ている物について説明できる。
何もないところで会話も出来て便利。
だが、意思もあるので、どこかへ行ってしまうこともある。
体(光の部分)を破壊すれば消滅する。


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最終更新:2007年09月17日 01:01