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三者三様


クマトラ、出発の準備はできたか?」
「ああ……ん?ディディーはどうしたんだ?」
「彼なら、先に外に出て待っている。我々も行くぞ」
そう言って、メタナイトはクマトラと共に廃校の一室を出ていく。
彼のクマトラへの態度には――若干ながら、疑念の色が含まれていたことは否めない。
(……にわかには信じられん。いくらこの状況下とはいえ――
 デデデが……殺し合いに乗っていたというのか……?)

あの後、メタナイト達はクマトラと軽い情報交換を行った。
廃校で、一体何が起きたのか。あの惨劇の真相はどうだったのか。
当初は頭を殴られたショックで記憶に混乱を生じていたクマトラだったが、暫しの休息を挿むことで
あやふやだった記憶は鮮明さを取り戻した。
その情報によると――あの廃校で最初に襲撃してきたのはデデデだったということ。
しかし判明したのはそこまでだ。クマトラは彼の最初の攻撃で気絶させられたとのことである。
ディクシー、そしてデデデ殺害の真相は未だ闇の中だった。
(――果たして、この娘の言葉は真実か……?)
クリスタルがあの場で人を殺した可能性は極めて高い。
特にデデデを殺したのは、凶器をはじめ現場の状況から見て、彼女であると断言していいだろう。
このまま、彼女の言葉を鵜呑みにしてもいいのか?
そもそも……このクマトラという女は本当に信用できるのか?
彼女の語った事実が真実である証拠はない。虚言である可能性も否定できない。
しかし……その一方で、彼女が嘘をついているようにも思えなかった。
情報交換の際、クマトラ本人のこともある程度聞かせてもらっている。
彼女の過去、リュカという少年、ポーキーとの因縁……
(むぅ……)
デデデを殺したのはクリスタルだろう。だがディクシーはどうか?
彼女の死因を調べれば調べるほど、不可解な点が出てくる。
またそれとは別に、校舎の別室に放置されていた少女の絞殺体も気になる。
(この一件、真実はどこにある……何を信用すればいい……?)
真実を見失ったことで、思考が必要以上に傾きを見せていることを自覚する。
(いかんな。冷静にならなければ)
これ以上は泥沼になると判断し、思考を中断する。ここで考えていたところで埒は明かない。
いずれにせよ、クリスタル本人に接触しないことには、話にならない。
だからこそ、メタナイト達は、これからクリスタルの追跡を行うことを選んだ。
……そうでなければ、ディディーが先走りかねない。
(ディディー……今はむしろ彼のほうが心配か)
普段通りを装っているつもりだろうが、ディクシーの死は彼に明確な影を落としている。
放っておけば、迂闊な行動を取る危険も考えられる。彼の動きには、十分気を配るべきだろう。

「ディディー、待たせたな。急いでクリスタルを――!?」
廃校の外に出たメタナイトは、自分の配慮の足りなさを痛感する。
まさか、危惧していた可能性がこうも早く到来するとは。
「ん……おい、ディディーはどうしたんだ?」
後に次いで外に出てきたクマトラもまた、その異変に気付く。
そう、待たせていた場所にディディーの姿がない。
(迂闊だった……今のディディーを一人にするべきではなかった……!)
「お、おいメタナイト!見てくれ、この跡は……」
地面に薄く付いた血の跡が発見される。この廃校から逃走した、クリスタルの血だ。
恐らく、先のコキリの剣の一撃で付いた傷だろう。
その周辺には、ディディーの足跡らしきものも見受けられる。
「まさかあいつ、一人でクリスタルを追ったのか!?」
「……急ぐぞ」
不吉な予感を胸に秘めつつ、二人はディディーを追って駆け出した。


(クマトラはああ言ってるけど……でも、やっぱりオイラは……)
廃校の外にクリスタルの残した血の跡を発見した時、ディディーは居ても立っても
いられなくなり、その消えかけの痕跡を辿って走り出した。
ディクシーを殺されたことによる、怒り、悲しみ、憎しみ――
それらは、ディディーの精神を確かに蝕んでいた。
(ゴメンよ、二人とも。でもオイラやっぱり、あいつを信じられそうにない――)
惨劇のきっかけは、デデデの襲撃だとクマトラは言っているが……
状況から考えて、クリスタルがあの場で殺人を犯したことは明白だ。
そのデデデと、クリスタルが繋がっていた――という可能性だって考えられる。
だったら――

――もし、あのクリスタルともう一度対峙したら。
その時、オイラは理性を保てるのだろうか……?

手にした木槌を握り締める。
懐には、2本のペンシルロケット。
どちらも、ディクシーが所持していた――今となっては形見同然の品だった。
それらは、復讐のために使われるのか。

ディディー、メタナイト、クマトラ。それぞれがそれぞれの想いを抱き、クリスタルを追う。
仲間の復讐のため。仲間を最後まで信じるため。そして――真相を解き明かすために。
三者三様の想いは――しかし彼らの間に、ほんの僅かながら亀裂を生じさせていた。

【H-5/日中】

【クマトラ@MOTHERシリーズ
 健康状態:頭部負傷、左胸が少し痛い(戦闘には影響は無い)、PP消費中
 武装:コルト・ハイウェイパトローマン@実在兵器/残り0発(予備弾1発) 
 所有物:支給品一式×3、イサカM37@実在兵器/弾切れ、シャトー・ロマーニ@ゼルダの伝説ムジュラの仮面(残り250cc)、ナマクラヤイバー@マリオストーリー(装備していない)、リュカの服、武器0~3(本人確認済み)
 現在位置:H-5
 基本行動方針:リュカたちを探す
 第一行動方針:ディディーを追う
 第二行動方針:もう誰も悲しませたくない
 第三行動方針:リュカたちを探す
 第四行動方針:リュカから学校の事を聞き出す
 最終行動方針:ゲームを潰す
 備考:クリスタルをマーダーと認識していますが、そうでないで欲しいと思っています】

【メタナイト@星のカービィシリーズ
 健康状態:良好、若干不安。
 装備:コキリの剣@ゼルダの伝説 時のオカリナ
 所持品:支給品一式
 現在位置:H-5
 思考:精神を保てている奴だけじゃない筈だ……。
 第一行動方針:ディディーを追う
 第二行動方針:クマトラには悪いがクリスタルに警戒する。
 第三行動方針:上記の仲間、もしくは脱出の為に必要な技術を持つ仲間を探す。
 第四行動方針:廃校に仲間と合流、もしくはいなかった場合、病院に向かう。
 最終行動方針:ゲームからの脱出
 備考:参戦しているのはゲーム版のメタナイトです。クリスタルをマーダーと認識しています】

ディディーコング@ドンキーコングシリーズ
 健康状態:腹部負傷
 装備:海賊のお守り、木槌@アイスクライマー
 所持品:支給品一式、ペンシルロケット×2@MOTHERシリーズ
 現在位置:H-5(メタナイト達から離れ、単独でクリスタル追跡中)
 第一行動方針:クリスタルを追跡
 第二行動方針:クリスタルに追いついた時は……?
 第三行動方針:まだ見ぬ上記の仲間を探す。
 第四行動方針:廃校に仲間と合流、もしくはいなかった場合、病院に向かう。
 最終行動方針:ゲームからの脱出
 備考:クリスタルをマーダーと認識しています】

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最終更新:2009年02月11日 16:38