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第三十三話「【Mesia or Egoist】」


まさか、ポーキーが此処まで行おうとは。
 あの常軌を逸した発言、一線を越えた行動。もはやポーキーが正気とは思えなかった。
 彼、弁髪の少年、プーはゲームに乗るつもりなど全く無い。それどころか、首輪の束縛にも関わらずゲームを止める決意さえある。
 もう誰も死なせはしない、全員をこの悪夢から脱出させて、自分も、必要とされている場所へ帰るのだ――
 だがポーラからテレパシーが届かないのが不自然だった。
 この状況だと、ネス達が合流する為に、真っ先にテレパシーを飛ばすと思われたが、どうやら妨害されている様だ。
 やはり、ポーキーの他にも何者かが一枚、噛んでいると見ていいだろう。
 それも、テレパシー妨害、こんな悍ましい首輪を作る事が出来る技術を持った、”何者か”。
 同時に、ここが紛れも無くプーの知っている世界でもない事も理解した。
 地図を見る事で、灯台の近く――B-10と呼ばれる場所に、プーが居る事も。

 自分の肩にかけられていたデイパックを一旦腕に降ろし、プーは荷物の確認を始めた。
 大体はサバイバルに必要な、ランタンや食料(プーはあまり好きではなさそうなもの)、そんな道具と、ゲームの”参加者”の名前が載った名簿、そして、本と、頭の被り物。
 ポーキーが言っていた”武器”とはこの本の事だろうか。
 だが、プーには扱えそうに無い――否、厳しい鍛練とムの修業を乗り切った彼には必要なかった。
 もう一つは碧い宝石が中心に嵌め込まれた、飾りの様な物だった。
 どうせならドラゴンパウダーやペンシルロケットも期待していた節もあったが、”あれば便利な程度”な道具だったので、大して気にする事もなかったが。
 ゲームのルール上、殺さなくては殺されるのだ。プーは従う気などさらさら無かったが、他の参加者はどうだ?

 唐突だったが、その事を考え、余計に動かずにはいられなかった。
 とにかく、行動を起こさなければ何も始まらないのだ。
 と言うか、起こす前に死ぬかもしれない。

 その時、まさにその時。灯台から人影が見えた。
 まだ日が出始めた朝だった事もあったが、その薄暗いヒゲ面だけはハッキリ確認出来た。赤い帽子。特徴と言えばそれと、ヒゲ位。
 ポーキーに殺された、デイジーと呼ばれた姫を抱きしめた緑帽子の男を慰めていた、……親友、若しくは兄弟だろう。
 その手には、ジェフが持っていた筈の、デスビームと呼ばれていた銃。
 見た目は玩具だが、名前通り十分殺傷力があるビームを発射する、銃だ。

 ――あの男はゲームに乗ったのだろうか。
 誰でも、この状況なら混乱しているだろうし、乗ってなかったとしても初対面だとこちらの様に警戒はするだろう。
 どう、接するべきなのか。
 考えるプーが居る方向に、男は歩き始めていた。

【一日目 早朝 B-10】
【名前:マリオ・マリオ(マリオブラザーズ)
健康状態:良好
  武装:デスビーム@MOTHER2
 所持品:支給品一式
現在位置:B-11
第一行動方針:ルイージ、ピーチ達を捜す
第二行動方針:率先して説得を行う
最終行動方針:ゲームを潰す
備考:B-10に近づいています。プーに気付いていません。】

【名前:プー(MOTHER2)
健康状態:良好
  武装:素手
 所持品:支給品一式  サンダー@FE封印/残り5回 ガールートのサークレット@アニメ星のカービィ
現在位置:B-10
第一行動方針:ヒゲ親父(マリオ)に警戒しながら接触する
第二行動方針:ネス達を捜す
第三行動方針:出来れば、ゲームを止めさせる
最終行動方針:全員を助け、ゲームから脱出する 。出来ればポーキーを倒す。
備考:プーは王者の装備以外装備すると戦闘力が下がります。】

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最終更新:2007年03月25日 01:00