猫耳少女と召使の物語@wiki保管庫(戎)内検索 / 「犬国奇憚夢日記12b」で検索した結果

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  • 犬国奇憚夢日記
    犬国奇憚夢日記 公開を終了しました。
  • 全キャラ一覧(種族)
    全キャラクター ―― 種族別一覧 世界観 前々から指摘されていたWikiの情報不足・活用されなさぶりを受け、 作者個人によるページではなく、読者が編集できるページとしてここを作成。 個別紹介のない作品、作るほどでもない一話完結の短編用に、 既出種族の確認、登場人物&情報の整理、資料&メモ帳用として使ってください。 2007年9月10日時点までに登場した種族は、 ヒト、ネコ、ヒョウ、トラ、ピューマ、ジャガー、オセロット、ライオン、ハイエナ、 イヌ、オオカミ、イヌとオオカミのハーフ、キツネ、ウサギ、ネズミ、リス、カモシカ、 ヤギ、イノシシ、ヒヒ、クマ、シロクマ、なんかクマっぽいの、ヘビ、ドラゴン、 サカナ、クロダイ、オニカサゴ、タコ、エビ、サメ、トリ、スズメバチ、カ、マイマイ、 歌鳥族、戦鳥族、タカ、ニワトリ、クジャク、ヒポグリフ、キメラ +α(動物とか精霊とか魔物とか)...
  • 犬国奇憚夢日記外伝01
    犬国奇憚夢日記 外伝1 新年特別編      「リサ、今年はあなたがかけてきなさい」    アリス夫人はそう言うとリサに上等な毛布を一枚手渡した。    「はい、奥さま。御義父様に・・・・」    リサは毛布を受け取り、大ホール一番奥の椅子へ歩み寄った。    「御義父様・・・・嫁のリサです、よろしくお願いします」    リサはそっと椅子の上に毛布を被せた。  その椅子の上。  大ホールを見下ろす位置には、先代執事だったマサミの肖像画が掛けてあった。    「マサミ・・・・今年もスキャッパーは平和でしたよ・・・・」    アリス夫人はそう呟くと、無言で大ホールに集まっていたスキャッパー各界の著名人に退室を指示する。  大ホールの中に居合わせた多くの者達は、先代執事の肖像画に一礼して大ホールを出て行った。      ・・・・その日  旧紅朱舘の大ホールは新年を迎えるに当たり、領主へ謁見する客...
  • 犬国奇憚夢日記12b
    **********************************2***************************************  ~承前  かつて、スキャッパーから王都ソティスへと向かう街道は、国道とは名ばかりの酷い道だった。  石畳による舗装すら行われていなかった頃の街道は、ひとたび雨が降ると通行に非常なる困難を伴うとまで王都に報告されたのだと言う。  だが、マサミたちの地道な努力の積み重ねが功を奏した農作物の作況改善による収量の向上は、常時スキャッパーから王都方面への移出傾向になっていて、その輸送の為にスロウチャイム家の私財によりコツコツと積み重ねられた改良工事が終わった時、この街道筋は飛躍的な発展を遂げていた。  それ故、スキャッパーから王都へ向かうこの道は、輸送産業のシンジケートだけではなく、広域商人や旅人達も使う表街道として、常に...
  • 犬国奇憚夢日記00
    犬国奇憚夢日記 序章     **********************************序 章**********************************    その老人は何も言わずジッと窓の外を見ていた。  酸欠で青黒く変色した表情のない顔で、ベットに横たわったまま。    街を駆け抜けていく風は既に冬の寒気が混じっている。  寒冷地気候の北部山岳地域から強烈な寒気を帯びた風が強く吹き込むこの地では、未だ11月だというのにまともな防寒着無しでは既に10分と外に立っていられ無くなりつつあった。    遙か昔に起きた何か大きな事の影響により荒廃した国土を持つイヌの国、ル・ガル王政公国。  この痩せた大地しかない国にあって、割と肥沃なスキャッパー地方を所領に持つスロゥチャイム家の本拠、紅朱舘の一室。  老人は今まさに事切れんとして咳き込んでいるのだが…    「父さん! 寝て...
  • 犬国奇憚夢日記12a
     ル・ガル南部最大の建築物として、その威容を誇る聖導協会の大聖堂と対峙する様にそびえるスロゥチャイム家の本拠、紅朱館。  栄えるスキャッパー地方の象徴として機能するこの巨大な建造物は、それ自体が一つの観光スポットとなっている。  そして、春の陽気になり始めたこの地方に観光客を呼び込むもう一つのコンテンツが、紅朱館まえから続く大通りにあった。  かつてトラの国を旅したマサミとカナが持ち帰ったのは、ヒトの世界の桜に良く似ている花樹の苗木。  根付いて次の花を咲かせ始めた頃から、ロッソムの街の至る所で春を迎える頃合を美しく彩る風物詩になっていた。  それだけでなく、いつの間にかこの地方の春の観光風物として秋の収穫祭と共に大層な評判を呼ぶようになっている。  見事に続く桜並木は大通りを挟んでトンネル状に枝を伸ばし、実に500本余を数えるほどに育っていた。早くも散り始め...
  • 作品別設定資料集
    作品別設定資料集 最終更新日 : 2011年10月09日21時53分06秒 世界観 それぞれの作品ごとについての設定・資料集なのでキャラ設定などが中心 ページ作成等は自由なのでメモ帳代わりの編集も可能です □ 作品名 初出 メイン 作者(敬称略) こちむいシリーズ 1=29 ネコ こちむい(=あしたら) 華蝶楓月 2=216 キツネ 狐耳の者 IBYD 2=188 イヌ - 十六夜賛歌 2=504 ウサギ 兎の人 ソラとケン 2=645 ネコ ◆rzHf2cUsLc 放浪女王と銀輪の従者 3=261 ヘビ 蛇担当 黄金の風 3=348 ヒョウ 一等星 最高で最低の奴隷 3=476 トラ 虎の子 魚の国 3=739 サカナ 魚(・ω・)ヒト 狗国見聞録 3=754 イヌ♂ 見聞録の人 草原の潮風 4=63 複数 - 岩と森の国ものがたり 4=82 カモシカ カ...
  • 犬国奇憚夢日記12d
     ~承前 「で、今は誰が一番儲けてるの?」  豪華な調度品に埋め尽くされた部屋の中央付近その大きなテーブルはあった。  車座になって並ぶ形の大きな円形テーブルの周りには、等間隔になって座る12名のイヌの男女。  だれ一人として同じ血統種の居ない場だが、不思議とその姿は調和していた。 「そりゃ~アリス。君のところに決まってるじゃないか」  ハッハッハと微妙に乾いた笑いを混ぜて初老のイヌが答えた。  スロゥチャイム公爵家と並び称される古い血統の一つ。  尖ったマズルにピンとたった三角耳が特徴のスピツラッツ公爵家。  その公爵家のすっかり老成し豊かな白髪を綺麗にそろえた頭首は白小麦のパンにクリームチーズを塗りながら食べている。 「ソティスの食料は君が握っておる。急に止めたりしないでくれよ。ウチが困るからな」  上品な物腰と穏やかな口...
  • 犬国奇憚夢日記11b
    犬国奇憚夢日記11b     犬国奇憚夢日記11b   ***********************************************************5***********************************************************    ~承前    夕刻。  美しい夕焼けを遠くに眺める紅朱館6階の執務室。  軍の調査官3人は昼過ぎに紅朱館を出て行った。  次の調査地まで3日ほどの行程らしい。  何かに警戒しヒトの子供たちを匿い初めて3日。  調査官たちはどこか諦めたような表情で身支度をしていた。  だが、リサの用意した弁当を持ち、領主からの心ばかりの路銀の足しを受け取ってからと言うもの。  安月給の公務員は事のほか嬉しいようで、嬉々として笑顔で出掛けていった。   「何事も無かったわね」    ホッとした表情のアリス夫人が...
  • 犬国奇憚夢日記10b
    犬国奇憚夢日記 第10話(後編)      ~承前  紅朱館の奥側にある階段はスロゥチャイムファミリーとごく一部の者のみが使うプライベートエリア。  地域の公館として機能する建物だが、そこに生活空間が入り込む以上はそのようなスペースも必要なのだろう。  あの夜から数日。    ―― まだなにか挟まってる気がする・・・・  そんな事を言っているマリアを捕まえて、マヤが盛んにからかう毎日。    ―― ヒトの男はうまく使いなさい。でも決して溺れちゃダメよ。  自らの経験を元に娘を諭すアリス夫人の言葉もまた確かだ。    ―― 俺もミサも上手くやりますから。だから、リサねぇは兄貴と子供が出来るまでは・・・・  タダはそう言いながらも満更じゃ無い様子ではある。  女  ただ一言のその重みと、不思議な束縛感から解放されたような高揚感をマリアは抱えていた。  その気になればいつでも言って、自分が満足す...
  • 犬国奇憚夢日記12e
     ~承前 「アッ! アァン!」  艶めかしく動く腰のラインが魔洸ランプの光を受けて、鈍く輝き汗を光らせた。  反応を確かめるようにして動くアーサーの腰の動きにあわせ、騎乗位に跨ったマヤの体が悩ましげに踊る。 「こんなのはどうだ?」  上下だけでなく左右にも動きを加え、マヤの体が重心を失った駒の様に左右へと揺れている。こまめに揺れる上下動にマヤの体から力が抜けて、アーサーの厚い胸板に両手を付いた。  その手を拾い上げ、そのままマヤの腰へ両手を伸ばし。  マヤの胎内へ差し込んだまま持ち上げたアーサーはその体を持ち上げてしまった。  そのまま寝床へと押し倒すようにして、両足を抱え深く深くへと突き上げる。 「ッアァァァァァァン! アッァァァァン ッン・・・・・」  碌に言葉も無く、ただただ揺れるだけのマヤの体。  スレンダーな肢...
  • 犬国奇憚夢日記12c
    ~承前 「・・・・想像以上だな」  呟くようにして吐いた言葉。  アーサーの一歩後ろに立っていたマヤは言葉を完全に失っていた。  王都のダウンタウンを抜けやってきたのは城塞都市の外壁沿いに続く貧民窟。  東側に連なる城壁のすぐ裏は一年を通して直射日光が入りにくい場所だ。  北回帰線を越え高緯度地域とも言えるこの辺りでは、夏至の頃の光線ですら斜めから差し込んできている。  ・・・・つまり。  真冬ともなれば絶望的に陽の入らない極寒のエリア。  作物の保管に適した環境ゆえ、倉庫街のようになっている場所もあるのだが、大半は作物や雑草ですら育たない荒地になっている。  そして、何も使い道の無い・使える環境に無い不毛の場所と化したところへ流れ着くのは、やはり・・・・ 社会の底辺たち。  破れ長屋の板敷き間で、藁のむしろに包まって眠る者...
  • 犬国奇憚夢日記12g
     ~承前  静寂に包まれた王都城下の高級ホテル。  最上階にあるスイートルームは寝室だけで7つもある豪華な作りだった。  ル・ガルの各地に所領を持つ公爵家など、国内の超高階層にある者達にとっての常宿でもあるここは、様々に 『金儲け』を行えるホンの一握りの高所得者層だけの、いわば別世界でもあった。  王都の中でもかなり格式の高いホテル内のレストランから持ち込まれるルームサービスのディナーは、席に付 くだけで5トゥンを必要とする5つ星だけの事はある味だった。  飢える国内の末端状況など、全く関係ないと言わんばかりの豪華なメニュー。  一夜の寝床を得るだけで下手な公務員の一か月分程度の俸給額を要する、いわば、地獄の中に作られた有料天 国でもあった。 「へぇ・・・・ 驚きました」  席に着いた義三の眼前にあるのは、王都のダウンタウンで警邏部隊に喰...
  • 犬国奇憚夢日記12f
     ~承前  零れ落ちる陽射しが濃い影を落とす昼下がり。  王都の兵武省官舎にある兵士台帳の管理室へとアリスはやってきていた。  長子アーサーとマヤを引き連れここへやって来た理由と言えば・・・・  この春にスキャッパーへ帰還した北伐兵士達の中の戦死者公告を出す手続きの為。  ル・ガルからの従軍恩給や賞与恩給を残された遺族が受けるためには、まずここでの手続きが必要なのだった。そして戦闘中の死亡扱いとなれば戦死恩給も支給される。  高度にオンライン化されたヒトの世界の国家機関と違い、ファックスもテレックスも無いこの世界では、分厚い台帳が幾つも並んだこのような施設が重要な意味を持っていた。 「母上。戦死者公報の掲載は全部で200少々です」  200少々・・・・  僅かに顔を顰めたアリスがアーサーを見た。 「200人少々と言いなさい。それは人の死なの...
  • 犬国奇憚夢日記11a
    犬国奇憚夢日記11話前編    ザワザワ・・・・   ザワザワ・・・・   「汝 神の僕 スロゥチャイム家の僕 ヒトの子 ヨシヒト」    およそ10年の歳月を費やして改築された巨大な礼拝堂は、紅朱館と対を成すスキャッパーのシンボル。  ヒトの世界からやって来た設計技師が綿密な計算を繰り返し設計した聖導教会の礼拝堂。  3000人を軽く収容できる広大なホールは中央に柱を一本も使わない画期的な設計だ。   「汝はその生涯において傍らの女を妻とし 健やかなる刻も 病める刻も 試練の刻も」    巨大な屋根の重量が応力となって直接負担になる部分をドームにした見事な設計と施工。  ヒトの世界の高度な建築技術が惜しみなくつぎ込まれたこの施設は、ヒトがただの性的玩具ではない事の証明でもあった。   「その身朽ち果てる日まで変わらぬ愛を誓い 対価を求めぬ無償の奉仕を施し」    中央の通路にはこの地域の...
  • 犬国奇憚夢日記外伝04
     外伝第4話 良い夫婦の日特別    晩秋のスキャッパー地方。午前5時30分。  まだ暗い執事公室の目覚ましを止めるのはマサミの役目。  大きなベットの隣で寝ていた妻カナは末っ子の出産以来、慢性的な貧血と低血圧で寝起きが悪い。  母親にしがみ付くようにして眠る子供達を起さぬようそっと妻だけを起こし、自らの身支度を整える。    およそ10年の月日を費やして建てられた新紅朱館の執事公室は、旧館の手狭で急ごしらえの設備だった部屋とは雲泥の差だ。  執事公室の中央にあるリビングは縦横20m程の広さがあり、ちょっとしたホテルのロビーのような雰囲気である。  そして、リビングを挟みおよそ12畳間のサイズになるマサミ夫妻の寝室と、ほぼ6畳間の子供部屋が分かれている。  もっとも、まだ10歳にならない娘麻耶と末っ子の忠人は、まだまだ妻のその向こうで甘えて寝ているのだった。    公室の入り口から見て...
  • 犬国奇憚夢日記外伝02
    犬国奇憚夢日記 外伝2 特別編2      カチャ・・・・ キリキリキリ・・・・ カチャリ    夜も更けて静まり返るロッソムの街。  赤々と燃える暖炉の火が照らす紅朱館のホール。  広々とする部屋の片隅に置かれたソファーとテーブル。  寝静まった館の中で密やかな音を立て、ユウジは一人、銃火器の整備をしていた。   「まだ起きてらしたのですか」    トントンと音を立て階段を下りてきたマサミの姿にユウジは驚いた。   「あ、起してしまいましたか。すいません」 「いえ、まだ眠っていませんでしたから」 「そうですか」    再び視線を手元へ戻したユウジはドライバーの柄を持って銃身の基線を整えている。  その鮮やかで滑らかな手捌きにマサミは見とれていた。   「心配性なもので、どうしても自分で整備しないと気が済まないんですよ」 「いやいや、その気持ちは良く分かります。私もそうですから」    出...
  • 犬国奇憚夢日記01
    犬国奇憚夢日記 第1話     「御館様、どうぞ」 「うむ…ちょっと濃いな」 「水を追いましょうか?」 「いや、氷が解けてちょうどよくなる」    ポール公は琥珀色のグラスを揺らして寝酒のウィスキーを飲んでいる。  この地方にウィスキーは無かったのだが、ヨシの父親マサミが貧しいスキャッパーに最適の輸出商品としてウィスキーを蒸留してか らと言うもの、今では紅朱舘主人ポール公から町民農民に至るまでこの命の水の美味さを語り合うようになった。   「ヨシ…お前…、妻を娶らないか?」 「はい?リサ…ですか?」 「そうだ」 「・・・・・・・・・・・・」 「あの娘に何か不服か?」 「いえ、ただ…今やっと父は母と水入らずの日々を過ごしていると思います」 「うむ…」 「しかし、私が妻を娶らば父も母も心配するでしょう。ですからせめて…」 「そうだな…うむ、わかった。…では婚礼の儀は来年の収穫祭とする」 「あり...
  • 犬国奇憚夢日記04
    犬国奇憚夢日記 第4話      山並みを真っ赤に染めた木々の葉が落ち、丸坊主になった山肌が直に見て取れる頃。  冬を待つばかりになったスキャッパーは周期的に天気が入れ替わり、民衆はすぐそこまで冬が来ている事を知る。  群青の蒼天高く抜ける空の下、紅朱館近くのスキャッパー糧秣倉庫前は、今期の収穫を運び込む笑顔の農民や、汗を流し働く運送業 の男達で賑わっていた。    眼下にその賑わいを望むスキャッパー領CEO、ポール公の紅朱館執務室。  暖房の効いた執務室の中、巨大な事務机には領内各所より送られてきた今秋の収穫に関する報告書や納品書が、所狭しと山積みにな っていて、統計担当の事務スタッフに処理される順番を待っていた。    この部屋ではヨシを中心とする経済担当のスタッフが机を並べ、ポール公の経営計画をアシストしている。  前執事マサミの妻カナが生前に育てた、算術と統計のエキスパート達は、膨...
  • 犬国奇憚夢日記06
    犬国奇憚夢日記 第6話      12月も半ばを過ぎて、グッと日の出が遅くなり一年の終わりといった雰囲気がスキャッパーにもやってきた。  ロッソムの街全てが見回せる位置に立つ紅朱舘も、この季節はまだまだ寝静まっている時間帯。    この時間帯に巨大な紅朱舘の中で聞こえる音といえば、各部屋に暖房供給する為のボイラーの音くらいなもの。  厳しい冬を乗り越えて行かねばならないスキャッパー地方では、真冬の暖房は欠かすことの出来ない生命維持装置となっている。    かつての旧紅朱舘では各部屋の薪ストーブや暖炉を各部屋の担当がせっせと燃していたのだが、ヒトの世界から落ちてきたスロゥチ ャイム家の執事は鍛冶屋を集め各部屋縦断の蒸気暖房を設置した。  そして今は不寝番が交代でボイラーの火を維持し続ける冬場で最も重要な仕事になった。    その結果、旧紅朱舘は各部屋ごとの温度がバラバラだったのだが、新たに建...
  • 犬国奇憚夢日記02
    犬国奇憚夢日記 第2話      大きな窓から秋の日差しが射し込む紅朱舘の大ホール。  僅かに開いた窓から日溜まりの匂いが入ってくる。    ポール公の長男アーサーはパンパンとリズム良く鳴るアリス夫人の手拍子にあわせ、赤い絨毯が敷き詰められた大ホールを右へ左へ優雅なステップを踏んでいる。  スキャッパーの秋は盛大な収穫祭が行われるのだが、その最後を飾る青空舞踏会に向けて練習に勤しんでいた。    スキャッパーの民衆が総出で街の広場を埋め尽くし踊るそれは近隣地方でも有名になっていて、誰彼構わず手に手を取って踊るその祭りはスキャッパーの若い男女にとって出会いの場にもなっている。  今年、そのパーティーのど真ん中でアーサーは在る人物の手を取って踊らねばならない。    スキャッパーに隣接するル・ガル南部8郡の一つ。ラウィック地方。    かの地を統べるトーマス・ボールト卿の長女ジョアンはアーサー...
  • 犬国奇憚夢日記外伝03
    犬国奇憚夢日記 外伝3 特別編3      もはや洪水のようになった割れ目を触ろうと、マサミはカナの股間へ指をすべり込ませる。  まるで誘い込むような腰の動きに、マサミの中指がズブっと一瞬で飲み込まれていった。  触りなれた暖かい穴。マサミは気まぐれに指を少し動かす。  クチュッ・・・・ あぁんんっ!  急に穴が狭まると同時にカナはビクっと体を震わせた。  カナの声と仕草にマサミの理性は少しずつ失われていき、興奮しながら彼女の股間にむしゃぶりつく。 「あんっ、はぁっ・・・はぁっ・・あっ・・・ぁんっ・・あああぁぁっっ・・・・・きゃあぁぁぁぁ、あんっ、あんっ、ああぁぁっ・・・・」  いつもと違い、まるで獣のように襲い掛かる夫マサミ。  されるがままのカナは抱かれる事にトラウマを持っている筈なのだが・・・・ 「かな!」  そう呼びかけながらマサミの気まぐれな指と舌がカナを絶頂へと導いていく。 「...
  • 犬国奇憚夢日記10a-1
    犬国奇憚夢日記 第10話(前編)      白銀の平原をまぶしく輝かせる陽光が、長く辛い冬の終わりを告げる2月のなかば。  紅朱館の屋上からは白と黒の市松模様に染まった広大な田園地帯が見える。  かつて、成す術もなくただ春を待っていた広大な農地は、分厚いボグと底なしの沼の点在する湿地帯だった。  人海戦術で膨大な客土事業を行った成果は、この50年で4倍に増えた農作物の収量に現れている。  少しでも早く雪を溶かそうとマサミが始めた黒粉散布は、今ではすっかりスキャッパーの風物詩となっている。  単純な作業ながらも激的な改善をみるそれは、2m近く積もっている分厚い雪が連日の陽光でドンドンと解けていくのだった。  冬から春へと移り変わるこの時期は、農民ならずとも心踊る季節と言えよう。  あとひと月ほどで春節祭。  昼と夜の長さが入れ替わるこの日には、スキャッパーに春を告げる大きなイベントの一つ。 ...
  • 犬国奇憚夢日記11c
    ***********************************************************7*********************************************************** 「あの子は・・・・ どうしたものかしらね」 「・・・・難しいな」  深い溜息を一つついてアリス夫人は振り返った。  豪華な設えの大きなベッドに腰掛けて、爪の手入れをしていたアリス夫人の手が止まる。 「リサの話では、ミーシャをここへ置いていくとはとても言い出せない状況みたいだわね」  一人寝酒を煽りながら、ベッドサイドの小さなランプで書類を読んでいたポール公と視線を絡ませる。  共に手詰まり。  リサの報告によれば、ミーシャはかなりの部分で生活力に欠けている事が分かった。  そもそも、自分で自主的に判断すると言う部分が絶望的に欠如している。 ...
  • 犬国奇憚夢日記03
    犬国奇憚夢日記 第3話      大陸北部に位置するル・ガルの中でも比較的南地域部のスキャッパーなのだが、この地方の冬は冷たくそして長い。  秋の終わりの乾いた空気が生気を奪う木枯らしとなってやってくる頃、遠くに見える山並みの頂が白く染まり森の木々は葉を落とし て長く辛い季節の到来を告げる。    紅朱舘城下、山の手やダウンタウンに住む人々の冬備えは辻々にある雪落としの側溝蓋を開け、饐えた臭いの泥が溜まったドブを浚 い、水の流れをよくする事から始まる。  華奢で瀟洒な軒の並ぶ商店街や小さな間口の並ぶ市民市場の関係者達は夏場の僅かな光を惜しんで撤去していたアーケードを作るべ く、町はずれの倉庫から分解していた資材を出してくる。  商店会の年寄り達は若い衆を集め、商店会総出で商店街の通りを覆う屋根を組み立て始める。  それは世代間を越えた知識と知恵と経験が次の世代へと受け継がれていくシステムな...
  • 犬国奇憚夢日記05
    犬国奇憚夢日記 第5話      「領主様、こちらの商品などどうでしょうか?」    冷たい冬の光が柔らかく差し込む紅朱館4階大食堂。  地上8階地下2階の10層に及ぶこの巨大な建物は繁栄するスキャッパーの象徴だ。  ヒトの世界から来た建築家が設計し、10年を要して築き上げられた城砦は、冬場の経済を支える重要な施設でもあった。    トラの宝石商は厳しい寒さの中、雪を踏んでカモシカの国からやってきた。  どれもみな素晴らしい出来栄えの商品を真紫のビロードマットに並べ一つ一つ自慢げに紹介している。    「オオカミの国の国営鉱山で掘られた金をカモシカの国で精製しウサギの職人が根気良く仕立てた一品です、融点の違う金属同士で デザインを取っております故に少々値が張りますが・・・・他国でもなかなか売れぬものゆえスキャッパーの富を象徴する物になること請 け合いであろうかと存じますぞ」    大食堂の...
  • 犬国奇憚夢日記09a
    犬国奇憚夢日記 第9話(前編)      パッァーーーン・・・・・・・・    まだ雪の残るレッドウッド軍事演習場。  ロッソムより馬で30分ほど走った所にあるこの演習場には、頑強な掘割型の射撃練習場がある。  針葉樹の森を切り開いて作られたこの射撃場は、マサミが特に希望して作られた施設だった。  ここは弓や努弓などの投射武器と、ヒト用イヌ用を区別しない銃火器用の射撃訓練が可能な構造になっている。  圧巻は射線距離2000mのロングレンジ射場。  バレットの為だけに作られた半オープンの長距離射撃的が山の斜面に備えられ、銃火器だけでなくショート・ロングレンジを問わず投射型の攻撃魔法なども使える万能演習場になっている。    パッァーーーン・・・・・・・・・    伏射・立射・膝射。  いずれの姿勢でも常に安定した射撃を行える事は、スロゥチャイム家執事の必須能力。  拳銃であれば30m。ライフ...
  • 犬国奇憚夢日記08
    犬国奇憚夢日記 第8話      オオカミが祈りを込めて舞った宴の翌朝。  一晩中快晴だったロッソムは放射冷却でキンキンに冷え込んでいる。  紅朱館の各部屋から出る小さな煙突からも白い煙があがり、地下一階の温泉大浴場は早朝より体を温めるイヌで賑わう。  寒いながらも穏やかで活気がある、凍ばれた冬の朝。    領主一家が揃う朝食時の紅朱館の専用食堂。  今朝のテーブルにはオオカミの酋長が若いオオカミ2人を連れて同席し、ヨシとリサはメニューのサーブに大忙しだった。   「御館様、朝食中に失礼いたします」    ポール公がちょうど二つ目のゆで卵を食べようとしたとき、専用食堂の入り口を開けてタダが報告にやってきた。   「タダ。朝飯時だと言うのに慌てて報告が必要な事か?」 「はい、申し訳ありません。ただいま玄関先にコウゼイさまがいらっしゃいました」 「コウゼイ?う~む・・・・」    モシャモシャ...
  • 犬国奇憚夢日記09b
    犬国奇憚夢日記 第9話(中編)      ・・・・承前      夕食時のレストランスキャッパー。  今宵のメインメニューは料理主任渾身のミートドリアだ。  カナが初めて作ったドリアをキッチン担当が代々受け継いできた逸品は、いつの間にかここの看板メニューになっている。  オーブンから出てきたばかりの熱々なドリアを吹いて冷ましながら食べる味は、いつ食べても絶品だった。    満足そうな皆の笑顔に混じり、リサとヨシから漂うシャンプーの香りをアリス夫人は嗅ぎ分けた。  どこか違う意味で幸せそうなリサの笑顔に、アリス夫人は二人の秘め事を見抜くのだった。   「リサ、そろそろ出来そうなの?」 「え?あ・・・・ なにがです・・・・か?」    どこかちょっと恥ずかしそうなリサ。  アリス夫人は優しく笑ってそれ以上の追求をしなかった。  そのやり取りにポール公も意味するところを気が付いたようだ。   「...
  • 犬国奇憚夢日記07
    犬国奇憚夢日記 第7話      大雪が続く1月終わりの夜は晴れの特異日。  この世界の夜空に浮かぶ2つの月が両方とも満月になる夜だ。    年に4回しかない両方とも満月になる夜の1回目。  2つの月から降り注ぐ蒼い光が紅朱館の中庭を明るく照らし、その真ん中では巨大な篝火が焚かれている。    寒空の酒宴。  大きなかがり火の近くに立ち、湯気の立ち上るお茶を飲むポール公とアリス夫人。  やがて来る今宵の宴の主役達を、ジッと待っている。  そして、すぐ傍らにはヨシとリサが寒さに耐え、じっと立っていた。   「リサ、お前は館に入っているんだ。未産の女が体を冷やしてはいかん」 「御館様、ご心配には及びません。後で大浴場で体を温めます。今宵は夫とここに」    そう言ってリサはヨシの手を握った。   「うむ、そうか」    ポール公はゆっくり頷き、紅朱館正門の向こうをじっと見据えた。  チラチラと...
  • 犬国奇憚夢日記設定
    マサミ:本名、松田誠実 落下時点で24歳  結婚し念願の子供を授かったものの、臨月直前で妻もろ共こっちの世界に落ちてきてし まったついてない主人公。落ちた際に妻と分かれてしまい生死不明となっている。  軍事研究家も顔負けの軍事ヲタクで戦争映画マニアだが職業は喫茶店チェーンの店長だ った、その関係でお茶とコーヒーにはうるさい上に端々まで細かい性格。執事向きな部分 もあってスロウチャイム家のジョン公と奴隷契約しスロゥチャイム家の執事となる。ヒト 種の執事は珍しいのだが、奔放なアイリッシュ類の家において彼のような存在は必要不可 欠と言えよう。  没落しかかっていたスロゥチャイム家と落ち目だったレオン家を結びつけスキャッパー 地方の再生へ生涯を傾けた。 -----------------------------------------------------------------------...
  • 犬国奇憚夢日記09c
    犬国奇憚夢日記 第9話(後編)      ・・・・承前      賑やかな店内にチャイムが鳴り響き、ラストオーダーの時間を告げていた。  店内のウェイターが御用聞きの目線を送ってきたのだけど、ヨシはテーブルを囲む面々を一瞥してから不要のサインを送る。    閉店まであと1時間。  だいぶ暖かくなったとは言え、夜10時のロッソムは深々と冷えてきた。   「だいぶ話が長くなってしまったな」    トロンとした眼差しで椅子に腰掛けるポール公はかなり酔っている様子だった。  既に小さな樽一杯はワインを飲んでいる状態だ。  ここ数年で一気に酒が弱くなっているとヨシは気が付いていた。   「御館様。お茶を用意します。そろそろワインは・・・・」 「ヨシ・・・・ すまんな・・・・ 」    音も無く椅子から立ち上がったヨシがキッチンへ消えて行き、その後姿を見送ったリサはテーブルの上を片付け始めた。   「...
  • 犬国奇憚夢日記外伝05
     ・・・・・ポール       ・・・・ポール            ・・・・・・・・・・・・・・・・ポール  誰かが呼びかけている。  薄らボンヤリとして天霧の掛かっていた意識が少しずつ覚醒していって・・・・ 「ポール」  その声の主がようやく誰だか理解して。 「疲れておるな。大丈夫か?」 「もちろんであります義父殿(ちちうえ)」  眠い目をこすって顔を上げると、そこにはひざ掛けを乗せた老いしイヌが一人、椅子に腰掛けていた。  傍らの小さなテーブルには湯気の昇るグラスが一つ。  ウィスキーのお湯割を呑みながら、じっとこちらを見ていた。 「ポールもそろそろ楽になったらどうだ?」 「そうだとも、そろそろ良いじゃないか」  口々に畳み掛けてる来る二人のイヌ。  誰だっけ・・・・と考えを巡らしても誰だか全く思い起こせなかった...
  • 種族まとめ
    種族まとめ 世界観 【体】 …… 身体能力(平均)。腕力・体力・瞬発力・機敏さ・体格・頑丈さ、その総合。 【魔】 …… 魔法の素養(平均)。種族から来る基礎保有魔力量&魔法センス。 【頭】 …… オツム(平均)。あるいは工夫を凝らそうとするその度合い、創意工夫。思考の柔軟さ。 【体格】 … 平均身長体重。日本人をMとした場合。♀の差はそれほどでも。 <体/魔/頭>  ☆=別格 ◎=凄い ○=まあまあ △=苦手 ×=全然ダメ 〓〓=詳細不明 <体格>  SS=超小柄。成人でも幼児体型とか、妖精サイズとか。  S=やや小柄。平均150~160cm程度。  M=日本人の平均身長程度(♂170cm、♀160cm)  L=欧米人の平均身長程度(♂180cm、♀170cm)  LL=やや大柄。平均200cm前後。  3L=超大柄。身長250cmとか、300cmとかの個体も存在...
  • 用語集
    用語集 世界観 共通基本設定まとめ 種族まとめ 国家まとめ 魔法まとめ に収まりきらない用語や語句なんかはここに。 実質作者の個人ページ扱いである作品別設定資料集とは逆に、 こっちはどうぞどんどん読者ことスレ住民の手で埋めてって。 世界観資料wikiを見ることができなくなったのでこちらに移動 作品別設定資料集 <あ> ■アフアの実 果実。ココナッツやヤシの実に似た、白い果肉の南国木の実。 ただし絞って出来るジュースは見た目・質感・匂い、全てまんま精液(味除く)。 媚薬効果があり、特にヒトには劇的な効果がある為原液を飲ませると大変な事に。  火蓮と悠希 ■アルケール タマネギぽい野菜  虹絹の乙女達 ■イサーニョ ジャガイモに似た食物。  木登りと朱いピューマ ■イサーニョの甘辛煮 ヒト世界の料理を真似たもの、イサーニョ...
  • 共通基本設定まとめ
    共通基本設定まとめ 世界観 ここは人間の住む世界とはちょっと違う、ケモノ達の住む世界です。 周りを見渡せば、そこらじゅうに猫耳・犬耳・etc。 一方人間はというと、時々人間界から迷い込んで(落ちて)来る程度で数も少なく、 希少価値も高い事から、貴族の召使いとして重宝がられる事が多かったり少なかったりします。 けど、微妙にヒエラルキーの下の方にいるヒトの中にも、例えば猫耳のお姫様に拾われて 『元の世界に帰る方法は知らないにゃ。知っていても絶対帰さないにゃあ……』 なんて言われて押し倒され、エロエロどろどろ、けっこうラブラブ、 時折ハートフルな毎日を過ごすことを強要される者もいるわけで……。 このスレッドは、こんな感じのヒト召使いと、こんな感じのケモノ耳のご主人様との、 あんな毎日やそんな毎日を描いたオリジナルSSを投下するスレです。 獣人 基本的にど...
  • 全キャラ
    全キャラ一覧――作品別       舞台がネコの国     【こっちをむいてよ!ご主人様】【こちむい外伝】 名前 種族 性別 年齢 容姿 備考 『ぼく』 ヒト ♂ 13歳 - 家事技能高 ソラヤ ヒト ♂ 11歳 - 長期訓練者 マナ姫 ネコ ♀ 20前後【35±】 黒猫 金眼 ポニテ 姫(第30位) ユナ ネコ ♀ 10代前半【35±】 銀猫 ポニテ ロリ 薬局経営 リナ様 ネコ ♀ 20代【35±】 紅猫 長身 巨乳 大陸無双 ミルフィ姫 ネコ ♀ 20代【?】 金猫 黒眼 爆乳 姫(第1位) 女王フローラ ネコ ♀ 30代前半【400超】 三毛猫 現マギステル イーリス ネコ ♀ 30代前半【400超】 三毛猫 - セレーネ ネコ ♀ 30代前半【400超】 三毛猫 - セキテイ 動物 ♂? -- 六本足 でっかい馬 リナ様の騎乗       【あした会えたら】【あした会えたらⅡ】 ...
  • 外部SS一覧(メイン)
    最終更新日 : 2014年12月30日01時53分18秒 『スレ以外の外部ツール利用について』 スレ以外の外部ツール(自分のHP、小説家になろうなど)に投稿することも可能です。 その場合の注意点は以下の通り。 『猫耳少女と召使いの物語』スレがネタ元であることを明示してください。 スレに投下したものを他の場所へ転載する場合、書き手本人がスレか伝言板に一言かけてください (無断転載防止のため) 非エロ作品であっても18禁設定にしてください。 推奨タグ は『こちむい』『シェアワールド』です。 こちらの連載は何らかの形で性的描写・官能表現・18禁要素を伴う可能性があります。 必然的に「猫耳(少女&少年)」「獣人(ケモ)」「人外」属性の作品がほとんどです。 連載名をクリックすると外部ページに飛びます □ 新規作品       : ここ3ヶ月以内に開始され...
  • 魔法まとめ
    魔法まとめ 世界観 科学技術と違って我々の世界にはない概念な関係、必然的にオリジナル要素が強い。 なのでまとめておく。 基本設定 魔法=ファンタジー世界のお約束。この世界に当たり前のように存在するもの。 ただし種族による素質の差、個人の才能による限界の差が著しく、 もって生まれた才能で大部分が決定してしまう理不尽かつ不平等な能力でもある。 使える人間にとっては息を吸うように、歌を歌うように自然に使えるものだが、 使えない人間にとってはとことん使えず感じ取れもしない残酷なもの。 無論、才能だけあれば後はどうでもいいような代物でもなく、 才能+血の滲むような努力の二つが揃わないと大魔法使いにはなれない様子。 ■【魔素】 この世界にはあって、ヒトの世界には無い何らかの要素。魔法の素。 特に大地や山々において、自然状態で遍く存在する、 未だ人間の手...
  • 岩と森の国ものがたり12b
    岩と森の国ものがたり 第12話(後編)          ◇          ◇          ◇    その頃、太陽の都のエグゼクターズ基地では。    レーマとアンシェルが奇妙な捕虜暮らしになってから、もう何日かになる。  レーマの漠然とした予想では、そろそろリュナが助けに来てくれてもいいはずなのだが、世の中はとかく予想通りにはいかない。  もっとも、リュナが来ないというのは、ニュスタにとっても意外なようで、鉄格子越しに愚痴を聞かされることもある。 「遅いなぁ~」 「僕にいわれても困ります」  癖と言うものは怖いもので、最初のうちこそタメ口を利いていたのに、いつの間にかニュスタに対しても敬語を使うようになっている。  十年間、言葉遣いを鍛えこまれたトラウマがあるのかもしれない。 「かわいい奥様が悪の組織に捕まってるというのに、なにやってんのよあいつ」 「悪の組織……って、自分で言...
  • 岩と森の国ものがたり
    岩と森の国ものがたり 最終更新日 : 2009年12月02日00時15分06秒 【作者】 : カモシカ担当 【舞台】 : 大陸西部、カモシカの国全域 【作風】 : インカ風 らぶらぶ でれでれ どろどろ 燃え戦闘 シビア 近代兵器有 【注意】 : 属性多様。虫、鬼畜、触手、愛憎劇が所々に。 =話数= ==================簡易解説や補足================== =文量= -- グランダウス編(嵐の前の静けさ) -- 01話 リシェル×レーマ 17KB 02話 レーマ×アンシェル 21KB 03話 レーマ×アンシェル 21KB -- 白のピラミッド編(内乱勃発) -- 04話 「グランダウス脱出」 レーマ×リシェル レーマ×アルナ(虫) 50KB 05話 ナオト×女王様(触手&陵辱) レーマ&リシェル×アンシェル(複数プレイ) 33KB 0...
  • 日記ネタ
    ***ベリルとリュナの場合*** ベリル「そう言えばリュナちゃんって筆不精よね」 リュナ「筆不精って言うな。だいたいこの国じゃ、筆まめになろうにも紙自体が貴重品なんだ」 ベリル「あれ、そうだったんだ」 リュナ「公用文書には使われてるからベリルには実感ないだろうけど、一般にはまるで普及してない。輸入頼りだから、はっきり言って高い。いまだに羊皮紙が現役で使われてる」 ベリル「ああ、そういえばミスティも紙貿易やってたわね」 リュナ「そもそも、あいつがふっかけてるのが諸悪の根元だ。……あいつがもう少し良心的な値をつけてたら、何が悲しくて自分とこ荘園の農地三割使ってミツマタ育てる必要があるんだ。」 ベリル「……ちょっと待って」 リュナ「ん?」 ベリル「その栽培したミツマタ、自分で使うより猫井や政府筋に売ってお金にしてる方が多いってのはどういうこと? しかも、明らかに換金目的と言うか、荘園の出荷作物中...
  • 狗国見聞録設定
    【 あたし(本名????) ヒト♀、15歳 】 身長160若干未満 体重unknown、85(D)・56・89、ショートカットの黒髪 委員長、姉御、姐さん――そんな呼称がよく似合う、元日本の女子中学生。 気が強い上に手が出るのも早い、勝気で男勝りの鉄火娘。口喧嘩最強。 『地位も財産も家族も失い、それじゃ今日から貴方は奴隷』なこの運命を、 フツーに受け入れられなくて当初は見苦しくも生き汚く悪あがきをしていたが、 『雑巾』ことジークの救いようがねぇほどの私生活ダメっぷりを 目のあたりにするに及び、天啓を受けたがごとく鬼召使いの職務に目覚める。 【 雑巾(本名ジーク) イヌ♂  39歳(人間年齢換算?歳) 】 身長2mちょっと、体重100kgちょっと、獣人型オス、立ち耳・雑巾色の毛並 見た目は凶悪狂暴ウェアウルフ、中身は天然ボケボケお人好しな、 冴えない雑巾色の毛...
  • 太陽と月と星がある設定
    ・キヨカ  十代後半 灰瞳黒髪白肌 痩せ型 身長164cm   中学生の頃に犬国に落ちた。奴隷時代の後遺症で耳が少し悪い&古傷が多い。  調教の結果、人間不信で自己卑下しがちの超内弁慶に。  反面、信用した相手のいう事は素直に信じるたり、案外初心だったりする。  好きな物は甘い物とカレーとラーメンと美形。嫌いなものはイヌ軍人と不潔な人間。  料理△ 掃除○ 裁縫◎ 笑顔美人。   ・ガエスタル/オティス(がっくん)  年齢:外見よりかなり上 ヒトに似た褐色肌の上半身と黒ヘビの下半身を持つ サンカクヘビ系雑種  体長:?メートル 職業:大学の講師   精霊の組成をなんかして、通常ヘビ男性の姿で外を出歩いている。ただし○ジラ似の醜男中年。  実は雨や雪を広範囲に数日間降らし、液体を気体にできる水精霊使い。  寒いと思考能力も落ちる変温。   ・ジャック  歌って踊る自称28歳 深緑の瞳に黒毛...
  • 放浪女王と銀輪の従者
    放浪女王と銀輪の従者 最終更新日 : 2008年12月22日00時28分13秒 【作者】 : 蛇担当 【舞台】 : 大陸南西部の砂漠地帯、ヘビの国の全域 【作風】 : アラビアン風 えろえろ らぶらぶ ノリノリ 燃え戦闘 【注意】 : 全体的に鱗少女。一部ロリ。一部百合。一部陵辱。 =話数= ==================簡易解説や補足================== =文量= -- 『落下&出会い』編 -- 01話 サトル×サーラ 40kb 幕間01 非エロ「芸術センス0」 2kb 02話 サトル×サーラ エラーヘフ×サトル 65kb -- 『一年後』編 -- 03話 サトル×サーラ&クシャスラ 65kb 幕間02 非エロ「猫のラーメン屋台」 13kb 04話 シャンティ単品 30kb 05話a カルロ×エリーゼ 37kb 05話b サトル×サーラ ク...
  • 万獣の詩外伝05
    万獣の詩外伝 MONOGURUI 005     ━━ Take.1 純真なだけなんです ━━    猫井テレビは犬国支社、特派取材部の某班に、  ネタ抜きで普段からござる言葉を使う奇怪な少女がいたそうな。     「ティルちゃん、そう言えばどうしてそんな変な言葉遣いするですか?」 「え?」  書類にペンを走らせる手を止め、傍らを行くお茶汲みレディを呼び止めたのは、  就業中とは思えないカジュアルで露出の多い格好をしたナンパトリ野郎。  自分だって相当変な言葉遣いなのを差し置いての不用意な言い草であったが、  しかし装いがおよそ正社員らしからぬ不埒な格好をしてるのは、  背中の羽根のせいでまともな服が着れないからである。  無作法お許しあれ。 「……ふふん、鳳也君、よくぞ聞いてくれたでござるな!」  対して、えっへんと胸を張るのはだぼだぼの作業服に身を包んだ女の子。  小耳な垂れ耳も愛らし...
  • 蛇足~はみ出しモノ~02
    蛇足~はみ出しモノ~ 第2話     達哉を拾ったレナは、仕事を終えたその足で、 達哉を連れたまま、犬国の南東にあるスラム街に来ている。 この場所は犬国のブラックマーケットにおいて重要なウェイトを占める場所で、 麻薬・武器の密売、盗品販売は当然で、そこら中にある露店には、達哉には意味不明の物が数多く売ら   れている。 まだ5歳ほどにしか見えない、達哉と同じヒトの少女が売られていたときなど、目を背けずにはいられ   なかった。 そしてここは、レナと同じ“蛇足”のメンバーの一人との待ち合わせ場所に指定されていた。 “蛇足”の中でもレナのように戦いを専門とするのも居れば、中継を担当する者もいるらしい。 よく考えれば、それも当然だ。全員がバラバラに行動していれば、いくら人数が少なくとも、 傭兵の集団として成り立つ筈が無い。 そして、ここに来たのにはもう1つの理由がある。           蛇足...
  • 探偵にゃんこーの厄日04
    探偵にゃんこーの厄日 第4話     自分の机で、糞安い酒をちびりちびり飲みながら俺は今回の事件を説明することにした。 安っぽいテーブルの向こうには、今回の仕事に協力したいという、金持ちのボンボンが居る。  コイツの名前はジョン・ボナルタ、どうやらヒト狂いメアリーの婚約者らしい、 まあアレだ、所謂政略結婚という奴だ 一応ボナルタ家は名家と行っても良いが、すっかり日が翳って久しい貧乏貴族だ、 一代で財を成したメアリーに取り入りたいというのは、まあ、分からないでもない。  本来ならこんなボンボン、足手まとい、 下手したらどっかのヒト召使よりも無能かもしれない阿呆なんぞに手伝わせるのは 死んでも御免なのだが、札束をセットでくれたので、妥協することにした いやはや、金の魔力とはすさまじいものである。 メアリー家のヒト召使、アンヘルの殺害事件は、スラム街の一角、 雑種区といわれる場所に位置する  し...
  • 伝言板
    伝言板 最終更新日 : 2023年11月13日01時35分07秒 メールする程でもない連絡事項、質問、言伝、誤字脱字リンクミス指摘。 作品への感想や管理者への要望などもあれば。 名前 コメント 中古奴隷の人が最...
  • 万獣の詩02b
    万獣の詩 ~猫井社員、北へ往く~ 第2話(後編)     ━━≪ 1th day PM 3 17 ≫━━    銭湯や温泉、あるいは恋人同士とかならともかく、  たとえ同性とでも「赤の他人と二人っきりで入浴」だなんて体験無かったから。 『それでは次の部屋の脇に置いてある籠に脱いだ物を全て入れて、 その後に更に次の部屋に進んでください、そこが小浴場になっていますから』  緊張するべくして緊張したわね。    …? 何よ、そりゃ私は確かにネコで、今年で160にもなりますけどね。  それでも平凡な人生を送ってきた方だって自分でも自信持ってるんですからね。   『ポケットの中のお財布や小物、指輪ブローチといったアクセサリー類は、 よろしければ今この場で、こちらの貴重品入れにて先にお預かりします』  変に見栄を張って「副主任である私が一番最初に行くからね」なんて  言わなきゃ良かったと、そうポケット...
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