■オープニングフェイズ1:作戦開始
マスターシーン
眼下に雲海が広がる青い空の中、一隻の飛空戦艦が轟音を立てながら進んで行く。
その戦艦の側面には、真帝国を表す剣十字の紋様が描かれていた。
帝国兵「本艦はあと10分でノース・アカデミー分校上空へと到達します」
エルバート「うむ。 ……これより作戦を開始する。 平和を我が手に(フリーデン・イン・デア・ハント)!!」
「マナカウンター、射出ッ!」エルバート大尉の声がブリッジに響き渡る。
それを復唱する帝国軍兵士。
飛空戦艦より撃ち出された弾丸状のカバラは、雲の中に吸い込まれていった。
■オープニングフェイズ2:撃ち込まれた災厄
シーンプレイヤー:弓月守人 登場難度:不可
昼休みを利用して、守人は万色学園の屋上へとあがった。
眼下には、異世界の風景が広がっている。
守人:「まさか、本当に異世界に来るとはなぁ………」と煙草を咥えながら、風景を見てよう。
広がる平原と、まばらに見える村落。
そして遠くには、天にそびえたつ塔――“積層都市”と呼ばれているらしい建築物。
現代日本の中でも、退魔師として他の人間と違う視点を持っていると思っていた守人だが、この光景にはまだ慣れぬものがあった。
GM:そこに「こんな所で、なに黄昏てんのよ!」と後ろからブリギットの元気な声が聞こえてきた。
守人:「うん?」とそちらを見る。
GM/ブリギット:「どう、ミッドガルドには慣れた?」
アーシェッタ:次にお前は「えーと、誰だっけ?」という!
守人:「ああ……とりあえず慣れましたよ。 えー……生徒くん」
GM:はずれた(笑)
アーシェッタ:ち(すごすご)
暁:なんか懐かしいなあ、守人さん(笑)
守人:「ところで、誰だっけ?」と煙草を携帯灰皿につっこみつつ。
GM:「同じクラスで魔法の勉強してるんだからいい加減、名前くらい覚えなさいよっ!? 私はブ・リ・ギ・ッ・ト!」
ちなみに、魔法の素質を持つクエスターは、ノース校側の授業に参加する形でその知識を習っている。
そのため年の離れた守人と彼女でも、あちらでは同級生扱いされてる。
守人:なるほど。 私もノース校では生徒なわけですな?
アーシェッタ:夜学に通ってるようなもんか。
GM:だいたいそんな感じ。
代わりに、万色学園の授業にも、あっちの教師や生徒が混じってる。
これは万色学園側に食糧や生活物資を供給する交換条件として、ブルースフィアの学術知識等を要求された、という面もある。
守人:「あー……ああ、思い出した。 いや、忘れてたわけじゃないんだが」
ケイ:いや絶対忘れてる。
GM/ブリギット:「まったく……やっぱり元の世界が恋しいんで、そんなにボケてるんでしょ」
守人:「いや、元から記憶力が悪くてね。 人の名前は特に……思い出しにくい。
元の世界が恋しいと言うのも確かだけどな」
正確には義妹が、だが(笑)
GM/ブリギット:「記憶力が悪いワリに、魔法学の飲み込みは早いのがムカつくわ……」
守人:「ある意味、慣れてるからね」
GM:ここで、どかーんと爆音が響く。
「? なにかしら、今の音」
守人:「……爆発音?」音のしたほうを見る。
GM:ノース校にある塔に、なにか巨大な物体が突っ込んで煙をあげています。
守人:「また、何か召還でもされたのか?」
GM/ブリギット:「魔法塔に何か落ちたみたいだけど。 見て!何か空から来る……帝国軍?
なんで帝国軍が攻めてくるのよっ!」
守人:「帝国軍?」帝国の事は知ってて問題ないんかな?
GM:知ってて問題ない。
上空の飛行戦艦から、ノース校側の校庭に帝国兵が降下してきている。
守人:「あれが帝国軍か……なんかヤバイ状況のようだが」
GM:「わたし、みんなに知らせてくる!」
とブリギットが<ワープ>を唱える……が、凍りついたように彼女は動かなくなった。
守人:「どうした!?」ブリギットの様子は?
GM:何が起きたのか解らないが、ブリギットは押しても引いても動かない。
守人:「ちっ……どうやらこの世界も面倒ごとが多そうだ」
アーシェッタ:夢だったら「ワーディングっ!?」とか言いそうだ。
(※ダブルクロスの一般人の動きを止めるエフェクト)
GM:ガープス出身の守人は知らないしな(笑) 「クエスト:ブリギットを助ける」を渡してシーンエンド。
■オープニングフェイズ3:帝国軍襲来
シーンプレイヤー:朽葉ケイ 登場難度:不可
ケイは妖精郷マグ・メルについて聞くために、ノース校の教師ユリエンス師のもとを訪れた。
帝国軍人でありながらウィザードでもあるユリエンスならば、どこかでマグ・メルについて聞いたことがあるかもしれない。
ケイ:「……そういう訳ですけど、なにかご存知ないでしょうか?」
GM/ユリエンス:「妖精郷マグ・メル。 いろいろ伝承は聞いたことがあるが……と?」
ここで、ずずーんと地響き。
ケイ:「うわ、地震?」
GM:ユリエンスは「……また誰かの実験が失敗したかな」と窓の外を見る。
ケイ:一緒に見ましょう。
GM:窓からは、空から次々とパラシュートで降下してくる帝国兵の姿が見えた。 中にはゲパルト・ギアの姿もある。
アーシェッタ:うわー、今のレベルだとゲパルト・ギアは厄介だな……。
暁:脳内でロッチナ様が笑い声を上げた。
GM:ボトム○・クメン編ラストのことかーっ!
暁:ウド編のラストでもいいですぞよ。 あっちも降下だし(笑)
ケイ:「えっと、なんでファンタジー世界にロボットが……」
GM/ユリエンス:「あれは銀十字軍!? 何故……!」その時、帝国兵の突撃銃がこちらを向いた。
ケイ:「……ユリエンス先生!」
GM:「危ない、ケイ君!」ユリエンスが<マジックシールド>を唱えようとして……これもそのまま動きを止めた。
ケイ:「先生、どうしたんですか……って、これって」僕はワーディング知ってるな……。
GM:ユリエンスは凍りついたかのように、押しても引いても動かない。
ケイ:「えっと……夢さんに関係あるのかな。 とにかく何とかしないと」
GM:帝国軍の兵士達は次から次へと降下してきている。
ユリエンスを助けるにしても1人では無理だ。
ケイ:「誰か、動ける人を……」
ケイはとりあえず万色学園の校舎へ走った。
GM:「クエスト:ユリエンスを助ける」を渡してシーンエンド。
■オープニングフェイズ4:扉を越えて
シーンプレイヤー:楡川夢 登場難度:不可
夢は今、悪友の檜原慎一と共に“新開かずのドア”と呼ばれる扉を開け、一歩を踏み出した。
GM:なぜこんな事になったのか……それは委員長の瀬川紀子との言い合いに始まる。
夢:うぃ。
夢『……あれ? なんでこの掃除用具入れ、封してあるの?』
紀子『ああ、そこも“新開かずのドア”になってるらしくて。
変なトコに繋がってると大変だから、誰も入れないようにしてるの』
夢『ふうん。 でも、こんな狭いし、入ろうとしても誰も入れないと思うけど』
紀子『(夢の胸元を見ながら)……そりゃあ、夢さんみたいにナイスバディだと入らないでしょうね』
夢『い、いや、入れるよ!? 私そんな胸おっきくないし!』
紀子『言ったわね、だったら本当に中に入って見なさいよ!
どうせ胸がつっかえて入らないんだから!このおっぱい魔人!うわああああああん!(泣きダッシュ)』
夢『魔人!?』
GM:まあ、流石に女の子1人で行かせる訳にはいかないと慎一が志願して、2人でどこに通じてるか探ることになったという(一同爆笑)
夢:そんな展開っ!?
暁:うははははは(笑)
GM:……いや、シナリオにはここの部分が
「紀子『言ったわね、だったら本当に中に入って見なさいよ』」
しか台詞書いてなかったんでな……これだけだと訳解らんし、でっちあげたと言う。 だが私は謝らない。
守人:むしろ良いでっちあげですな(笑)
暁:いいぞ! 今後ももっとやれ!(笑)
ケイ:うぬ(笑) 「でもあの胸はきんに……ごめんなさいごめんなさい」
夢:「……すまないね、慎一」
妙に長い中を歩きながら、話しかける。
GM/慎一:「しかたないんじゃない? まあ、俺もどこに通じてるかは興味あるしさ~」
薄暗い通路を暫く歩くと、2人はドアにたどり着いた。
夢:「そう、なら良いんだけど……と、出口みたいだね」
GM:ドアの向こう側、そこは……。
夢:ぎぃ、ばたーん。
GM:「……ノース校の寄宿舎じゃないか。 近道にはなるけど、意外につまらないオチだな」
と、掃除道具入れから出てきました。
夢:「つまらない方が良いわ。 いきなり亜空間だったらさすがに洒落にならないし」
GM:「せっかく来た事だし、購買でパンでも買って……」
慎一が部屋のドアをゆっくり開けると、武装した帝国兵がこちらに近づいてくるのが見えた。 あわててドアを閉める。
「な、なんで軍隊がここに居るんだよっ!? ノース校じゃなかったの!?」
夢:「……しっ、静かに」
GM:かつ、かつ、と帝国兵の足音がだんだん近づいてくる。
夢:「帝国軍? アカデミーとは協定があったはずだけど……いや、こんな事平気でやる連中も確かに居たわね」
[[ブライトナイト]]EX1の事を思い出しつつ。
GM:慎一が夢の腕を引っ張る。 「……! 夢、夢っ、これに隠れよう!」
夢:「?」
GM:2人はそれぞれ、手近に合ったダンボールのような箱の中に入って隠れた。
夢:「一か八かって感じだね……まぁ、見つかったらその時はその時か」
GM:帝国兵ががちゃ、とドアを開けた。
「……居ないか? 誰か居た気がしたんだが……」
ばたん、かつ、かつ、かつ。
夢:「……行ったみたいね」
確認したら、がさり、とダンボールの中から出ます。
GM:「なんだか面白い事になってきたかな?」
わくわくした声で慎一がつぶやく。
夢:「(少し脅かすような口調で)慎一、ヤツラ忍耐とかの緒が短いから割と簡単に発砲するよ?
場合によっちゃ、撃たれてお陀仏……」
GM/慎一:「(素になって)ごめん。 早く戻ろう」
夢:「そうね、アイツらとやり合うにしても武器がなきゃどうしようもない……。
(小声で)本当なら、有るといえば有るんだけど……」
このままここにずーっと隠れてるわけにも行かない。
まずは万色学園に戻る事にしようと、夢たちは掃除用具入れの扉を再び開けた。
夢:「それじゃ、行くよ」
GM:「クエスト:学校を守る」を渡してシーンエンド。
■オープニングフェイズ5:接触
シーンプレイヤー:アーシェッタ=キュノウ 登場難度:不可
GM:業者に変装してノース校に潜入したアーシェッタは、連絡員の待つ売店へと向かった。
アーシェッタ:「……(ごそごそ)」
ブラウズ:「あー、お嬢、流石に棺を搬入用の箱に偽装するには無理がないかね?」
GM:連絡員キューボールは深刻な顔つきで話しかけてきた。
「時間が余り無い。 手短に話す。
どうやら銀十字軍はこのノース校を狙ってるらしい。 レリクスの入手が目的だろうな」
アーシェッタ:「……無茶な。 学院すべてを敵に回して帝国に益などないだろうに」
夢:不可侵協定とかあったはずですからのぅ……。
GM/キューボール:「作戦指揮はエルバート大尉。銀十字軍の中でもあまりいい噂を効かない奴だ。
奈落と接点があるという情報も……(どかーん)」
アーシェッタ:爆音を無視して平然と。 「……それで?」
GM:「噂をすれば影、か。 もう来やがった」
窓の外に帝国軍の飛行戦艦が見える。 そこから降下してくるゲパルト・ギアも。
ブラウズ:「数が多いですな」
アーシェッタ:「サシなら負けない、けど……協力者が、必要ね」
GM/キューボール:「話は一旦切り上げだ。 ついて来い」と床を剥がして通路を見せる。
「こんなこともあるかと、用意しておいたんだ」
ブラウズ:「Mrキューボール、貴方は?」
GM/キューボール:「噂が本当なら、俺は今回は役に立たん。 協力者捜しといこうじゃないか」
アーシェッタ:「……噂? どんな?」
GM/キューボール:「話は後だ。 この購買部には武器が置いてあるんだぜ? 連中、まずここを制圧しに来るはずだ」
帝国兵がこちらに迫っている。
アーシェッタ:購買部の武器を持ってとんずらしてもあまり意味がなさそうだしなぁ。
「……わかった。 貴方も気をつけて」
GM:フライハイに書いてあるような武器しかないけどね、ってついて来ないのか。
アーシェッタ:え? 当然キューボールがここに残って追っ手をくい止めるんでしょう?
GM:「ついて来い」って言ったのに、酷いっ!?(笑)
アーシェッタ:いや、素で勘違いしていた。
GM:とにかく、「クエスト:エルバートを倒す」を渡してシーンエンド(笑)
ブラウズ:「お嬢、いくらなんでもお嬢1人と私だけでは無理というモノ。 ここは大人しくついていきますぞ」
「……了解」
■オープニングフェイズ6:メンテナンス
シーンプレイヤー:暁一号 登場難度:不可
今日は、月に1度のメンテナンスの日だ。
暁一号は美沢映の居る保健室に居た。
暁:「おーう、先生よ! 悪いがまた手首の調整たのめねえか、まーたホウキをヘシ折っちまった!」
GM/映:「はいはい、じゃあメンテナンスベッドに入ってちょうだい」
暁:「おうよ、しっかり頼むぜー」かふぁーんかふぁーん、ぶしゅー。
GM:メンテナンスが無ければ、とうに機能障害を起こしているだろう。
映先生にはいくら感謝しても足りないくらいだ。
夢:ただもんじゃないよなぁ……。
GM/映:「コレくらいならちょっと数値をいじれば……これで大丈夫かしらね。
でもなんでこんな武者鎧型にしたのかしら。私なら絶対美少年ロボを作るのに……ウフフ……」
アーシェッタ:ショタコンだ。 ショタコンがおる。
GM:で、がらっと戸が開いて帝国兵が入ってくる。
「動くな!……ってなんだこいつ、目がイッてるぞ、怖っ!?」
「素直クール美少年ロボ、いいわ……フヘヘフフフ………」
暁:「(コレさえなきゃあ、面倒見いいんだがなあ)」
GM:「こっちはサムライ用の鎧……か。 他には誰も居ないな」
幸い、帝国兵は暁がロボとは気付いてないようだ。
暁:「(やべえ!今ベッドに固定されてて動けん!)」
ケイ:固定されてるのか。
暁:……あ、実は動いてよかったりします?(笑)
GM:どっちでもいいよ(笑) ちなみに帝国兵はエキストラだ。
暁:んでは。 「誰が鎧だこらぁ~!(ぐぽ~ん)」
GM/帝国兵:「うわあっ! コイツ……動くぞっ!?」
暁:「人のメンテ中に押し込みたあいい度胸だ! そこへ直れ!(ぐごごごご)」テキトーに追い散らす(笑)
GM:「うわーーっ!? 魔神様がお怒りになったあっ!」
いきなりだったんで慌てて逃げ出す帝国兵。
夢:大魔神扱いか……。
暁:んで、帝国兵というものを知っててよい?
GM:おおまかには知ってていい。 ミッドガルドで一番有名な勢力だし。
暁:OK。
「おう、先生よ! ちっと隠れてな。
俺はあの制服着てる連中にお仕置きしてくるから、戻ったらメンテの続き頼むぜ!」
ぶしゅー、とウイング展開。
GM/映:「ウフフ、ロボなんだからメイド服を着せるのは基本よね……え? 何、何かあったのかしら?」
暁:ぐぽーん、と視覚素子点灯。 「よし!」……だが手にはホウキ。
「こっちじゃねえ! じゃあちょっといってくらあ!(べし)」
GM/映:「制服来てる連中……? 何、もしかしてボーッとしてる間に本当にメイド服の美少年が来たの!?
ねえ、ねえってば!?」
暁:つうわけで、やりたいことは一通りやった(笑)
GM:うん、GMも言いたいことはいった(笑)
アーシェッタ:……楽しそうだなぁ。
暁:すーぱー楽しい(笑)
GM:「クエスト:帝国兵を追い出す」を渡してシーンエンド(笑)
最終更新:2013年09月27日 16:33