FAQ

「新今西進化論」についてのFAQ

詳しくは、新今西進化論NDを読んで下さい。
  • Q: 「新今西進化論」はどのような経緯でできたのですか?
    • A: 市民活動を行っていた水幡正蔵氏が、自らの社会的思想を表現するものとして、「ヒト起源説」を構想。その後、市民活動を介して出会った経済学者の河宮信郎氏と共同で構築されたのが「新今西進化論」です。新今西進化論自体はどちらかといえば河宮氏の論という指摘がありますが、河宮氏自身は、自論文中で水幡氏のプライオリティーを認めています。

  • Q: 「新今西進化論」はどのように発展したのですか?
    • A: 現在では河宮氏は離脱し、「新今西進化論」は水幡氏のものとなっています。水幡氏は(河宮氏は否定的な)「ヒト起源説」を学説のもう一つの柱にしました。また、2007年には、「ダーウィン『種の起源』に含まれる根本的誤り」が学説の核心だ、と述べています。このサイトでは、「新今西進化論」問題の本質は学説そのものよりも水幡氏の言動にある、という認識のもと、「ヒト起源説」、「ダーウィン『種の起源』に含まれる根本的誤り」も新今西進化論の一部とみなして扱います(新今西進化論参照)。

  • Q: 「新今西進化論」とは簡単に言えばどのような内容なのですか?
    • A: 3つのパーツのそれぞれについて説明します。
    • (1)自然選択ではなく「種社会選択」による進化: 現代の進化論では、環境に適応した能力を持っている個体ほど子孫を残しやすく、そのような個体が集団の多くを占めることで進化が起きる、という「自然選択説」が重要な理論です。一方、新今西進化論では、個体の環境適応力以上に、異性を惹きつける「何か」(たとえば、美しさを感じさせる顔立ちだとか)を持っている個体ほど子孫を残しやすく、それにより形態が進化する、と主張します。ところが、このような主張はダーウィンの「性選択」に関する議論の一種ともみなすことができ、これといった新奇性はありません。それに、雌雄を持たない生物や脳を持たない生物にこの論は適用できません。
    • (2)ヒト起源説: 「ヒトの起源=生命の起源」という説です。当たり前みたいに聞こえ、実際に当たり前なのですが、水幡氏に言わせると、こういうことです。ヒトは、他の全ての生命と共通の起源を持つのですから、「ヒトとチンパンジーの共通祖先」という呼び方は、それは全く誤りで、水幡氏によると、「ヒト祖先」であり、かつ「チンパンジー祖先」である、としなければいけない。生命の起源直後の生物は「ヒト祖先」であり「チンパンジー祖先」であり「アゲハチョウ祖先」であり(中略)「ヒマワリ祖先」である(「始原生物」などとはもっての外)。そうでないと、「ヒトが38億年の歴史を持つと言えなくなり」「ヒト祖先が類人猿と分岐したとき以前にさかのぼれなくなって、創造論まがいのことになってしまう」というのです。もちろん、学問的価値はおろか、単なる言葉遊びに過ぎない、と聞いた人は口を揃えますが、聞く耳を持ちません。善意に解釈すれば、「ヒトを特別視せず地球環境を大切にしましょう」という環境保護活動のアピールだったのかも知れませんが、水幡氏はお門違いな学説批判を繰り返しています。進化学者たちから相手にしてもらえない悔しさを晴らすための手段にすぎないようで、本末転倒しています。
    • (3)ダーウィン『種の起源』に含まれる根本的誤り: 「進化とは種の変化なのに、『種の起源』で種の定義がされていない」「雄雌関係なく生存競争したら、交配が維持できずに種が滅びてしまう」の2点です。「進化とは種の変化なのに」「雄雌関係なく生存競争したら」の前提からして間違っているので、全く意味のない主張です。

  • Q: 「新今西進化論」はトンデモですか?
    • A: 新今西進化論の理論自体は、進化学の歴史の中ですでに議論が尽くされた「陳腐」な内容であるか、仮説に根拠がないため「検証不能」なだけで、そうとっぴなものではなく、「楽しめる」かというと疑問があります。水幡氏の現代進化学に対する解釈には曲解や偏見が満ちていますが、一般書を読んで字面に引っ掛かった程度のもので、それほど面白いものとは言えません。というわけで、異端理論全般を「トンデモ」と言うなら、「新今西進化論」はもちろん「トンデモ」ですが、「楽しめる」という本来の定義とは外れています。楽しめて、そしてつくづく迷惑なのは、理論そのものではなく水幡氏の言動の方です。

水幡正蔵氏に関するFAQ

詳しくは、水幡正蔵古戦場案内水幡氏 Another Historyを読んで下さい。
  • Q: 水幡さんはなぜあんなに批判されているのですか?
    • A: 主に、議論の相手に対する態度が非常に悪く(間違った根拠に基づいて人を攻撃する、それに対する批判に耳を傾けない)、また自己中心的な動機(学会に自分の説を認めさせ、社会に認められたい)に基づいて不誠実な行動を繰り返すからです。学説の不備もさることながら、こうした性格上の問題の方が遥かに大きく水幡氏および「新今西進化論問題」を特徴づけています。進化学関連のメーリングリストで場違いな宣伝や脅迫じみた公開質問を繰り返したり、学会で他者の質疑応答の際に自説の宣伝を始めたり、学会名簿を用いて無断で自説の宣伝メールを送信するなど、迷惑行為に等しい強引なアピールでひんしゅくを買っています(古戦場案内Miscellaneous参照)。

  • Q: 水幡氏の学説の支持者はいるのですか。
    • A: いません。より正確には、水幡氏の話には出てきますが、それ以外で存在するという証拠はありません。
    • A: 水幡氏のブログの記述によると、河宮氏との当初の共闘関係は2004年夏以降解消しています。新今西進化論の「お披露目」である、「今西進化論復活祭」実行委員会の面々(河宮氏も含む)のなかで、2006年の時点で「電話で話せる関係」なのは河田氏だけです。その河田氏にも「あなたは進化学会の新しい人間関係でやっていけばいい」と突き放されています。
    • A: 2chの「新今西進化論」スレは、「水幡氏を支持するが表には出られない若手研究者」と自称する者が立てました。しかし、当初からモノを見る眼がある人には明らかな「釣り」だったし、それを指摘する書き込みもありました。(本当に信じてたのかどうかはともかく)「若手が匿名で支持!」と他の掲示板やMLでふれ回っていた水幡氏も、2007年には「釣り」であったと認めざるを得なくなり、スレ全体をNDの陰謀を見るにいたりました。

  • Q: 水幡氏は、著名な学者(養老孟司、茂木健一郎、池田清彦)や弁護士、ジャーナリスト、市民運動家たちと関係あるようなことを匂わせますが、実際のところどの程度親しいのですか?
    • A:水幡氏が勝手に粘着しているだけで、誰一人水幡氏と親しくしていません。養老孟司は水幡氏のことは直接知らないようですし、茂木健一郎はクオリアMLで完全無視を貫いていました。また、池田清彦は、水幡氏が生物学者としての池田氏に電話した際、「俺、生物学者じゃないんだ」と完全に拒否しています。
    • A:旧知の弁護士、ジャーナリスト、市民運動家の名前を引き合いに出すことがありますが、彼らとて水幡氏の進化論支持を表明したことはありません。水幡氏の話を真に受けて、無関係な人たちに迷惑を掛けないようにしましょう。
    • A:あたかも著名人と関係があるかのように振舞うのは、水幡氏の病理を反映した行動特性ですので初心者の方は惑わされないようにしましょう。

  • Q: 著作があるくらいだから、それなりの内容をもっているのでは?
    • A: いわゆる自費出版なので、それだけで書き手としての価値は認められません。

  • Q: 河宮氏のような学者がついていながら、なぜこのような事態になったのですか?
    • A: 河宮氏は経済学者で、生物学のバックグラウンドをもっておらず、進化学の分野を必ずしも正確に把握していたわけではありません。その後、河宮氏は、進化学者との討論や、ダーウィンの著作の再読を経て、自論に当初考えていたほどの新奇性がないと判断し、議論から撤退しました。しかし、水幡氏は自論の不備を理解できないのか、今更引き返したくないのか、あるいはその両方のため、河宮氏の制止をふりきり、河宮氏の最初の論や、河宮氏と出会う以前の論をひたすら述べつづけているのです。

  • Q: 水幡氏は一見熱意にあふれているように見えるのだが?
    • A: 彼のスタイルは、学生運動の延長線上です。見た目はがんばっているように見えるのですが、実際には、自分の意見をただ声高に叫んでいるだけです。他人の意見をまともに聞き入れないので、議論はいつまでたっても深まりません。かといって、論文を書こうともせず、進化論関連の書籍を勉強することすらせず、研究者らしい活動は全くといっていいほど見られません。

  • Q: 話せばわかるのでは?
    • A: 水幡氏は、一方的にご自身の主張を高圧的に繰り返されるだけですので、そもそも話し合いになりません。たとえるなら、大学構内で竹やり片手に「日帝フンサーイ」と叫ぶ極左を説得しようとするようなものです。最近は、自分にとって都合の悪い出来事は、すべて何者かの陰謀である、と本気で考えているようです(ND水幡氏 Another History参照)。こうなってはどんな忠告も助言も伝わりません。

  • Q: 俺が進化論を説明してやって更生させてやる。
    • A: あなた方のような人達のためにこのサイトは出来ました。過去、数々のメーリングリストや掲示板で第一線の研究者から善良な市民まで、多くの方がそれを試み、すべて徒労に終わりました。当初彼を後押しした河宮信郎氏ですら、とっくにさじを投げております。詳しく知りたいなら、水幡正蔵古戦場案内アーカイブをまずたどってみてください。

  • Q: 学会発表で水幡氏に粘着されそうになったら?
    • A: 「あなたと議論する気はありません」などと答え、以後、わめこうが騒ごうが勝利宣言しようが、いっさい無視するのがよいのではないでしょうか。
    • A: 質疑応答時間中の場合「他の方とも議論したいので、すいませんがもうよろしいですか?」
    • A: 発表後の場合「興味がありません」
    • (この項、よい案あれば加筆修正求む。)

その他のFAQ

  • Q: まとめサイトの意義は?
    • A: 水幡氏の強引な宣伝行為は学会でも問題になっているので、余計な面倒に巻き込まれないよう、ここを読んで予備知識を備えておくのも手かと思います。
    • A: 新今西進化論を正しく批判するには、進化学の全体像をきちんと把握しておく必要があるので、新今西進化論の問題点を理解することは、進化学の勉強に役立つかもしれません。ただし、「風媒の植物があること」「脳はシンプルな神経系から段階的に進化してきたこと」ていどの知識があれば新今西進化論の欠陥は明らかなので、これは、あくまでも(親切だったりヒマだったりで)「水幡氏の土俵に乗って」相手をする場合です。

  • Q: どうやったら被害を受けない?
    • A: 実質の研究生活において彼があなたに何らかの影響を持つ事はないでしょう。ただし、学会(進化学会、生態学会あたり)において興味のある分野が水幡氏とかぶる場合は完全な回避は不可能です。彼が現れるシンポなどの会場では正常な質疑応答が期待できません。残念でしょうが発表を聞く事だけで満足しましょう。
    • A: あなたの発表会場が水幡氏と同じだとしてもがっかりしない様に。基本的に彼は厳しい態度が苦手ですから、つまらないイチャモンをつけてきたら厳しい語調で一刀両断しましょう。苦手な相手には近づかない、世間体などを気にして甘い態度を見せる相手にはつきまとう習性がみられますので厳しい態度を取る事で以後の粘着を避けやすくなるはずです。

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最終更新:2009年01月26日 02:12
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