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【ほのぼの】新ジャンルでバトルロワイヤル【学園内】 - (2008/12/24 (水) 01:35:28) のソース

プロローグ 
起きたらそこは薄暗い部屋だった。目の前の黒板、
今座っている椅子を見た所ここが教室だということが分かる。
でも自分の通う学校ではなかった。 
「やっと起きたか」 

声の方へ目をやると同じクラスで親友の友が立っていた。 

「こんな事態でもなかなか起きないから心配したぜ、
相変わらずマイペースな奴だな」 

そう言われて辺りを見渡すと周りにも生徒がいた。
顔馴染みのある奴から他クラスの生徒まで約40人くらいだろうか 
自分と同じように椅子に座っていた。 

「ここどこだ?」 

「分からねえ、ただ一つ言えるのは俺たちは何者かに拉致られたって事だけだ」 

まさか。笑って返そうとした時教室のテレビの電源がついた。
画面には学校内でよく目にする学習型アンドロイドが映っていた。
彼女の瞳は微かに哀愁を帯びていた。そして話し始めた。
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「試立ほのぼの学園高校3年生の皆さんおはようございます。貴方達42名は見事ここ【学園島】で行われるゲームの出場者に選ばれました。」 

いきなり突飛した話の内容に皆がざわついた。説明は続く 
「貴方達にはそれぞれ、2日分の食料と1リットルの水が入ったボトルが2本、

地図、方位磁針、時計、懐中電灯、そして特定の武器が与えられます。武器は全員に渡されます」 
武器?ますます話が見えてこない、その疑問を一番先に聞いた者がいた 
クーだ。 

「ゲームの出場者なんて聞いていない、それに食料や武器なんてまるで
私たちがサバイバルゲームをするようではないか!!」 
アンドロイドは静かな口調で説明する 
「説明が不十分でした。このゲームは最後まで生き残った人が勝者となる 
殺 人 ゲ ー ムです」 

空気が凍りついた。周りが静まり返った、アンドロイドの説明はなお続く 
「このゲームを成立させる上で、最も重要なアイテムが皆さんの首に設置された首輪です。 
それぞれの首輪には発信機が付いています、生徒の現在位置と生体反応を常にこちら側に送信し続けています。
これにより、生き残っている生徒の数とその現在地をこちらが把握しています。」 

もう何が何だか分からない。これは悪い夢なのかと思いたかった。
しかし首には確かに首輪がついていた。 

「無理に外そうとしないでください。この首輪には爆弾も取り付けられていています。
もしこのゲームを逃げようとしたら・・・・・・」 
ボンッ!! 

その瞬間アンドロイドの首から上が吹っ飛びテレビの放送は砂嵐が流れ、消えた
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まだ頭がこの事態に追いつかない、目の前で首を吹っ飛ばされた
アンドロイドの映像が現実離れしていたからだ 
あちらこちらから聞こえる嘆き声や啜り声が徐々に現実へと引き込まれる。 

「殺人ってありえねえだろ・・・・・・JK」 
友の口調は落ち着いていたが呼吸が少し乱れていた。 

その時追い討ちをかけるように校内放送が流れた、肉声を加工したような機械音だった 
「先ほどの映像でお見せした首輪の危険性テストは如何でしたでしょうか。
 
他にも首輪が爆発する仕組みがあります、禁止エリアへの進入です 
今から2分おきに貴方達を一人一人食料と武器の入った鞄を渡し外へ出発していただきます
全員出発した20分後を以て、そのスタート地点から半径200mが禁止エリアとなります。学校内に忘れ物をなさらないようにしてください。 
因みに学園島は1エリアが2km×2km、ほぼ正方形の人工島です。エリアは合計25あります。エリア端から数えてA~E、1~5とありそれぞれの組み合わせで現在地が分かります。」
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「その後は定時放送で死亡者と禁止エリア地区を流します。 
禁止エリアの座標はコンピューターによって不規則に決められるので 
どこが禁止エリアになるのかは放送を聞くまでは分かりません。 
尚放送は一回しか流しませんので聞き逃しのないようお願い致します。質問はありますか?ありませんね?では 



ゲ ー ム を 始 め ま す」
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時間0:00 場所1-D 
強靱な肉体を持った人間二人に無理矢理降ろされた場所は見通しの悪い密林だった。 
盲目ヤンキー娘は手当たり次第に棒のような物を伸ばし一本の大木に腰を下ろした。 
「荷物に入ってたのは重たい棒だったし、それに殺し合いとか・・・・いやだ・・・・ 
男に・・・・男に逢いたい・・・・」 

ガサッ 

「誰だテメェ!」 

盲目は立ち上がった、気配からして敵意のある女だとわかった。 

「男、ではなさそうだな・・・・私はアンタに敵意はなイ゛!?」 

右肩に殴られたような衝撃が走る、盲目は思わず蹲った 


?「気安く私の男君の名前を呼ばないで」 
右腕に 
「あなたに」 
左足に 
「男君を」 
右太股に 
「頼る資格なんて」 
腹部に 
「ないんだからーーー!!!!」 
右胸に衝撃と同時に激痛が身体中に響く 

「痛・・・・・助け・・・・助けて」 

今にも息絶えそうな声で助けを求める、その言葉が盲目の最後の言葉となった。 

「私にサイレンサー付きの銃なんて必要ないのよ・・・・・
待っててね男君、貴方に逢うまでになるべく人を殺しておくわ」 

盲目の武器である日本刀を奪い取りヤンデレは山奥へ一人消えていった 


盲目ヤンキー娘死亡 残り41名
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時間0:00 場所4-A 
アミューズメントパークの建設を中断したような中途半端な建物が立ち並ぶ中、男が二人迷っていた。 
「こっちに行った方がいいって!波の音が聞こえんだよ!」 

「バカだな、海岸は隠れる場所が少ない。逃げるならば山に行けばいい」 

声を荒げているのはDQN、落ち着いて対応しているのは不良だ 
彼らは偶然出会い戦闘状態が続いたが武器の優劣で差をつけられたDQNが
共に行動しないかと共同作戦を持ち掛けてきた 

「まだ30分も経ってねぇー長ぇよマジでー」 
「静かにしろ、あそこに誰かいる」 

目を向けるとセーラー服の女性が立って居た、手には何かが握られていた。 

「彼女は危険だ、武器を持っている・・・・おいどこへ行く」 

「大丈夫だって俺は銃持ってんだぜ、アンタだって一人でも生徒減らした方がいいだろ?」 

不良の言葉に聞き耳持たずDQNは女に近付いていく

「おい女、悪いが死んで貰うぜ」 

DQNは素早く女の背後に立った 

「誰?」 

女は振り向いた、暗闇で顔はよく分からなかったが美人だとDQNは直感で見抜いた 

「お前可愛いな、殺す前に一つくらい要求聞いてやるよ」 

女は呟く 

「お腹すいた・・・・」 

その直後、DQNの右腕に変化が起こる。右手が熱い、目をやると所持していたはずの銃が消えていた。右手と一緒に・・・・・ 

「えっ…あっ!ああああっ俺の腕!!」 
鮮血を散らしのた打ち回るDQN、女は右手を拾い食べ始めた。 

「不味い・・・・やっぱアイツの肉がいいな」 

DQNは不良に助けを求めたが何故か視界が回転し目を開けると自分の胴体が目の前に転がっていた。 
首を切断された事実をしる暇もなくDQNは即死した 

「貴方は今の人より美味しいの?」 

不良は答える 
「不味いよ、それより君の食べたいアイツってのは誰だい?」 

「富士見って男よ、ずっと探してるの」 

「俺も探している人がいるんだ、共同で探さないか?」 

「いいわよ、私は人呼んで肉食女子高生」 


DQN死亡 残り40名
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時間0:00 場所1-A 
商店街の名残りを持つシャッター街で読心クールは降ろされた。 
出くわした相手に敵か味方か問い掛ける事さえ出来れば 
仲間が作れる、彼女はそう思っていた。 

シャッター街出口に人影が見える、彼女は少し身構る 
その人影からは素人でも分かるほど異常な殺気が満ち溢れていた。 
「私は3年A組読心クール、あなたはこのゲームに参加したいの?」 
人影が一歩一歩近付く、よく見ると綺麗な女性だった。が殺気は先程より強く感じる、所持している鎌が鋭く光る。 
読心クールはもしもの為に武器のサバイバルナイフを手に取る 
「・・・・まって、私はそんなつもりない」 
(私にはそんなつもりないの、仲間が欲しいの) 

殺気の凄い女性から一筋の涙が零れる 

読心クールは武器を閉まった。 
「貴女の気持ちは分かったわ、 
私でよかったら一緒に行動しましょ」 

女性の表情とは裏腹に殺気は倍増した 
「・・・・私は3年D組誤解殺気だよ」
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時間0:00 場所1-C北 
山頂にテーマパークのシンボルのような巨大な城が佇む、一人の少し抜けた少女がそこに身を隠している。 

「あれれー私の水と食料がないよう~」 

彼女は逃げ回っている最中知らず知らず重たい物をその場に置いていた。 

「ふぇぇ~お腹すいたよぅ~・・・・佐藤さんに逢いたいよぅ」 

暗闇に目を微かに反射する光が見える 
「ど、どなたですか~?」 
目を凝らしてよく見るとその光はライトによる物ではなく鋭い刃物の反射光だった。 
「あっわっ……私の武器どこぉ~!」 
刃物を持った人物が距離を詰めてくる 
渡辺は鞄に入っていた何かを掴み取りすぐさまその場を立ち去った。 

「・・・・逃がさないよ」 

渡辺は声で気付いた、その人物は同じクラスの殺人鬼だということに

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時間0:00 場所1-C西 

佐藤は困っていた。意思疎通がなかなか取れない相手に四苦八苦していたからだ。 
話は少し前にさかのぼる 

佐藤は目隠し状態で連れて来られた。 
明かり一つない城、至る所に中世ヨーロッパ時代の鎧が展示されている。 
(渡辺さん大丈夫かな) 
心の中で渡辺の無事を祈りつつ身を隠せる場所を探していた。 
するといきなり前からロケットランチャーを担いだ女と出くわした。 
佐藤は身構えるがこんな物を飛ばされたら即死だとは悟っていた。気まずい沈黙が流れる 


「すみませ~んそこの人ぉ~」 

周囲を見回した後、佐藤は自分に指を向けた 

「そうです貴女です、すみませんが一緒にこれを担いでくれませんかぁ~?」 

気さくに笑う彼女、佐藤は安堵の色を浮かべた。 

「あなた……名前は?」 

しかし女性は答えない、もう少し大きい声で話してみる 

「あなた、名前は何ていうの?」 

女性は少し考えて答えた 


「ごはんですか?」
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時間0:00 場所1-B 
無口先生に逢いたいという一心で逃げ回る男A 
彼は連れて来られてからずっと謎のボクシング男に追われていた 
「何で追っかけて来るんだよ!!」 

「ゲームを脱出するにはこうするしかないのさ!」 
ボクシング男は時折刃物を投げ付けてくる、素人扱いだが武器を持たないAには恐怖だった。 
(くそっ何で俺の武器はチョークなんだよ!!助けてくれよ) 
心の叫びが誰かに聞こえる筈もなく間合いが徐々に縮まる。 
ガシッ 
「捕まえた~~」 
首根っこを捕まれAは地面に転がされる 
男の手には無数の刃物が握られていた 
(無口先生、C、ごめん・・・・)ザンッ 
その時、Aの顔横に何かが落ちた。ボクシング男の首だった 
Aは驚きのあまり声にならない声で叫ぶ 
「なんじゃこらああああ!!」 

「危ない所だったな」 
目線の先には同じクラスの守護者が立っていた。 


ランダエタ死亡 残り39名
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時間0:00 場所3-E 
スタート地点の学校から約6km離れた田舎道 

「やっやめてください、僕はあなたと戦うつもりはありません」 

「フフフ怖がらなくていいんだぞ、初めはみんな痛いけどすぐ楽になるから・・・・」 
内気は変態クールの魔の手から必死に逃げていた。 

「僕はの武器はとても危ない物なんですよ!今なら痛い思いしなくて済みますよ」 

「私は痛い事をするのもされるのも好きだから大丈夫だ、さあおいでよ」 

「うわっ行き止まり・・・・」 

「・・・・もう逃げられないぞ、フフ」 

体力、気力は既に限界に近い、このままだと(性的な意味で)ヤられる・・・・

内気は覚悟を決めた 

「うぉおおおおおおおおおおおお!!!!」 
雄叫びと共に槍を持った俺が突っ込んで来た「おっ俺君!?」 

「俺、参上。二対一じゃ分が悪い、殺す気はないからさっさと逃げな」 
『今度は二人きりで会いましょうね』何か引っ掛かる捨て台詞を吐き変態クールは帰って行った。 

「お、俺くーん!」 
「ちょっお前泣くなよ、男だろ!」
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時間0:00 場所5-A 
海岸沿いに面した地形、友は一人佇んでいた。 
もし自分が生き残っても男が居ないと楽しくない、友には珍しいネガティブな思考だ 

「武器は正直ハズレだったしな、これからどうすっかなー」 

ザザー・・・・ 
波の音が心地よく聞こえる・・・・・ 

ゴゴゴ・・・・ゴゴゴザバァーーー!! 
「なっなんだ!」 

「あら友さん、お久し振り」 
後ろに誰かいる。モーゼの如く海を割り波の音をモーツァルトに変える人物・・・・ 

「久し振りだな荘厳さん」
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時間0:00 場所5-B 
「うぉおおおおおおおとこぉおおおおおお!!!!!」 
夜の海に向って叫ぶ女の子が一人 
「どこだあああ!!いたら返事してくれえええ!!」 

「あまり海へ近付くと危ないでごわすよ」 

急に背後から声がする、ボクシンググローブを装着したヒートは咄嗟に戦闘状態へ入る 

「待つでごわす、おいどんはそなたと戦う気はないでごわす!」 

「ハンマー持ってる奴に言われても説得力ない!!!」 

似非薩摩弁の大門の武器はハンマー、支えるだけでも一苦労しそうな巨大な物だ 

「私は男を探しているだけだぁ!!戦う気がないなら帰れぇええ!!!!」 

「奇遇でごわすな、おいどんも男殿を探しているのだ」 
そんな気はもちろんない、が今の状況で 
戦意がない事を信じてもらうには相手の言い分を聞く、大門は賭けに出た 

「そうなのか・・・・・じゃあ一緒に探してくれ。 
すぅー・・・・・・おとこぉおおおおおお!!!」 
「とりあえず場所を変えないかでごわす」
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時間0:00 場所1-E 
荒れた住宅街に一人身を隠している男性がいた 
「もし佐藤さんを殺せば渡辺さんを守れるのは僕だけか・・・・・」 
ここに連れて来られてからずっと気持ち悪い妄想をしていた 
彼は現実逃避型なのだろうか 

「生徒会長っていっつもそんな妄想してるんだ☆」 
不意を突かれ振り向くと目の前に電波の影響を受けてそうな少女が立っている 

「きっ君は誰だ!!」 
武器であるデリンジャーを手に取り彼女へ向けた 

「私は魔法少女よ☆あなたの攻撃なんて効・か・な・い・の♪」 

勘に触る口調にイラついた彼は彼女に向けて二発発射する 

ダンダンッ 

体に当たる手応えはあった。しかし彼女は倒れない 

「ほらね☆」 

「ばっバカな・・・・銃弾を食らってまだ立つなんて 
ひとまず態勢を整えるべきだな」 

生徒会長は住宅街の中へ消えていった 

「ふう、相手が銃ならこのハッタリ使えるかも」 
防弾チョッキにめり込んだ弾を抜き取りながら魔法少女は呟いた
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時間0:00 場所2-B南 

仕組まれた戦場に一人のオタクが降ろされた 
「この地理から見るとエリア2-Cに移動した方がいいな・・・・」 

(カサッ) 
20m離れた所に微かだが人の気配がする 
吹矢に針を仕込み隙を伺う 

「そこだ!!」プシュッ 
弾は確かに命中したが目標を確認する暇なく逃げられた 

「くっ、なかなかの逃げ足だな」 

軍師オタクは残念そうに呟いた 



(危なかったーーー!) 
軍師オタクが去った後ダンボール娘は 
穴の開いた場所の補強に手間取っていた 
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時間0:00 場所2-B北 
「お姉ちゃん、こうやったら手を汚さず相手をハメられるよ」 

「そうね、生かさず殺さず、重傷を負うけど手当てしたら治せる 
ほっておいたら死ぬ・・・・完璧な罠ね」 

小川の流れるのどかな田舎町に降ろされた姉妹、運良く姉妹一組で降ろされた。 

「さっきの仕掛けを改良しなきゃね」 

「そうね・・・・あなたがいれば百人力ね」 
「お姉ちゃんも含めたら二百人力だよ」 

「そうねフフフ・・・・・」 
「アハハハ」 

闇夜の小川で策略姉妹の笑い声が微かに聞こえる・・・・・・
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時間0:00 場所2-A 
「・・・・・・・・」 

「・・・・・・・・・・・・」 


「・・・・・・・・・・・ナベフタ」 

ほぼ無反応は落胆していた 
鞄に入っていたのは武器ではなく盾でもなく 
補助道具でもなくただのナベフタだった 

「もしかして・・・・無ーちゃん?」 

振りかえるとボロボロの恵が立っていた 
先ほど何者かの罠に引っ掛かり腕を負傷していた 

「・・・・・・恵、大丈夫?」 

「うん平気、無ーちゃんは大丈夫?」 

ほぼ無反応はナベフタを見せて俯いた 

「お互い変なアイテムもらっちゃったね・・・・」
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時間0:00 場所4-D南 
「闇夜を照らせ伝説のエターナルソード!!・・・・・
駄目だわ、私の邪気眼が拒否反応を起こしている」 

邪気眼優は鉄剣を振りかざし叫ぶ、が剣は答えない 

「くっ・・・こんな時に腕が・・・・誰だ出てきなさい!」 


「バレちまったかー」 
いつもの邪気眼症状での台詞に反応して藪から出て来た人物がいた、ゆうやだ 

「うわっ!誰よあなた!!」 
「えっ?・・・・俺は3年D組のゆうやです、アンタは?」 
「やばいっここから離れて!!」 

バシュッバシュッバシュッ! 

いつもの邪気眼症状の独り言、彼女を知っている人間なら当然聞き流すだろう 
しかしたった今何者かの攻撃を受けそして難を逃れた 

「いっ今のは・・・・アンタ俺を助けてくれたのか?」 
「う、うん!早く逃げないと追っ手が来るわよ(邪気眼の)」 

「すげぇ!アンタすげぇよ!名前は!?」 
敵の攻撃を予測回避した事にゆうやは異常に興奮していた 
「私は・・・・いや今は逃げる事が先決よ!(この人を邪気眼の戦いに巻込んではいけない・・・)」 


「計算ミスです・・・・」
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時間0:00 場所4-D南 
(邪気眼優に向けられた攻撃を見て) 
「攻撃は当たったか!?」 
偉そうな男が女に檄を飛ばす 
「いいえ外れました、彼女の邪気眼は本物かと思われます」 

「まさか、あれはただの妄想だ。お前のミスで外したんだろ」 

声を荒げて女を責める 
「・・・・そうかもしれません」 

「そうかもしれません・・・・じゃねえだろ! 
お前のミスだ!!認めろ」 
女の頭部にボウガンを向ける 

「私の計算ミスです、申し訳ありません・・・・マイケル様」
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時間0:00 場所4-C 
脇谷はつい先ほどクラスメイトを殺した 
たまたま出くわした葬儀屋女を敵と間違え撃ち殺した 
極限の緊張、精神的疲労、全てが敵のサバイバルゲーム 
彼女の心は揺れていた 

「私はとんでもない事を・・・・死んでも償いきれない・・・・」 
ガサガサッ 
後ろから気配を感じる、脇谷は決意した 
「そこのあなた、こんな事頼むのもどうかと思うけど・・・・・・・・
私を殺して」 




「殺せないよ、この戦い生き延びて一生償おうよ」 
富士見が優しく手を差し延べてくれた 

葬儀屋女死亡 残り38名
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時間0:00 場所3-C 
5×5マス、計25エリアの学園島、その真ん中の位置である3-Cに丸腰の武士がいた 

「拙者の武器は・・・・ぬぅ!?なんだこれは!!」 

武士が鞄から取り出したのは長さ約5mのゴムホース 

「こんな物が武器!?誰が何のために使うのだ!ええい他はないのか」 

鞄をひっくり返し探るが他に出てきたのは 
水と食料懐中電灯、コンパスといったアイテムのみ 

「なるほど・・・・武器の優劣を無くして戦うのも一興だな」 

青色のゴムホースを抱え武士デレは一人北へ目指す
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時間0:00 場所2-D 
炭鉱の採石場で降ろされたツンは苛立っていた 
「何よいきなり連れてこられて殺し合いのゲームに参加して一人しか 
生き残れないなんて・・・・・おかしいでしょ!夢よ!夢!!」 

ヒタ…ヒタ… 

「しかもみんなバラバラに連れて行かれるし首には 
・・・・爆弾・・・・本当に付いてる・・・・・」 

ヒタ…ヒタ… 

「どうしよう・・・・信用している人に殺されたら 
友達だったあの子が死んじゃったら・・・・・」 
ぽんっ 
肩に何かが触れた、正確には誰かに触れられた気がした 
「もしかしてツn」 
「いやあああああああああ!!!!」 

「えっいやっ・・・ちょっ・・・」 
「殺さないでえええええ!!!」 

「なっ何もしないy」 
「なんでもするからぁああ!!」 

「ツン!私だよ日和だよ!」 
「ふぇぇぇん・・・・・」
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時間0:00 場所2-E 
炭鉱町の集落にクールは降ろされた 
すぐには飲み込めない状況の中、身を守る武器はクナイ 
しかし素人は到底使いこなせる物ではない 
「クナイ・・・・ないよりマシか 
さてそろそろ出てきたらどうだ?」 

目の前の小屋の扉が開き中から弓を引いた荒鷹が出てきた。 

「クー・・・・」 
荒鷹は弓を降ろす 

「荒鷹、クラスメイトだからといってすぐに弓を降ろすのは軽率だぞ」 
クールは立ち上がり荒鷹へ近寄る 
「私はこのゲームから脱出する方向で仲間を探す、どうだついてくるか?」 

「私は・・・・私は、ああっ荒振る鷹のポーz」 

「それはいいから早く行くぞ」
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時間0:00 場所5-D 
学校からそう遠くない地域に男は降ろされた 
「ここはどこだ・・・・みんなはどこなんだ・・・・」 

寝ていたせいかゲームの内容をあまり聞いていなかった男だが 
首に設置された首輪を確認すると大体今の状況が分かってきた 

「ゲーム参加者だと・・・・・俺はゲームになんて乗らないぞ・・・・ 
仲間を作って戦略を練って・・・・当事者をぶっ殺s」 
ガサガサッ! 

男が意気揚々と叫ぼうとした瞬間目の前に一匹の虎が姿を現わした。 
「ガルルルル・・・・」 

「まさか・・・・トラ吉?」
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時間0:00 場所不明 
このゲームを監視する建物に一人の少女が呼び付けられる 
「今回は『新ジャンルでバトルロワイヤル』のスタッフに 
自分を指名していただきありがとうございますッス!」 
裏方雑用はとても張り切っている、今回の仕事はビッグプロジェクトと聞いていたからだ 
?『では早速だがそこの死体を片付けておいてくれ』 

「分かりましたッス!はーい盲目さんお疲れーッス、起きてくださーい」 

「          」 

「盲目さん?・・・・・・・盲目さん起きてください!!」 
『死体を片付けておいてくれ』の意味を理解した瞬間、裏方は吐瀉物を吐き出す 

?『何をしている、死体が喋る訳ないだろ』 

「自分は・・・・ただ撮影と聞いて・・・・ウェッ」 
『おめでたい奴だ』吐き捨てるように裏方を見下げた 

?『これで役者が全てそろった』
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