アットウィキロゴ
人狼BBS-newmoon
掲示板 掲示板 ページ検索 ページ検索 メニュー メニュー

人狼BBS-newmoon

6日目と7日目の狭間 in C737

最終更新:

匿名ユーザー

- view
管理者のみ編集可

6日目と7日目の狭間 inC737

  
闇の中、私は一人歩いていく。
まだ人狼が生き残っているのは知っている。しかし、そんなことを気にしている場合ではない。――多分、最早気にしても仕方がない位置に私はいる。明日生きているのなら気にすべきなのだろうが。

  
闇が一段と深まる場所、村のはずれに予想した人物を発見した。

―― トーマス。


初日に占い先に指定したら、「自分は占い師」と言った人物。
昨日私はトーマスの対抗のモーリッツが人狼判定を出したヤコブを処刑した。
「占い師決め打ち」とはっきり宣言をして。

もし、私の考えがあってたとするなら。トーマスがラストウルフだとしたら。
恐らく今日の襲撃は私だ。私が明日も生きているのなら、問答無用にトーマスを処刑するつもりだからだ。
私よりも、相方ディーターのほうが揺れる可能性が高い。

  
トーマスはこちらに気づいて声をかけてきた。
「ヨア、こんな夜遅くににゃにしてるのニャ?」
言葉遣いはいつもの通り。しかし私は気づいていた。その両目には人間では有り得ない赤い光をたたえていることを。
私は冷静を装って、右手に持っていたカゴを掲げてトーマスに言った。
「…伝書鳩が上手く飛ばないんだよ。パメラに伝言があるのだが……最期だからな」
私の『最期だから』と言う言葉に、トーマスは一瞬ぴくりと動きを止める。
何かを言おうと口を開きかけたトーマスの話を遮るように、私はずばり切り出した。
「トーマス、私を襲撃しにきたのだろう。……もうやり残した事はない。殺すがいい」
そういうと同時に私はカゴの扉を開け放ち、そして同時に私の胸に大きな穴が開いた。
トーマスの鋭いつめを持った手が確実に心臓を捕らえる。

倒れ行く私。空には細い三日月が光っている。
激しく吹き出る赤い血の向こうに、一羽の鳩が飛んでいる。

――ああ、無事に飛んでくれた。鳩よ、私の気持ちをパメラに伝えてくれ。

   
共有者という運命を受け入れた時から、いつかは人狼によって命を落とすことは覚悟していた。
それが今晩だということもうすうす気がついていた。
だから、まとめ役なのに今日は初めて自分の意見を明確に述べた。
騙らない狂人が紛れ込んでいたとしても、ミスリードさえ出来ないくらいにはっきりと。

 

パメラ。私の幼馴染の可愛いパメラ。
今日、私が襲撃されたと言うことは、相方のディーターや真占い師のモーリッツ、そしてパメラが今日死なないということ。
君が生き残るために私が襲撃されるのならそれでもいい。
君は私をどう思ってくれていたのか返事を聞けないまま逝きそうだけど、私は君が生きてこの人狼騒ぎを終わらせてくれることを切に祈っているよ。

「愛しているよ……パメラ」

届かない愛の告白が、闇に吸い込まれていった――

 


「夜明け直前愛の告白→襲撃」という死亡フラグを綺麗に立てたときの模様。  

最近更新されたスレッド
ウィキ募集バナー