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the day after epilogue inC545

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the day after epilogue inC545

部屋の戸が静かにぱたんと閉まった音がしてからしばらくたって、ボクは目を開けた。まぶたが動いた衝撃でたまっていた涙が頬を滑り落ちる。

本当はとっくの昔に起きていた。
でも目を開けたら涙を堪えることができないのもわかっていたから、ずっと寝たフリをし続けた。ティタを困らせたくなかったし、ボクの泣き顔をティタの記憶にインプットしたくなかったから。

「ティタ……」

昨晩散々叫んだ名前をそっと呼んでみる。
朝の静けさにボクの呟きが吸い込まれ、何事もなかったかのように時は進む。
勿論ボクの呼び掛けに答えてくれる、あの人はもうおらず。


『カタリナの側にいるのにふさわしい男になるまで村を離れようと思う』
昨日聞いたティタの決意。ボクがどんなに引き止めてもその意志は揺るがなかった。

違う。ティタが悪いわけじゃない。
ティタはいつもボクの側で支えてくれたのに。
今回のことはティタを信じきれなかったボクの心の弱さが引き起こしたこと。
理性では「このまま二人一緒にいたらダメになる。だからティタの選択は間違っていない」とわかっている。が、感情はそれについていかない。


まだほんのりとぬくもりが残っているベッドで一人布団に包まり、ただただ涙を流し続ける。
こうしているとまるでティタに抱きしめられているようで、でもそれはもう決して叶わない夢。
やさしくボクの名を呼び掛ける声や、キスをするときにあたる髭の感触も、そして昨晩のコトもまざまざと思い出せるのに、ここにティタはいない。


ボクは強くならないといけない。
身体中に残る跡が消え去り、ティタのいない日常が当たり前になっても、ずっと笑っていられるほどに。
次にティタに再会する時、「カタリナがこんないい女になるなら旅にでなきゃよかったぜ」と後悔させるような女性になるために。
泣いてなどいられない。

でも神様お願い。これが最後だから。
せめてシーツからティタのぬくもりが消えるまででいいから。
自分の腑甲斐なさに涙が止まらないボクを、今だけは見逃してください。

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クリスマスも押し迫った12月のある日。
カタリナはクリスマスプレゼントを買いに市場にきていた。
村の人の分のプレゼントを悩みながらも買っていく。
その中には、一つわたすあてもないプレゼントが交ざっていることは誰も知らない。

聖なる日と年越しの準備でごっだがえす市場の道を歩くカタリナは、誰かに名前を呼ばれたような気がして振り返った。
黒だかりの人込みの中で一際目につく赤毛の頭。
カタリナが驚きで固まってしまっているうちに、赤毛の頭は群衆に埋もれて見えなくなってしまった。

「……ティタ?」

一年半前に別れた、最愛の人の名前がぽろりカタリナの口からこぼれ落ちる。
「まさかね。きっと他人の空似だよね」
そう自分にいい聞かせるも、胸のどきどきは止まらず。
「ボクが会いたいと思ったから、サンタさんが早めのクリスマスプレゼントをくれたのかもね」
そう思うことにして、カタリナは再び家路を急ぐことにした。

初参加の村。そしてそれから1年半後のあたし。再びBBSで会える日を願って。

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