M-51パーカ - (2010/12/09 (木) 06:02:45) の編集履歴(バックアップ)
モッズコート・モッズパーカと呼ばれるミリタリーウェアのオリジナル
名称
正式名称はパーカ・マンズ・M-51(エムごーいち)
通称はM-51パーカ(エムごーいちパーカ)
俗称はモッズパーカ、モッズコート(比較的新しい呼称)
通称はM-51パーカ(エムごーいちパーカ)
俗称はモッズパーカ、モッズコート(比較的新しい呼称)
概略
1951年に米軍に正式採用された。
M-51フィールドジャケットの上に着用する。
極寒期・地帯の戦地での移動や早朝・夜間の警備等で着用。
M-51フィールドジャケットの上に着用する。
極寒期・地帯の戦地での移動や早朝・夜間の警備等で着用。
アメリカ軍が経験したことのない極寒地で、通常の装備の上にレイヤーシステムを作る必要性から生まれたのがこの「M-51」。
M-51フィールドパーカーは第二次世界大戦後すぐに開発がはじまり、さまざまな改良を経て、1951年に軍で採用された。
様々な気象条件に対応するため、脱着式のライナーやインナーフードが取り付けられた。
さらに裾を脚部に巻きつけるためのストラップが付いており、これにより強風時のバタつきが抑えられ、冷気が入らないように工夫されている。
M-51フィールドパーカーは第二次世界大戦後すぐに開発がはじまり、さまざまな改良を経て、1951年に軍で採用された。
様々な気象条件に対応するため、脱着式のライナーやインナーフードが取り付けられた。
さらに裾を脚部に巻きつけるためのストラップが付いており、これにより強風時のバタつきが抑えられ、冷気が入らないように工夫されている。
- M-51フィールドパーカーは年代により様々なバリエーションある。
初期の仕様は綿100、その後はナイロン混紡でちょっとツヤがある
- M-51ジャケット等の上から羽織ることを想定しているので表示サイズよりワンサイズ大きい。
- インナーは初期はドテラのような分厚いウール。その後パイル地になる。
(パイル地の反対はレーヨンっぽい。シェルに装着するときパイル地が体に触れないほうになると思う。)
- 1965年にM-65パーカが採用されて生産は終了。
- モッズファッションとしては60年代イギリスで定着し、70年代後半以降
日本でもモッズが浸透し、M-51パーカが彼らのマストアイテムとなった。
- 本体(シェル)、ライナー、フードの新品はデッドストックのみ。
2010年現在、デッドストックの入手に関しては壊滅的な状況。年に一度見かければ良いほうかもしれない。
USEDですら怪しい。
USEDですら怪しい。
詳細1
1.制式名称
60年代には変更されていた模様。
(1)50年代
PARKA, SHELL, M-1951(50年代~)
■コントラクト例:Q. M. 16184-01 20825, 24 MAY 1951(1951年コントラクト品)
(2)60年代
PARKA, MAN'S, COTTON NYLON, OXFORD, OG-107
■コントラクト例:DSA-1-2665-63-C(1963年コントラクト)
60年代には変更されていた模様。
(1)50年代
PARKA, SHELL, M-1951(50年代~)
■コントラクト例:Q. M. 16184-01 20825, 24 MAY 1951(1951年コントラクト品)
(2)60年代
PARKA, MAN'S, COTTON NYLON, OXFORD, OG-107
■コントラクト例:DSA-1-2665-63-C(1963年コントラクト)
2.素材の変更
支給開始から1年でシェル・ライナー・フードとも何かしら素材の変更がで行われている模様。
(1)本体(シェル)
生地の変更は支給開始から1年でで行われている模様。
①初期(1951)は厚手コットン平織り生地タイプ
②後期(1952~)ポプリン生地タイプ
(2)ライナー
ライナーの起毛素材の変更は支給開始から1年でで行われている模様。
①初期(1951)はウール・パイルタイプ
②後期(1952~)ウール・パイルタオル地織タイプ
(3)フード
本体の生地の変更に合わせて変更が行われている模様。
①初期(1951)は厚手コットン平織り生地タイプ
②後期(1952~)ポプリン生地タイプ
3.ミルスペック例
改定を繰り返し1967年が最終
(1)MIL-P-11013(QMC)
(2)MIL-P-11013
(3)MIL-P-11013A
Date Revision
1967-12-06 Revision D Notice 1 - Cancellation
1962-08-29 Revision D
1960-09-07 Revision C Amendment 1
1960-03-31 Revision C
1958-04-15 Revision B
1955-08-04 Revision A Amendment 4
1953-12-17 Revision A Amendment 3
1953-11-23 Revision A Amendment 2
1953-05-29 Revision A Amendment 1
1952-12-24 Revision A
1951-06-11 初版 Amendment 1
1951-03-14 初版
支給開始から1年でシェル・ライナー・フードとも何かしら素材の変更がで行われている模様。
(1)本体(シェル)
生地の変更は支給開始から1年でで行われている模様。
①初期(1951)は厚手コットン平織り生地タイプ
②後期(1952~)ポプリン生地タイプ
(2)ライナー
ライナーの起毛素材の変更は支給開始から1年でで行われている模様。
①初期(1951)はウール・パイルタイプ
②後期(1952~)ウール・パイルタオル地織タイプ
(3)フード
本体の生地の変更に合わせて変更が行われている模様。
①初期(1951)は厚手コットン平織り生地タイプ
②後期(1952~)ポプリン生地タイプ
3.ミルスペック例
改定を繰り返し1967年が最終
(1)MIL-P-11013(QMC)
(2)MIL-P-11013
(3)MIL-P-11013A
Date Revision
1967-12-06 Revision D Notice 1 - Cancellation
1962-08-29 Revision D
1960-09-07 Revision C Amendment 1
1960-03-31 Revision C
1958-04-15 Revision B
1955-08-04 Revision A Amendment 4
1953-12-17 Revision A Amendment 3
1953-11-23 Revision A Amendment 2
1953-05-29 Revision A Amendment 1
1952-12-24 Revision A
1951-06-11 初版 Amendment 1
1951-03-14 初版
3.製造メーカー例
A. G. CLOTHING MFG., CO. ALBATROSS-FRANZ MAYER CORP. CHICAGO GARMENT CO., INC.
DONCHESTER MFG CO. DUNCHESTER MFG. CO. HELD-FOSTER CORPORATION
HELO- FOSTER CORPORATION KRAVIE PARKA CLOTHES McCREERY MFG CO.
MILLVILLE SPORTSWEAR, INC. RA-JAF MFG CO. READING CLOTHING MFG., CO.
SKYWAY CLOTHING CORP. SUPERBA FASHIONS & CO. WOODBURY MFG. CO.
A. G. CLOTHING MFG., CO. ALBATROSS-FRANZ MAYER CORP. CHICAGO GARMENT CO., INC.
DONCHESTER MFG CO. DUNCHESTER MFG. CO. HELD-FOSTER CORPORATION
HELO- FOSTER CORPORATION KRAVIE PARKA CLOTHES McCREERY MFG CO.
MILLVILLE SPORTSWEAR, INC. RA-JAF MFG CO. READING CLOTHING MFG., CO.
SKYWAY CLOTHING CORP. SUPERBA FASHIONS & CO. WOODBURY MFG. CO.
詳細2
1.本体(シェル)
(1)初期厚手コットン平織り生地タイプ
■制式名称:PARKA, SHELL, M-1951
■MIL.SPEC.例:MIL-P-11013(QMC)
■コントラクト例:Q. M. 16184-01 20825, 24 MAY 1951(1951年コントラクト品)
(1)初期厚手コットン平織り生地タイプ
■制式名称:PARKA, SHELL, M-1951
■MIL.SPEC.例:MIL-P-11013(QMC)
■コントラクト例:Q. M. 16184-01 20825, 24 MAY 1951(1951年コントラクト品)
(2)後期ポプリン生地タイプ
■制式名称:PARKA, MAN'S, COTTON NYLON, OXFORD, OG-107
■MIL.SPEC.例:MIL-P-11013D
■コントラクト例:DSA-1-2665-63-C(1963年コントラクト)
■制式名称:PARKA, MAN'S, COTTON NYLON, OXFORD, OG-107
■MIL.SPEC.例:MIL-P-11013D
■コントラクト例:DSA-1-2665-63-C(1963年コントラクト)
2.ライナー。
M-51フィールドパーカーはこのパイル・ライナーを装着する事により、その防寒衣料としての機能を100%発揮。
注)本体とライナー間のワンサイズの差は相互に互換性があり、使用上の支障は無し。
(1)初期:ウール・パイルタイプ初期厚手起毛素材使用タイプ
米軍において1951年採用のM-1951パーカー用脱着式ライナー。
採用のごく初期(1951年のみか?)に製造使用され、現存数も希少なウール・パイルタイプ。
M-1951パーカー自体にも初期型、後期型が存在するが、このウール・パイルタイプ(初期型)は全てのM-51パーカーに使用可。
M-51フィールドパーカーはこのパイル・ライナーを装着する事により、その防寒衣料としての機能を100%発揮。
注)本体とライナー間のワンサイズの差は相互に互換性があり、使用上の支障は無し。
(1)初期:ウール・パイルタイプ初期厚手起毛素材使用タイプ
米軍において1951年採用のM-1951パーカー用脱着式ライナー。
採用のごく初期(1951年のみか?)に製造使用され、現存数も希少なウール・パイルタイプ。
M-1951パーカー自体にも初期型、後期型が存在するが、このウール・パイルタイプ(初期型)は全てのM-51パーカーに使用可。
■正式名称:PARKA, LINER, M-1951
■コントラクト:QM22979 or QM22980(29, DEC. 1951年コントラクト)
■MIL.SPEC.:MIL-P-11012
■素材:ウール/60%、コットン/40%
注)ウール・パイル:綿の起布(芯布)にウール糸を織り込み起毛した素材、初期のMA-1等のインナーに用いられた物と全く同じ規格の物。(画像参照)
●ライニング:OD色ナイロン素材(ロットによりツイル織り、R/S織りの違いあり)
■取り付け:ボタンによる脱着式
■マーキング類:インナーサイド襟部(センター)にサイズ、SPEC.類、取り扱い等に関するスタンピングあり。(画像参照)
■コントラクト:QM22979 or QM22980(29, DEC. 1951年コントラクト)
■MIL.SPEC.:MIL-P-11012
■素材:ウール/60%、コットン/40%
注)ウール・パイル:綿の起布(芯布)にウール糸を織り込み起毛した素材、初期のMA-1等のインナーに用いられた物と全く同じ規格の物。(画像参照)
●ライニング:OD色ナイロン素材(ロットによりツイル織り、R/S織りの違いあり)
■取り付け:ボタンによる脱着式
■マーキング類:インナーサイド襟部(センター)にサイズ、SPEC.類、取り扱い等に関するスタンピングあり。(画像参照)
(2)後期:ウール・パイルタオル地織タイプ
米軍において1951年に採用のM-1951パーカー用脱着式ライナー。
採用後期に製造・支給の本体部が軽量化されたタオル地織り仕様の(ライニングはナイロン素材のR/S織り)タイプ。
M-1951パーカー自体にも初期型、後期型が存在するが、このウール・パイルタオル地織タイプ(後期型)は全てのM-51パーカーに使用可。
米軍において1951年に採用のM-1951パーカー用脱着式ライナー。
採用後期に製造・支給の本体部が軽量化されたタオル地織り仕様の(ライニングはナイロン素材のR/S織り)タイプ。
M-1951パーカー自体にも初期型、後期型が存在するが、このウール・パイルタオル地織タイプ(後期型)は全てのM-51パーカーに使用可。
■制式名称:PARKA, LINER, M-1951
■コントラクト例:TAP 1441 30 APRIL 1953(1953年コントラクト)
■MIL.SPEC.:MIL-P-11012A
■素材:ウール 100%(ウール・パイルタオル地織)(画像参照)
●ライニング:OD色ナイロン素材(R/S織り)(画像参照)
■取り付け:ボタンによる脱着式
■コントラクト例:TAP 1441 30 APRIL 1953(1953年コントラクト)
■MIL.SPEC.:MIL-P-11012A
■素材:ウール 100%(ウール・パイルタオル地織)(画像参照)
●ライニング:OD色ナイロン素材(R/S織り)(画像参照)
■取り付け:ボタンによる脱着式
3.フード
米軍におけるM-51 Field Parka 本体のフードシェルにボタンで固定するコヨーテファー付防寒用アタッチ式フード。
M-51 Parkaにおいて、本来極寒期・地帯において使用される脱着式防寒フードはいざという時のために用意されている。
(1)初期コットンサテン生地仕様
■制式名称:HOOD,PARKA,M-1951
■MIL.SPEC.:MIL-H-11023
■本体生地:コットンサテン生地
■サイズ:ユニバーサルサイズ(フリーサイズ/全サイズ共用)
米軍におけるM-51 Field Parka 本体のフードシェルにボタンで固定するコヨーテファー付防寒用アタッチ式フード。
M-51 Parkaにおいて、本来極寒期・地帯において使用される脱着式防寒フードはいざという時のために用意されている。
(1)初期コットンサテン生地仕様
■制式名称:HOOD,PARKA,M-1951
■MIL.SPEC.:MIL-H-11023
■本体生地:コットンサテン生地
■サイズ:ユニバーサルサイズ(フリーサイズ/全サイズ共用)
(2)後期コットンポプリン生地仕様
■制式名称:HOOD,PARKA,M-1951
■MIL.SPEC.:MIL-H-11023A
■本体生地:コットンポプリン生地
■サイズ:ユニバーサルサイズ(フリーサイズ/全サイズ共用)
■制式名称:HOOD,PARKA,M-1951
■MIL.SPEC.:MIL-H-11023A
■本体生地:コットンポプリン生地
■サイズ:ユニバーサルサイズ(フリーサイズ/全サイズ共用)