第二話「サナダンスを学ぶぞ」

拙者は新しい殿と旅を続けているうちに、新しい友とも出会った
真田なんたらという、強くかっこいい男だ
武は拙者には遠く及ばないが、しかし彼の軍は士気が高く、統率が取れている
そして何より、彼には必殺技がある！ 拙者の技には遠く及ばないが、かの謙信殿を幾度も跳ね除けた素晴らしい技らしい
だが、拙者の技は射程が短い
そこで、超射程を持つ彼の技を盗もうとしたのだ

拙者は夜な夜な彼の部屋を訪れた
同じく彼の部屋に忍び込もうとしていた織田のぶなんたらというのがいたが、それは無視した
そして彼の部屋を覗くと…なんと彼は、奇妙な踊りをしていたのだ！
拙者は感じた、あの踊りこそが、あの技を繰り出す秘訣なのだと！
うおおおお！！ 拙者の剣が滾るぞ！
そんな拙者達の軍に敵軍が攻めて来た
好都合だ、拙者の踊りを見せてやる！！

む、敵軍が来た
「槍の叉座とは、俺の事だあ！！」
どうやら奴は、「やりのまたざ」というらしい、直接攻撃が得意そうだ
しかし拙者の奥義には敵う筈がない！ うおおお行くぞ拙者の新必殺

はっ！！必殺技名を考えて無かった！！

そんな拙者の隙を付くかの如く、なんかやりのまたざの槍がやたら長くなった
後ろにいる女の子が、彼の槍を長くしているらしい、何か卑猥だが、事実だから仕方が無い！
そして拙者は一瞬の隙をつかれ、射程外から槍ぶすまにされてしまった・・・

戦自体は、真田や織田のぶなんたらというのが活躍して勝てたのだが、拙者の名はまだまだ世に知られていない
しかし、諦めずに頑張るぞ！