第五話「瀬賀の野望」

「お前、その奥義をどうにかしたら使用率上がるんじゃね?」
柿崎がそういう
いや、拙者の存在意義って殆ど奥義しかないのだが、その奥義を否定されてどうしろというのでござるか!
だが、柿崎はハッキリと物を言う「お前の奥義は弱い」と
そしてもう一つ、「俺達の強弱は、全て「瀬賀」という奴が握っている」とも
つまり、その瀬賀が拙者達の世界を牛耳っているらしい
だが、拙者はその瀬賀が何者なのかわからぬ

真田殿は「神に近い存在」と言い
鍋もまた「全て」と言う
絶は「あの格好で男装とかいう無茶振りされた」と言い
立ち直った望月殿も「奴に逆らったから、陣を没収された」と悲しそうな目をして語る
当の柿崎は「逆立ちしたって奴には勝てない」と言い捨て
織田のぶは「天に旅立つ時、いつか奴も道連れだ!」と叫ぶ

しかし、6人が6人、声を揃えて言うのだ
「SSQ」と
だが、その全てと交渉すれば、拙者は強くなれるのか!!

「敵襲だ!!」
そんな拙者達に声が響く
まったく戦いが多い世の中でござる、これも瀬賀の仕業という奴だろうか?
拙者達はそれぞれの武器を構え、戦場に走る

一番乗りは拙者だ!
「拙者の奥義を見せてや…え?」
だが、そんな一番乗りの拙者の目の前に現れたのは、
陰陽師のような男と、…一瞬なんと形容していいかわからぬが、とりあえず「鶏」な男
他にも、織田のぶが「我が半身」と顔を背けながら言う、たらこ唇の男に
「I'm MAKIDAI」と流暢な英語を使いこなす男等、一言で言うなら奇妙な集団だ
「奴らがSSQ…瀬賀の犠牲者……初めて見ます」
絶が感心したように言う… そうか、奴らは瀬賀に逆らったから、あのような姿にされたのか!
と言ったら違うと織田のぶに突っ込まれたが、まあいい
「ああいう奴らに比べたら、貴方の奥義はまだマシだと思いますよ」
真田殿が言う横で、柿崎と鍋が無言で武器を手に掛ける
まるで自分達にできるのが、せめてその姿でいる時間をできるだけ短くする、それ以外は無理だ、と言わんばかりに……

結果は拙者達の勝利だ
しかし、彼らにトドメを刺すことはできなかった
なぜなら彼らは、自分の姿に、立場に、誇りを持っていたからだ
「SSQとは一体、なんなのか」
拙者は考えたが、奥義と関係ないので、そのうち考えるのをやめた

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最終更新:2010年11月21日 16:44
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