※ このページは個人的な思い付きとその場の勢いを組み合わせた全く新しいただの妄想です。今後修正の余地が大です。
序章
かつて、偉大な竜がありました。
強く、大きく、誇り高きその黒い竜は、自身を狩り立て、従えようとした不遜な人間どもと戦い、それを退けますが、竜も深く傷付きました。
その棲み処に戻る途中、ついに竜は人間の街に倒れ伏してしまいます。
街も傷付いていました。其処に住まう人々も傷付いていました。
それが不遜な人間どもの仕業と知り、竜はある決断をします。
「朽ち逝く我が身を、そなた等の力とするが良い。あの様な輩をのさばらせてはおけぬ」
人々は喜びました。
竜には気懸かりがありましたが、喜ぶ人々を見ていれば満足な気持ちで眠りに付く事が出来ました。
第一話
それから数年の歳月が流れ、とうとう竜は新たな姿を得ました。
しかし、その力を振るえる人間は未だ現れていません。
そんな事とはお構い無しに、また不遜な人間どもがその欲望にぎらついた刃を掲げ、街に迫ります。
打ち壊される建物、戦火に晒される人々。
その時、竜は目覚めます。
待ち焦がれた、己が力を振るえる人間との出会いと共に。
第二話
竜は少年の名前を心に刻みました。
これからの長き戦いをともに往く戦友の名前を。
まだ頼りない小さな人間ですが、それは竜にある事を思い出させてもいました。
仮初めの死に瀕した竜の脳裏に浮かんでいた一つの顔。
戦いは、そんな思い出に浸る時間すらも奪ってしまうのでしょうか。
新たな敵を見据える竜と少年。
眼差しの先に見ているものは、雑兵どもなどではないのです。
第三話
初めは小さな灯火でした。
竜が目覚めてから数ヶ月。竜と少年の重ねた勝利は、帝国と戦う人々に希望をもたらしました。
そしてその希望は、竜と少年に新たな仲間を連れて戻ってきたのです。
勢い付く人々、少しではあるけれど成長した少年。
しかし新たな脅威が人々に迫ります。
膠着どころか押し返され始めた戦局を打開する為に、帝国は新たな戦力を投入したのです。
その名はゴールデンブラックドラゴン。
伝説の竜を用いた、敵の竜甲騎兵。恐るべき魔力を持ち、威圧的な姿をした、敵。
第四話
難敵を撃退する事に成功した竜と少年。
しかし竜はある問題に気付きました。
少年は優れた乗り手ですが、人間の身では竜の力全てを発揮する事が出来ないのです。
今までの敵は竜甲騎兵の単純なスペックのみで戦って来る事が出来ましたが、
これからの敵を考えると楽観もしていられません。
とは言え具体的な解決策を出す事も出来ず、時間だけが過ぎています。
そんな中、街に訪れる一人の少女。
少女は変わり果てた父の姿を見て激怒します。
制止する父の声も聞かず、少女は彼女の前に現れた少年に躍り掛かるのでした。
第五話
騒ぎを聞きつけ、駆けつけた人々に気付いた少女は少年の前から去ります。
「父は必ず取り戻す」と残して。
唐突な出来事に困惑する少年に竜は事情を説明します。
驚きを隠せない少年。次に彼女の前に立った時にかける言葉を捜す時間もなく、次なる敵が現れるのでした。
力押しでは勝ち目のない戦いの中、傷付いていく竜、焦りに囚われる少年。
非常な一撃が竜の体を貫かんとするまさにその時、小さな、しかし力強い影が敵の攻撃を防ぎます。
少女は叫びました。
「これ以上父様を傷付けられてたまるか! そこの人間、仕方ないから協力してやる! ハッチを開けろ!!」
とうとう、黒竜の真の力が目覚めるのです。