食と農林水産


食の工房 (10) 森永乳業神戸工場 (神戸市灘区) (2007/02/23)
流動食/患者の立場で風味豊かに

出荷する製品の風味を確かめる品質管理の担当者。
効率よく栄養をとれるようカロリーが高く、こってりとした口当たり=神戸市灘区摩耶ふ頭、森永乳業神戸工場
医療施設で手術直後や重病の患者、高齢者などに出される流動食。
森永乳業神戸工場(神戸市灘区)では、子会社の「クリニコ」が販売する流動食を製造している。


病状に応じて必要な栄養分が変わるため、製品の種類は多い。イチゴにバナナ、アズキにバニラなど、香りもさまざま。
「鼻からチューブで摂取しても、食後のげっぷに香りが反映される。栄養分だけでなく、風味も重視する」と、
クリニコの菊地孝生会長(72)は力を込める。

開発担当者は、チューブを使った流動食の摂取を必ず体験する。
「何時間もかけて摂取する苦しさを理解する」(菊地会長)ためだ。医師や栄養士らの意見に加え、患者の心境も配慮する。

神戸工場で生産するのは、体力回復に役立つようタンパク質やビタミン、ミネラルを強化した「CZ―Hi」。
タンクの中で混ぜ合わせ、熱を加えて瞬間殺菌し、容器に詰める。

 通常の食品と製造工程は似ているが、病院などで使うだけに、いっそう厳しい衛生管理が求められる。
同工場は昨年稼働したばかり。容器に詰める工程は無菌にするなど、クリニコの流動食生産を織り込んで設計されている。

 人口減で食品全体の市場規模が落ち込む中、高齢化を背景に流動食の売上高は毎年、伸び続けている。
市場規模は七百億円を超えるが、クリニコはシェア40%超とトップの座にある。

 スポーツ選手の栄養補給や、ダイエット中の女性の食事用といった新たな需要も伸び始めている。
スポーツドリンクなどと同じように、必要な栄養分を手早く取れる上、カロリー計算なども簡単にできるからだ。

 市販薬を扱う小売店などからの引き合いも強く、「専用の売り場もできそう」と、菊地会長。時代に合った新しい食べ物として注目されている。

(西井由比子)




神戸新聞で上のような記事がありました
食と記事について、いろいろ考えさせられます
ただ、こういう、医療系の流動食はたいていマズイ
いくら健康にいいからといって、それでは身体を壊す気がします。
健康ってなんだ?と問いかけてみると、多少、身体に影響が出ようと、
おいしいものが食べたい
そっちのほうがより健康だと、私は思います。
















































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最終更新:2007年10月16日 03:52