ルーパル
「よお、冒険者さん。
前回のヤンターの活躍を聞いて、
彼女の相方に、とある猟師が立候補したんだ。
「ジゾル」って名の新米なんだがね。
せっかくだし、試しにふたりで組ませてみようと思う。
・・・・・・だが、新米ふたりだけっていうのも怖くてな。
悪いが、ふたりがちゃんとやれるか、見守ってほしいんだ。
ありがとよ、毎度助かるぜ!
今ヤンターは、集落の外にいるはずだ。
悪いが、さっそく呼んできてくれないか?」
キ・ヤンター
「あら、相方さんじゃない!
どうしたの?
正式な相方候補が見つかったですって!? やった~!!
じゃあ、「テイルフェザー」に戻るわ!
呼んでくれて、ありがとうねっ♪」
キ・ヤンター
「彼が、私の相方候補さん?
なんだか、ちょっとオドオドしてる感じがするけど、
大丈夫かなぁ・・・・・・?」
ジゾル
「こ、この人が初めての狩りでチョコボを捕まえたって噂の、
キ・ヤンターさんか・・・・・・。
僕と違って凄いんだろうなぁ・・・・・・。」
ルーパル
「ヤンターを呼んできてくれて、ありがとな。
そこにいるのが、ヤンターの相方を務めることになったジゾルだ!
さっそく、話をしてみてくれ。」
ジゾル
「どど、どうも、はじめまして。
ボ、ボクは、ジゾルっていいます。
貴族に大金で売れるような、一流のチョコボを捕まえて、
一攫千金を・・・・・・と思って、ここにきました。
でも、チョコボ猟って意外と危険らしいですね・・・・・・。
だだ、だけど、がんばります!
なんと言ったって、噂のヤンターさんが相方なんですから!」
キ・ヤンター
「じゃあ、さっそくチョコボを探しにって言いたいけど・・・・・・
うーん・・・・・・なんだか、ものすご~くおどおどしてるね。
ねえ、冒険者さんも一度、手伝ってくれない?
ありがとう、それなら安心だわ!
良いチョコボがいそうなところの目星をつけておいたの。
3人で手分けして獲物を探しましょう!
冒険者さんは、北西の方角をお願い!
それぞれ担当の場所を確認したら、テイルフェザーに集合ね!
ほらほら、ボケーッとしてないで、行くわよっ!」
ルーパル
「悪いが、ふたりを頼んだよ。」
キ・ヤンター
「おかえりなさい、どうだった?
そう・・・・・・まぁ、そんなにうまくはいかないわよね・・・・・・。
それにしても、ジゾルのやつは遅いわね~!
いったい、何やってるのかしら!?
ここで待っててもいいけれど、
魔物に食べられてたら、さすがに後味が悪いわね。
ちょっと、探しに行きましょ!
ジゾルにお願いしてた場所は、ここの東よ!
まったくもう、人騒がせな相方なんだから~!!」
キ・ヤンター
「ジゾルのやつ、いったい何やってるのかと思ったら!
もう、人騒がせなやつ~!」
ヒナチョコボ
「クエッ、クエッ!」
キ・ヤンター
「はぁ・・・・・・また、相方探しが始まるのね!」
ジゾル
「ルーパルさんにも、僕の意向は伝えました。
一人前の厩務員になれるよう、がんばります!」
ヒナチョコボ
「クエエ~ッ!!」
ルーパル
「ジゾルのやつから、話は聞いたよ。
残念だが、自分の人生は好きに生きるのが一番だ。
ジゾルはヒナを連れてきちまったが、
本来、卵やヒナを獲るのは禁じているんだ。
そんなことを繰り返したら、チョコボが森から消えちまうからな。
だが今回は、親チョコボとはぐれてたみたいだし・・・・・・。
それに、自分の手で育てると言ってるからな。
特例として見逃すことにしたよ。」
ジゾル
「本当にありがとうございます、ルーパルさん!
ヤンターさん、それに冒険者さんも、
短い間でしたが、ありがとうございました!」
ルーパル
「さてと・・・・・・。
これでヤンターの相方探しは、振り出しに戻ったわけか。
次は、どうするかな・・・・・・。」