バルトヴュー
「・・・・・・おう、あんたか。
ヌーグルヴィルに戦いを挑んだものの、
未だ、騎士にはなれてないよ・・・・・・。
あんたが作ってくれた弓が悪かった訳じゃねぇ。
矢の伸びも威力もスゲェ、本当にいい代物だったさ。
・・・・・・だが、俺は弓術士として、まだまだ半端者らしい。
ヌーグルヴィルに向けて、ありったけの矢を放ったが、
素早く飛び回られて仕留めることができなかった。
それどころか、怒り狂った奴の猛反撃で危うく死にかけてな・・・・・・。
・・・・・・ところが、幸いにも、正教の修道士がとおりがかり、
気を失っていた俺を助けてくれたのさ。
修道士さまには、デッカイ恩ができちまった・・・・・・。
恩は必ず返すのが、俺の性分だ。
そんなこんなで、何で返すべきか考えあぐねていたんだが、
いいところに来てくれたぜ・・・・・・。
・・・・・・あんた、木工師なら杖も作れるだろう?
正教の修道士には、幻術の心得があってな。
良い幻具を贈ってやることができれば、喜ぶと思うんだ。
とはいえ、俺には、杖の良し悪しはさっぱりわからねぇ・・・・・・。
すまないが、「エーテライト・プラザ」にいる、
「正教の修道士」から話を聞いて、好みの杖を作ってくれよ。
代金は必ず後で支払う・・・・・・頼んだぜ。」