ハムジ・ガー
「我らアマルジャ族は、
大平原「パガルザン」を巡りて暮らす遊牧の民にして、
旅路をさえぎる敵あらば、力で征す武勇の民なり。
古来より、死期を悟ったアマルジャの戦士は、
ここ聖地「ザンラク」へと向かい、死に相対して参った。
鍛えし魂を劫火にくべ、肉体を灰に帰すことこそ我らが本懐!
されど、「ザハラク」に集う者どもは死を恐れ、
己を鍛えず、安易に神の加護を得んとするばかり・・・・・・。
神にすがるは、これ即ち己の弱さ!
あまつさえ、剣すら持たぬ弱者を襲い、
これを拐いて、古き神に捧げるとは言語道断!
至強とは、強きに勝ち、己に勝ってこそのものなり!」
ヤドヴ・ガー
「我が長ハムジ・ガー、焦眉之急!
「炎牙衆(えんがしゅう)」、凶行に及びたる模様!
直ちに征討に赴かれたし!」
ハムジ・ガー
「む、冒険者よ・・・・・・今まさに貴君の出番なり!
「炎牙衆」こそ我らが宿敵、惰弱なるアマルジャ族ぞ。
・・・・・・戦士ルーン・ガー!」
ルーン・ガー
「何の用だよ? ハムジ・ガーの親父。」
ハムジ・ガー
「これなるは、戦士ルーン・ガーと申す者。
姿かたちはミコッテ族なれど、その魂に炎を宿す同志なり。
我ら「灰の一党」が求むるは至強のみ、種や性に別なし。
戦士ルーン・ガー。
冒険者を補佐し、共に敵にあたるべし。」
ルーン・ガー
「はぁぁぁ!? ちょ、ちょっとまてよっ!
なんで俺が、こんなヤツと・・・・・・!
誰かほかのヤツにしろよ、いんだろ? ほかに!」
ハムジ・ガー
「問答無用!
このハムジ・ガーの決定に否は許さじ!
言い訳あらば剣で聞くが如何?」
ルーン・ガー
「・・・・・・・・・・・・チッ。
しょうがねぇな・・・・・・。
オイ、さっそく、化けの皮が剥げる機会がきたな!
地図に印をつけてやっから、現地で合流すんぞ。
さっさと行け!」