自民党と民主党の違い

■はじめに
  • 当ページは、自民・民主両党に関する様々な俗論、例えば
(1)「小選挙区制で、日本の政治は自民・民主の保守二大政党制になってしまった。リベラル派の人には選択肢がない」
(2)「民主党はリベラル左翼政党で論外だが、自民党も今や保守というよりリベラル政党だから保守派の人には投票先がない」
   のような、曖昧・主観的、また断片的で、相矛盾した言説に対して、
政党及び個々の政治家の <1>政治的立ち位置(Political Stance)の類型化(モデル化)、 <2>保守-リベラル度の数値化、
という定式化・定量化手法を用いて分析し、客観的・統計的な結論を見出すこと、を目的としたページです。
  • 検証の必要上、自民・民主両党を同等に分析していきます。
  • なお、自民・民主両党の違いを定性的・直感的かつ簡便に掴みたい方は、自民党と民主党の違い(簡易版)を先に参照して下さい。
⇒当ページ編集方針・編集内容に関するご意見を是非掲示板までお寄せ下さい。

■目次


■両党を簡易に比較 ⇒ 自民党と民主党の違い(簡易版)


■Political Stance (政治的立ち位置):

 ※分析の前段階として、先ず以下の8類型を想定します。

■自民・民主両党のP.S.分析  ※演繹的分析

政党    政治的立ち位置(P.S.)   主な議員
1 自民党 (1) 進歩 数は多くないがマスコミの支援を受ける有力議員が多い 河野洋平、加藤紘一
    (2) リベラル 古賀派、二階派に多い 福田康夫、二階俊博、古賀誠、谷垣禎一、野田毅
    (3) 中間 津島派、高村派、山崎派に多い 青木幹雄、山崎拓、小泉純一郎、町村信孝、細田博之
    (4) 保守 町村派、伊吹派、麻生派に多い 森喜朗、麻生太郎、安倍晋三、下村博文
2 民主党 (1) 革新 旧社会党出身者に多い 江田五月、横路孝弘、菅直人、仙谷由人、千葉景子、岡崎トミ子、齋藤勁、今野東
    (2) 進歩 旧民社党、旧さきがけ出身者に多い 鳩山由紀夫、岡田克也、直嶋正行、川端達夫、高木義明、平岡秀夫
    (3) リベラル 旧日本新党、松下政経塾出身者に多い 前原誠司、藤村修
    (4) 中間 旧新生党(自由党)出身者に多い 小沢一郎、渡部恒三、藤井裕久、羽田孜、北澤俊美、野田佳彦、中井洽、山岡賢次、奥村展三
    (5) 保守 ほぼ絶滅 松原仁、牧義夫、渡辺周、笠浩史、長尾敬
※以上は、一般に認知されている党の構成や成り立ちから演繹的に導き出した分類結果です。
※実際には後出の帰納的分析により、自民党にも無視できない数の革新・進歩派議員が存在することになります。

■歴代首相・歴代党首のP.S.分析(直近10年)  ※演繹的分析

政党     氏名   政治的立ち位置(P.S.) 補足説明
1 自民党 首相 (1) 小渕恵三 中間 安定政権を求めて、公明・自由党に接近し自自公政権を樹立する。2党に譲歩する一方で中国主席江沢民の謝罪要求を拒否、国旗国歌法、周辺事態法を成立、憲法調査会を設置した。脳梗塞で倒れ、1ヵ月半後に死去
       (2) 森喜朗 保守 「神の国発言」でマスゴミの理不尽なまでのバッシングを受けた被害者第一号。
しかし、このバッシングの真の理由は森氏が後の安倍・麻生両氏と同じく真正保守であったことに対するマスゴミ側の反感・敵意による(当時はネットによる歯止めが無かったため国民の多数が騙されてしまった)
       (3) 小泉純一郎 中間 政権発足当初はリベラル色が濃く(福田官房長官・田中(川口)外相)、中期は中間的(細田官房長官・町村外相)、そして末期は保守寄り(安倍官房長官・麻生外相)と、国民意識の右傾化(健全化)と共に次第に政治姿勢を変化させていった稀有の存在。 北朝鮮工作船に厳正に対処、中韓が反対する中で靖国神社に参拝した。
       (4) 安倍晋三 保守 「戦後レジームからの脱却」を掲げて憲法改正への国民投票法や日教組を弱体化させる教育改革を断行するが、反日マスコミの異常なバッシングを受けて参院選に大敗、健康まで害して退陣を余儀なくされた
       (5) 福田康夫 リベラル 自虐史観・親中派のため小泉政権の官房長官時代からマスゴミには好評だった
       (6) 麻生太郎 保守 反日マスコミの猛バッシングと格闘したが、2009年衆院総選挙での大敗を受けて辞任に追い込まれた
    党総裁 (7) 谷垣禎一 リベラル 加藤紘一の子分で親中派。
但し総裁就任以降は保守派に配慮する姿勢も見せている。要監視対象
2 民主党 党代表 (1) 菅直人 革新 対米関係の改善を目指し、日米同盟深化を標榜するなど野党時代よりは現実的となった。しかし親韓中路線は変わらず、植民地支配謝罪談話発表や地検に責任を押し付けた尖閣諸島漁船衝突事件などで韓国中国への弱腰を露呈
       (2) 岡田克也 進歩
       (3) 前原誠司 リベラル
       (4) 小沢一郎 中間 中間派というより、オポチュニスト(便宜主義者)で特定の政治的信条を有さないノンポリ。権力獲得だけが目的のpolitician(政治屋)タイプ
自由党時代は「自民党より右」を売り物にしていたはずなのに、民主党に合流した途端、旧社会党系と手を結び革新寄りの政治姿勢を強めている。
       (5) 鳩山由紀夫 進歩 保守政治家であった鳩山一郎元首相の孫であり、保守派と勘違いしている人が多いが、民主党結党前の1996年に朝日新聞社発行の月刊誌『論座』への寄稿記事「わがリベラル友愛革命」で、既に「日本列島は日本人だけのものではない」「定住外国人に(地方参政権だけではなく)国政参政権を与えることも真剣に検討している」と表明しており、確固とした信念を持ったリベラル進歩派である。
       (6) 野田佳彦 中間 首相就任以前は外国人参政権や人権侵害救済法案に反対するなど民主党内では珍しい保守派の議員だった。
しかし、就任後すぐにリベラル左派議員を法務大臣として任命し、人権侵害救済法案やTPPを推進するなど、革新寄りの政治姿勢を見せている。

■自民・民主両党の総選挙候補者のP.S.分析  ※帰納的分析

  • 次に、私達にとって直接・直近の選択対象となる、自民・民主両党の次期衆議院議員選挙(総選挙)立候補予定者(小選挙区全員)についてP.S.分析を行います。
  • この立候補者の個別分析は、総選挙★愛国・売国議員候補リストの分析を援用します。
  • 但し、ここでは、《愛国-売国》という価値判断ではなく、《保守-リベラル》という政治的立ち位置(P.S.)の測定を目的としているため、同リストの「評価基準」を次の「測定基準」に置き換えます。

政治的立ち位置(Political Stance)測定基準

政治的立ち位置(P.S.) 革新 進歩 リベラル 中間 保守
POINTの目安 ~ -10 -9 ~ -6 -5 ~ -3 -2 ~ +2 +3 ~
属性の目安 護憲リベラル
革新、極左
一般リベラル
進歩派
雰囲気リベラル ノンポリ 雰囲気保守、一般保守
真正保守
歴史認識の目安 自虐隷属史観 自虐史観 自虐史観~中立 中立~正統史観

測定値の計算式 = 以下の測定要素ごとPOINT合計

分類 リベラル的要素 POINT . 保守的要素 POINT .
1.特亜特権 (1) 外国人参政権賛成 -3 (1) 外国人参政権反対 +3
       (2) 人権擁護法案(人権侵害救済法案)賛成 -3 (2) 人権擁護法案(人権侵害救済法案)反対 +3
       (3) 国籍法改訂に賛成 -3 (3) 国籍法改訂に反対 +3
       (4) 重国籍容認    -3 (4) 重国籍反対    +3
       (5) 上記に関する議連役員 -1 (5) 上記に関する議連役員 +1
2.歴史認識 (1) 従軍慰安婦あった派 -3 (1) 従軍慰安婦否定 +3
       (2) 南京大虐殺あった派 -3 (2) 南京大虐殺否定 +3
       (3) 沖縄集団自決命令あった派 -3 (3) 沖縄集団自決命令否定 +3
       (4) 恒久平和議連 -3 (4) 伝統と創造の会 +3
       (5) 「アジア連帯」所属 -3 (5) 日教組問題究明議連 +3
       (6) 歴史リスクを乗り越える会 -3
       (7) 国会図書館法改正案(恒久平和局設置)提出者 -3
       (8) 上記に関する議連役員 -1 (8) 上記に関する議連役員 +1
3.憲法・防衛 (1) 憲法9条護憲派 -3 (1) 自主憲法制定(憲法改正)推進派 +3
       (2) 自衛隊の海外派遣に反対 -3 (2) 自衛隊の海外派遣に賛成 +3
       (3) (イラク3邦人拘束に対して)
自衛隊撤退を要求する緊急アピール賛同
-3 +3
       (4) 集団的自衛権の行使に反対 -2 (4) 集団的自衛権の行使に賛成 +2
4.外交方針 (1) 国連中心外交・平和主義外交 -3 (1) 日米同盟堅持・強化 +3
       (2) 東アジア共同体推進 -3 (2) 領土議連 +1
       (3) アジア共通通貨推進 -3 (3) 上記に関する議連役員 +1
5.拉致問題 (1) 日朝友好議連 -1 (1) 拉致議連 +1
       (2) 朝鮮半島問題小委員会 -1
       (3) 北朝鮮経済制裁に反対・慎重 -1 (3) 北朝鮮経済制裁に賛成 +1
       (4) 北朝鮮経済制裁に断固反対 -2 (4) 北朝鮮経済制裁積極推進 +2
       (5) 上記に関する議連役員 -1 (5) 上記に関する議連役員 +1
6.靖国神社・皇統護持 (1) 靖国問題研究会 -3 (1) 閣僚として靖国神社参拝 +3
       (2) 靖国神社参拝批判発言 -2 (2) 靖国神社参拝 +2
       (3) 靖国神社参拝(但し分祀論)※本来は評価しない (+1)
       (4) 国立追悼施設推進 -1 (4) 国立追悼施設に反対署名 +1
       (5) 女系天皇容認 -1 (5) 女系天皇反対 +1
       (6) 上記に関する議連役員 -1 (6) 上記に関する議連役員 +1
7.特定政党・グループ (1) 民主党(横路グループ、元社会党) -6
       (2) 民主党(菅グループ) -3
       (3) 民主党(リベラルの会) -3
8.その他の議連 (1) 外国人材交流推進議連(移民1000万受入推進) -1 (1) 日本会議議員懇談会 +1
       (2) 外国人材交流推進議連(移民1000万受入推進)提出者 -3
       (3) パチンコ議連 -1
       (4) サラ金議連 -1
       (5) 上記に関する議連役員 -1 (5) 上記に関する議連役員 +1
9.その他 (1) 個別の売国的行為・発言・その他の調整事項 (1) 個別の愛国的行為・発言・その他の調整事項

以上の基準に従って、自民・民主両党の立候補者を分類した集計結果

政治的立ち位置(P.S.)  革新 .  進歩 . リベラル  中間 .  保守 .  合計 .
自民党 9 12 21 121 127 292
民主党 41 84 54 69 21 273
合 計 50 96 75 190 148 565
※総選挙の結果を受けて、上の値を再集計する必要あり(未対応)


以上で、自民・民主両党の政治的立ち位置(P.S.)が数値的に明確になりました。 

■結論

政治的立ち位置(P.S.) 党首のP.S. 総選挙立候補者のP.S.
自民党 リベラル(本質)、中間(振る舞い) 保守(最頻値)、中間(次点)
民主党 進歩(本質)、革新(振る舞い) 進歩(最頻値)、中間(次点)

有権者の選択として、
(1)《保守-リベラル》測定要素の右側(保守側)の政策実現を求めるのならば ⇒ 自民党を選択
(2)《保守-リベラル》測定要素の左側(リベラル側)の政策実現を求めるのならば ⇒ 民主党を選択
以上が、合理的な行動となります。

■個別選挙区・候補の分析

:
|
 ⇒ 総選挙★愛国・売国議員候補リスト に
   ①個別選挙区の全有力候補の分析結果、
   ②政党別の愛国・売国議員/候補(衆議院小選挙区)の分布状況の分析、等があります。是非ご参照下さい。

■補足情報:自民党の歴史

以下のリンク先が比較的分かり易くお勧めです。(但し少しリベラル寄り)



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最終更新:2012年07月14日 04:52
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