一言で言ってしまえば、「進行と関係なく舞台があるシナリオ」とでも言えばいいだろうか。そういう意味ではリアルなシナリオ構造である。
プレイヤー達はどう動いてもいい舞台の中を好きに動き回って、目的達成を目指す事になる。
当然時間の経過や、物事の順番はあるだろうから、
お使いイベントよろしくたらい回しにされる事はあるだろう。が、基本的には物語の展開が進むのを眺めている必要は無い。
非常に自由度が高い反面、いきなり舞台に放り出されて何をすればいいか戸惑ってしまい、逆に不自由に感じるプレイヤーもいるだろう。
プレイヤーに自由にさせる分、GMは舞台をきちんと用意しなければならず、事前の準備やワールド把握が求められ、さらにはアドリブ能力が要求されるだろう。
プレイ時間や作成の手間から、純粋な箱庭型シナリオという物はあまり数がなく、ストーリー型シナリオなどの一部に部品として使用される事が多いように見受けられる。
余談になるが、何も考えずにプレイヤーをただ放り出し、何もする事がないのでただ右往左往する様を適当に捌くようなシナリオを指して「箱庭型」と揶揄する人もいるが、それはあまり正確ではない(そのようなシナリオを「箱庭」と謳って運営するGMもいるので、全く間違いだとは言い切れないのだが)。
最終更新:2009年09月07日 00:19