凡例
プロフィール
サンプルキャラクターの基本イメージとなる部分です。
よくあるPC用サンプルでは自由に変えていい部分ですが、フェローの場合には後述の「ロール情報」とセットで作られていますので、そちらと見比べながら変更して下さい。
ロール情報
サンプルのメインとなる部分です。自作フェローと同様の方式で記述されています。
邂逅
フェローとOCの出会いのイメージです。
必要な情報というわけではないと思うのですが、どんな関係性をOCと結んでいる事を想定しているかがはっきりしていた方が、そのまま使う上でも改造する上でも有用と判断し、記載する事にしました。
実際にこのサンプルを使う際、あるいはサンプルを手本に自作する際、(あれば有用かもしれませんが)いちいちキャラクターシートに書き込む必要はありません。
運用指針
フェローを実際に使う時の指針です。
戦闘時の役回りは勿論ですが、ロール上の指針を、よくありそうなシチュエーション毎に書いてあります。
フェロー自身が「いい役回り」をする場合のロールを「勝ちロール」、フェローのロールがPCの見せ場に繋がるような立ち回りを「負けロール」とし、さらにそれぞれいくつかのケースに分けてみました。
脇役のフェローが「勝ちロール」ばかりしていてはPCがつまらないですし、フェローはそれなりに魅力的なキャラであるはずですから、「負けロール」ばかりやっていてはオーダラーが不満でしょう。
なので、どちらもほどほどに噛ませていく事をお勧めします。
勝ち/負けロールは、もちろん誰がいつやっても構いません(何ならPCのロールに応用できるなら是非!)が、サンプルには、特にそのフェローの見せ場として顕著なものを5つ選んで掲載してあります。
救助(勝ちロール)
フェローが助けに入るような立ち回りです。
誰かのピンチに駆けつけるような場面はもちろん、戦闘中ダイス振り直しやカバーアップ、ダメージ増強で助けたりといった場合のロール指針について述べてあります。
誰が言っても良いような場面(ヒロインの窮地に駆けつけた、等)では出来る限りPCに見せ場を譲るのがいいですが、サポート役のフェローならばPCに礼を言われる場面も多いでしょう。
いくつかバリエーションを考えておくといいかもしれません。
激情(勝ちロール)
あまりの悪に怒りを燃やしたり、悲劇に涙を流したり、仲間の無事に喜んだり、感情を顕わにする役回りです。
叫んだり、高らかに誓ったり意思表明をしたり、割と「いい」役回りですから、これまたそれを言いそうなPCがいるなら譲った方がいいでしょう。
鼓舞(勝ちロール)
落ち込んだPCを励ましたり、悲嘆にくれるヒロインを慰めたりする役回りです。
負けロールをしたいPCがいるのに、立て直す役を他のPCが出来なくて……というような場面はごく稀によくあります。
が、これまた文句なしに「いい」役回りですから、「特にこのフェローに叱られたい」とか「他になり手がいない」とか以外は基本的にPCに見せ場を譲りましょう。
調停(勝ちロール)
味方同士、あるいはNPCとの口論が止まらなくなったり、一触即発の場面になった時、一喝したり仲裁したりして調停する役回りです。
「いい」役回りではあるのですが、延々かっちょいい喧嘩台詞の応酬でPCがみんなノリノリになってしまって落としどころがない、なんて事態は割とあったりします。
そこでさらっと「セッション進めようぜ」をそのフェローの台詞に直して言わせれば、いいロールになるでしょう。
論破(勝ちロール)
屁理屈を垂れ流す敵を言い負かしたり、説得次第で味方になりそうなNPCを熱く諭したりする役回りです。
いわゆる「説得」の一形態ではありますが、特に様式美的で周囲の協力の下で成立するものです。
これは「相手を強い言葉で言い負かそうとする」行為、悪く言うと「リアルでやるとこじれるだけ」な事をやって、様式美的に相手が改心してカタルシスを得る、というような流れです。
ですから、このロールをやるのは間違いなく(少なくともその場面においては)主役であり、フェローがPCを押しのけてそれをやってしまうような事があってはいけません。
改心(負けロール)
後述の「勘違い」に似ているのですが、より観念や信条的なものです。
本当に悪人というフェローはあまりいないと思いますが、「奈落に落ちた者は助けられない」とか「全員救うなんて無理に決まっている」という類の「現実的な考え方」が主に改心の対象になるのでしょう。
こうしたロールによってPCはかっこよく論破したり諭したりするロールのお膳立てをする事が出来ます。
勘違い(負けロール)
特定の考えで凝り固まっていたり、何らかの判断材料を全く失念していたりして、間違った判断をしているところをPCに気づかせてもらう、という役回りです。
このロールもまた、PCのかっこいいロールのお膳立てとして有用です。
が、これはフェローが「間違った知識を信じている」或いは「無知である」事が前提になりますから、あまり多用すればそのフェローが「無知で愚か」という表現になってしまいます。
そのフェローに相応しい「勘違い」に留めてただの愚か者にならぬよう気をつけつつ、使いどころは考えましょう。
失態(負けロール)
単純に判定に失敗したり、判断を誤った行動(ミドル開幕で出て来たラスボスにいきなり斬りかかるとか)をして、失態を晒す役回りです。
行動力があって思慮が足りないようなフェローなら、キャラクター表現として有用でしょう。
が、あらゆる場面でいちいち同じような失敗をしては助けてもらうというのもやり過ぎですから、そこは考えて下さい。
赤面(負けロール)
何でも良いのですが、OCとの親密さをからかわれたりとか、世間の常識を知らない事で赤っ恥をかいたりとかして、羞恥顔をさらす役回りです。
それが美少女であれおっさんであれ、愛嬌ある羞恥顔は実に良いものですが、本人は大恥をかいているわけですから、あまり定番化すると学習能力が欠如しているような表現になってしまいます。気をつけましょう。
負け犬(負けロール)
「改心」や「勘違い」にも似ているのですが、「どうせ失敗する」とか「どうせ俺なんか」という負け犬モードを、PCに激励されて払拭するという役回りです(ドモン・カッシュが得意な奴です)。
この負けロールも他同様、あんまり多用するとそのフェローがみっともなくなってしまうというリスクがあるのですが、「負け犬」の場合は特に「シーンが長くなる」という問題があります。
まぁ「めんどくさいのでほっとく」という対応が出来なくもないんですが、「負け犬ロール」は基本的にデモデモダッテしながら構ってもらう(構う方はかっこいい台詞で諭せる)流れになります。
やるなら落としどころとタイムリミットを明確に決めて演じるようにしましょう。
フォワード型フェローのサンプル
バックアップ型フェローのサンプル
最終更新:2018年01月30日 22:38