FEARが提供する大体のルールが、類似したフォーマットに則り、類似した遊び方を提供している為、そのようなTRPGを指して「FEAR系TRPG」と呼ぶ事がある。
人によっては不快感を感じる表現である為、不用意に使わない方がいい。
FEAR系TRPGの大体の傾向として(当然例外はあるが)一般に下記のようなものがある。
- 場面場面をシーンで繋いで行き、別行動のPCがその場に登場しやすいシーン制を導入している。
- PCの初期状態や動機付けを説明したハンドアウトを用いたハンドアウト制を導入している。
- PC同士でダイスを振って、人間関係を決定するPC間コネクション制を導入している。
- PCの出自や人生経験などのプロフィールをダイスで決める為のテーブルが用意されている。
- 経験点はキャラクターではなくプレイヤーに配布され、それをどのように使うかは名目上自由という事になっている。
- PCは程度の大小こそあれ超人的な能力を持つ「選ばれた存在」である。
- 若いプレイヤーを意識したライトノベル的なワールド展開が多い。
- システムに根ざしたミニゲーム的な遊び方が基本構造としてあり、システムに寄らない楽しみを望むプレイヤーにはそれが足枷と感じられる場合がある。
- 販売戦略の一環として、「サプリメントをたくさん揃えると明確に強いデータが得られる」という方向性を強く打ち出している。
全体の印象として、コンベンションなどの「一期一会のセッションで転ばないように」という工夫が随所に見られる。
またいい意味でも悪い意味でも、キャラクタープレイと戦闘以外は「どうとでもなる」のが特徴で、プレイヤーが暴走しなければセッションが停滞する事も少ない。
最終更新:2008年07月02日 09:45