喫茶店と女店主3

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女 「さて、そろそろ店開ける準備しないとね」

プルルルル プルルルル

女 「電話だなんて珍しい。男君かな?」

女 「はい、もしもし。……はい、そうですが」
女 「はい……はい……え?」
女 「この店も、ですか……? ……はい……そう、ですか……」
女 「それで代わりは……え? それって……そうですか……」
女 「いえ……はい、分かりました……はい、はい。……それでは」

女 「……もしかしたらいつかは、とは思っていたけど、こんなに早く来るとはね、この時が」



男 「こんにちは」
女 「さようなら」
男 「違うでしょ、待ってくださいよ。女さんが話があるって」
女 「そうだなぁ。じゃあ今日はカチカチ山のお話をしてあげよう」
男 「やったぁ! ……ってそれも違うでしょ」
女 「まぁ冗談で気分を解して貰わないとね。コーヒー淹れるから座ってよ」
男 「はい。実は俺からもお話があるんですよ」
女 「そうか。じゃ、そっち先に聞こうか?」
男 「いえ、こっちも結構重いですから、女さん先にどうぞ」
女 「分かったよ。はい、いつものコーヒー」
男 「ありがとうございます」



女 「実はね。この店、立ち退かなきゃいけなくなったんだ」
男 「……え?」
女 「移転費用は出してもらえそうだけど、移転先が随分山奥でね。
   そこに移転しちゃうと今以上にお客さん来なくなりそうなんだ」
男 「……いきなり、ですね」
女 「私も昨日聞いたよ。それでね、いっそのこと、引っ越そうかなと」
男 「え? でも……」
女 「うん、君に話したあの人のことかい?」
男 「はい」
女 「たしかにこの町はあの人と出会った町だけどね。あの人がこの町に来るとは限らない」
男 「そう、ですか……。もう決まりですか?」
女 「残念だけどね。親戚が、もう店やめちゃうから良かったら店舗使わないか? って言ってくれてね。
   そっちに引っ越すつもりさ」
男 「……そうだったんですか」
女 「なんだかあんまりショック受けた様子がないね。流石の私もちょっと寂しいな」
男 「いえ、それには理由がありまして。俺の方の話しましょう」
女 「分かった。聴こう。コーヒーお代わり淹れるね」
男 「すいません。お願いします」



男 「実は俺の方も女さんと同じで、引っ越さなきゃいけなくなりまして」
女 「……偶然は重なるものだね」
男 「女さんもあまり驚きませんね」
女 「驚いたさ。でも、私が引っ越すことが決まった時点で君に会えないことも確定だからね」
男 「まぁ俺がさっき女さんの話聴いてショック受けなかったのも同じ理由なんですよ」
女 「そっちは引越しはいつだい?」
男 「年内と正月はこっちいますよ。三が日で準備して引越し、って感じですかね」
女 「そっちも似たようなものか。じゃあ君が店に来れるのは正月まで、かな?」
男 「女さんの方も引越し準備があるでしょうからあんまりぎりぎりまでお邪魔はしませんけど」
女 「他のお客さん達にはもう明日から閉店ってことで伝えたよ。その間少しずつ準備するさ。
   もちろん君なら正月までだろうが当日だろうが来てもいいよ」
男 「出来るだけ時間作って行きますよ」
女 「そうしてもらえると私も嬉しいよ」
男 「……寂しく、なりますね」
女 「……引越し先は、聞かないのかい?」
男 「聞いても普段通えない場所なら別れが辛くなりますから」
女 「そうか。じゃあ私も聞かないことにするよ」
男 「その代わり、引越し終わったら電話下さいよ。場所教えあいましょう」
女 「もう会えない訳じゃないしね。たまには飲みに来てくれると嬉しいな」
男 「場所にもよりますが、例え海外でも時間作って行きますよ」
女 「待ってるよ。流石に海外じゃないけどね」



男 「なんだか、今日のコーヒー、しょっぱいですよ」
女 「……君が飲みながら味付けしてるからね」
男 「……あれ、ホントだ。泣いたのなんて何年ぶりだろう」
女 「君の泣き顔は初めて見るけど、やっぱり情けない顔だねぇ」
男 「はは、酷いなぁ」
女 「……男君。大晦日とお正月。予定空いてる?」
男 「ないですし、あっても空けますよ」
女 「私の部屋で、一緒に年越し鍋でもどうだい?」
男 「良いですね。やりましょう」
女 「今度は一緒に鍋作ろう。教えてくれよ」
男 「教えましょう。……なんだか早く来て欲しいような、来て欲しくないような」
女 「そうだね。今年も1年早かったけど、残りの7日はもっと早く過ぎそうだよ」
男 「……女さん」
女 「ほらほら、情けない顔しないで。最後の数日くらい笑って過ごしたいじゃないか」
男 「そうですね……。分かりました」
女 「じゃ、大晦日、予定空けておいてくれよ」



男 「こんばんわ。今日は家の方からお邪魔しますよ」
女 「やぁ、いらっしゃい。入って入って」
男 「買出しは良いんですか?」
女 「そんなの、君が来る前に済ませてあるさ」
男 「用意周到ですね」
女 「準備万端と言って貰おうか」

男 「あ、あの時と同じタラ鍋ですね」
女 「思いつかなくてね。あの時食べた味を引越し先でも味わいたいからね」
男 「じゃ、早速作りましょうか。ビシバシ行きますよ」
女 「お手柔らかに頼むよ」

男 「で、これで後は火が通れば完成です」
女 「結構色々コツがあるんだね。覚えきれるかな」
男 「そう思ってレシピ書いてきました」
女 「ありがとう、そうそう。これ、私からも」
男 「……美味しいコーヒーの淹れ方ですか」
女 「ペーパードリップなら道具も簡単にそろうからね。向こうでも美味しいコーヒーを飲んで欲しいから」
男 「ありがとう、ございます」
女 「ほらほら、泣かないの」



男 「そろそろ良いですね。食べましょうか」
女 「じゃ、またコーヒーで乾杯しようか」
男 「前回合わないって言ったのにまたですか」
女 「まぁそう言わずに。じゃ、今日は何に乾杯しようか」
男 「……女さんの、新たな人生に」
女 「男君の、新たな人生に」
男 「乾杯!」
女 「乾杯!」

女 「さて、食べようか。お、一番大きいタラの身頂くよ」
男 「あぁ! それ俺が確保しておいたやつですよ!」
女 「君は白菜としいたけでも食べていればいいよ」
男 「そういう事言うと俺も女さんが隠しておいたタラの身食べちゃいますよ」
女 「あ、なんて奴だろう君は」
男 「更に言うとここにも何か隠してましたよね。……あった」
女 「あぁ、それはダメだよ君! あ、こら!」
男 「へへへ。油断大敵ですよ」
女 「そっちがその気ならこっちにも考えがあるよ……!」



男 「ふぅ。なんか凄い熱くなりましたね」
女 「君が大人気ない事するから」
男 「最初に仕掛けたのは女さんでしたよ」
女 「……せっかく二人でいるのに、黙って食べたくないじゃないか」
男 「……じゃぁ、せっかく二人でいるんですから、洗い物も二人でやりましょう」
女 「台所、狭いよ」
男 「狭いですね」
女 「分かったよ。手伝ってもらおう」

男 「……片付いたらもうこんな時間ですよ」
女 「そろそろ年も越しそうだね」
男 「コーヒー、飲みたいですね」
女 「眠れなくなるよ」
男 「大晦日と正月の予定を聞かれましたよね、俺」
女 「……分かったよ。こっちもさっさと君を寝かせるつもりは無かったんだ。
   今日は語り明かそう」
男 「今まで聴いた台詞で一番嬉しいですよ、それ」
女 「もう二度と言わないよ」
男 「録音しておけばよかったなぁ」



女 「はい、どうぞ」
男 「ありがとうございます」
女 「隣、いいかな?」
男 「嫌、って言うと思います?」
女 「じゃ、失礼。テレビも消そう」
男 「そうですね」
女 「どうだい? 飲んだ感想は」
男 「……しっかりした苦味がありますけど、酸味との調和が取れてて、不思議と甘みも感じますね」
女 「君の表現もだいぶマシになったね。最初とは大違いだ」
男 「これ、今まで飲んだのと違いますね」
女 「あの人に教えてもらったブレンドだよ。あの人がひょっこり現れた時に、と思って、今まで誰にも飲ませたことが無かった」
男 「良いんですか? 俺が飲んで」
女 「君に飲んで欲しいと思った。何でだろうね」
男 「それじゃ、味わって飲みますよ。……暖かい味ですね」
女 「恥ずかしい台詞は禁止だよ」
男 「今日くらいは許してもらいたいですね」
女 「まぁいいか、今日は」



女 「……最初、君が来た時は、こんな関係になるとは思わなかったよ」
男 「俺もです。最初はふらっと暇つぶしのつもりで入っただけでしたからね」
女 「暇つぶしなのは結局変わらなかった訳だ」
男 「……分かってるくせに、俺から言わせますか」
女 「君の口から言って欲しいって分かってる癖に、意地悪だね」
男 「……女さんに会いに来てたんですよ」
女 「気づいてたよ。二回目あたりから」
男 「そこからですか! 早いですね、気づくの」
女 「君が来るようになってから私も変わったよ。コーヒーへの情熱が強くなった」
男 「前は違ったんですか?」
女 「今にして思うと、既にあるレシピをそのまま出すだけの機械だったよ」
男 「十分美味しそうですけど」
女 「苦いのはダメな癖に君が毎日来るもんだから、こっちもブラックで苦味を感じさせないには
   どうしたらいいかとあれこれ考えてたよ。実は君に出すコーヒー。毎日ちょっとづつ変わってたんだよ」
男 「それは流石に気づいてました」
女 「今では自分でも相当美味しいコーヒーが淹れられるようになったと思ってる。君のおかげだ」
男 「お礼はこっちが言いたいですよ。ありがとうございました」
女 「喜んでもらえたら何よりだよ」
男 「なんか今日はえらくいっぱいコーヒー飲んでる気がします」
女 「流石にストップかい?」
男 「いいえ、まだ頂きましょう」



女 「ん……あれ、もう朝か」

女 「男君、朝だよ」
男 「……おはよう、ございます」
女 「ははは、なんだいその間抜けな寝起き面」
男 「酷いなぁ……眠気覚ましにモーニングコーヒー飲みたいですね」
女 「いいね。一緒に飲もう」

男 「夜明けのコーヒーを二人で飲むようになるなんて、思ってませんでした」
女 「朝だというのに気分はなんだか夜だよ」
男 「初詣、どうします?」
女 「外は寒いし、そういう流行ものは苦手なんだ」
男 「初詣って流行ものですかね?」



男 「女さん。おれ、この町で女さんの店に偶然入ってよかったです」
女 「……」
男 「女さんに会えて、すごい、良かったです。ありがとうございます」
女 「……ずるいな、君は。たまに凄いカッコいい顔でそういう事いうもんだから、
   泣かないでお別れしようと思ったのに、泣いちゃったじゃないか……」
男 「女さん、涙、本気で似合いませんよ」
女 「……君も本当に酷い男だね」
男 「嘘ですよ。可愛いですけど、それ言ったら怒られそうですから」
女 「可愛いといわれるなんて思わなかった」
男 「その表情。泣き笑いが一番似合いますよ」
女 「難しい事を言うね君は」
男 「一緒に写真撮りません?」
女 「こんな格好でかい?」
男 「俺と女さんしか見ないんですから」

カシャ

男 「プリントアウトして送りますね」
女 「頼むよ」

女 「さて、そろそろお開きにしようか」
男 「そうですね。これで本当にお別れですね」
女 「最後はお互い、笑ってさよならしよう」
男 「さよならじゃないですよ」
女 「そうだったね。また、コーヒー飲みに来てよ」
男 「分かりました。絶対、行きます」
女 「これ、君用の年間パス。オリジナルコーヒー飲み放題で3650円」
男 「お金は取るんだ。女さんらしい」
女 「元とりに絶対来てよ。待ってるから」
男 「言われなくても。……それじゃ、行きますね」
女 「うん。……男君。明けましておめでとう」
男 「……おめでとうございます」



男  「さて、引越しもひと段落だなぁ」
男母 「男ー! ちょっと!」
男  「はいはい、今行くよ」

男母 「なんか近所で新しく喫茶店が出来たらしくてね。お隣の奥さんから聞いたんだけど」
男  「喫茶店……か」
男母 「あんた向こうでも行きつけの喫茶店があったんでしょ? ちょっと行ってみれば?」
男   「そうだな、行って来るよ」


女  「ふぅ。これで終わりか。結構長引いてしまったな」
女  「あ、そろそろ開店の時間じゃないか」
女  「最初のお客さんは誰だろう。良い人だといいけど……」

男  「ここか。……ん? どこかで見たような……」
男  「気のせいだ。そんな訳、ないもんな」



カラン コロン

男  「どうも。やってますか?」
女  「! また君か。ふふ、懲りない奴だね君も」
男  「女さん、何でここに?」
女  「それはこっちの台詞さ。引越し先にわざわざ一番乗りで来るとは思わなかったよ」
男  「いえ、俺ここに引っ越したんですけど。引越しってよりは実家に帰っただけですけど」
女  「……ふふふ。はははは。こりゃ可笑しいね」
男  「またその泣き笑いが見れるとは思いませんでしたよ」
女  「店の名前みて気が付かなかったのかい?」
男  「どこかで見たような、とは思ったんですけどね」
女  「カタカナを英語にしただけで分からなくなるんだねぇ、君は」
男  「どういう意味なんですか? あの、えーと」
女  「engaging エンゲージング 心を引きつける、魅力のある、って意味さ。
    あの人が作ったオリジナルブレンドの名前。そして私が君の為にアレンジしたブレンドの名前でもある」
男  「エンゲージング……かっこ良いですね」
女  「まぁ君の語彙力なら評価もそんなもんだろうね。でもかっこ良いはないだろう」
男  「またまた、今日もブラックですね女さん」
女  「で、何飲む?」
男  「そうですね。とりあえず、いつもの」
女  「店名にもなった君用ブレンドだね。分かった」

                                               To Be Continued

































【後日談】

女 「しかし、まさか君の引越し先の近くだとはなぁ」
男 「あれだけ大げさにお別れしてこれじゃなんだか恥ずかしいですね」
女 「まったくだよ。それに年間フリーパスも儲かると思ったのに大赤字になりそうだ」
男 「さらっとお金とりましたもんね。ああいう時ってプレゼントするもんじゃないですか?」
女 「タダであげて『記念に取っておこう』って思われて使われなかったらどうするんだい?」
男 「そんなこと考えたんですか。ご心配なく。女さんが泣いて止めるまで飲みに来るつもりでしたから」
女 「まぁ実際はあんまり来れないだろうから、水出しコーヒーでも定期的に送るつもりだったんだよ」
男 「そうだったんですか。ま、なんにせよ、今まで通りですね」
女 「そうだね。もう一杯どうだい?」
男 「頂きましょう」



男 「ところで、女さんが前に言ってた『あの人』ってどんな人なんですか?」
女 「なんだ、まだ気にしてたのかい?」
男 「そりゃ気になりますよ。思わせぶりな口調だったし」
女 「写真あるけど、見るかい? まだ私が子供の頃にとった写真だけど」
男 「見ます見ます! てか女さんの子供の頃の写真の方が見たいかも」
女 「そんなに良いもんじゃないよ、私の方は。ほら、これ。こっちが私で、隣があの人」
男 「……え? こ、この人が?」
女 「なんだい、拍子抜けした顔して。……あ。さては君、あの人は男性だと思ってたね?」
男 「いや、まぁ、その。だってそんな感じの口調だったし……」
女 「確かに、女性らしいというよりは、飄々とした、かっこいいっていう表現が似合う女性だったね」
男 「女さんが写真だと小学生低学年くらいですから、それでこの人が二十歳後半ってことは……」
女 「男君男君。女性の年齢を詮索するのは失礼だよ」
男 「す、すいません。つい気になって」
女 「どこで何してるんだろうねぇ。何か思いついてはあっちこっち飛び回ってた人だからね」
男 「会えるといいですね」
女 「男性じゃないと分かったとたんに応援かい?」
男 「もー、そんなんじゃないですって!」

カラン コロン

? 「久しぶりね、女ちゃん。コーヒー淹れる腕はちょっとはあがった?」
女 「!!! ま、まさか……」
? 「探すの苦労したのよ~。とりあえず一杯頂こうかしら、お勧めを」
女 「は、はい!」
? 「隣、失礼しますね?」
男 「あ、はい、どうぞ!」



女 「しかしびっくりしました。いきなりだったんで」
? 「ふふふ。驚かせようと思って、あえて連絡なしで来たの」
男 「この方が、女さんの言ってた……」
女 「そう。私のコーヒーの師匠だよ」
? 「まぁ、そんな年寄り臭い紹介のし方するの?」
女 「勘弁してくださいよ。あ、彼はこの店の一番の常連の男君です」
男 「どうも、始めまして」
? 「始めまして。しかし、女ちゃん、あなた腕あがったわね。びっくりしたわ」
女 「ありがとうございます。例のブレンドをバージョンアップする課題、合格で良いですか?」
? 「そうね。まぁよしとするわ。で、今日は次の課題を出しに来たの」
女 「次、ですか?」
? 「そ。今から私が淹れるコーヒーと同じものを作ってちょうだい。それが次の課題。
   道具、ちょっと借りるわね」
女 「は、はい。どうぞ」
男 「(あの女さんが緊張してる)」



? 「さ。飲んでみて。男君も」
女 「頂きます」
男 「あ、すいません、頂きます」
? 「どう? 作れそう?」
女 「……こ、これを、私に作れと?」
男 「(な、なんだこれ……今まで飲んだのとは全然違う……次元が違いすぎる!)」
? 「ちょっと難しい課題ね、確かに。でも、これを作れれば免許皆伝よ」
女 「……分かりました。次お会いする時までには必ず!」
? 「多目に作ったけど、あんまり時間経つと味変わっちゃうから気をつけるのよ」
女 「え、もうお帰りに? もう少しゆっくりしていっても……」
? 「ええ。日本にはあなたの顔見に寄っただけでね。ちょっとトルコに行かなきゃいけないから」
男 「(す、凄い人だ……)」
女 「そうですか。残念です……」
? 「じゃ、またね。男さんもお元気で。また会いましょ」
男 「はい。コーヒー、ご馳走様でした!」
女 「お元気で!」



女 「なんだか凄い課題もらっちゃったな」
男 「例のブレンドもその課題だったんですね」
女 「実はね。あの人そういうの好きだから」
男 「こんどの課題、そうとうな難問ですね」
女 「そうだねぇ。君も飲んだから、当分は練習に付き合ってもらうよ」
男 「よろこんで!」
                            後日談 終わり







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