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汗と涙のヒッチハイクレース、そしてその後日談をごくごく簡潔に。

出発前

何千円もするスケッチブックを買わされながら青学へ向かい、運命のくじ引き。参加者は15人。1/8という確率を見事かいくぐり「ソロ」のくじを引き当てレース前から泣きそうになる。対戦相手であるうちりゅう、高井らにアドバイスをタダで乞いまくる。

青学~用賀IC

せめて三軒茶屋までには車を捕まえなければ……!!と気張って歩くも、車が捕まる気配は無し。怪しげな出で立ちとスケッチブックの汚い字で、車を捕まえるどころか自分が捕まるのではと疑心暗鬼に。結局三軒茶屋を過ぎても車を拾うことが出来ず、ヒッチレース序盤にて早くも車に乗ることを諦め、パズドラに興じながら用賀ICまでの8kmの道程を歩行。道中でヘラ・ウルズをゲットする(1コン)。ヤケクソになりながらアイスを食いつつ用賀ICに到着すると、目の前にいたのはうちりゅうペア。手を振ろうとした矢先に車を捕まえられてしまい、置いてけぼりを喰らう。

用賀IC~守山PA

ここまでですでに心折られそうになりながらも、気を取り直してスケッチブックを掲げて車を待つ。幸先良くトラックが止まってくれるも、下道・短距離ということで、止まってくれたことに感謝しつつ泣く泣く見送る。同時刻に海老名まで到達しているペアもある中、一人で30分ほど立っていると天使のようなカップルが、なんと名古屋まで乗せてくれることに。あまりにも出来過ぎた話に興奮しながら乗せて頂くと、車内でかかっていたのは私がこよなく愛するaiko。興奮の針が振り切れ、守山PAで降ろしてもらうまで切れ目なく喋る。青学野宿の活動に興味津々で、私のつまらないウケ狙い話も笑って下さる優しいお二人だった。連絡先を交換しなかったのを今でも後悔。

守山PA

あまりにも事がうまく運んでいるため、余裕ぶっこいてゆっくりときしめんを賞味。さて、と再びスケッチブックを掲げるも、一向に車が止まってくれないどころか、来ない。先ほど乗せてくれたカップルさんが心配してくれたように、少々手前でもSAで降ろして貰えば良かったと激しく後悔。スケッチブックを諦め、数少ない車に手当たり次第直接話しかける作戦を取るも、隣のICで降りてしまうという車ばかりで意気消沈する。そうこうしているうちにあべちゃんペアがのこのこと守山PAにやってくる。全然車来ねえよやっちまったなあと声をかけ、私は新しく入ってきたトラックに話しかけるも、撃沈。スゴスゴとトイレ前に引き返すと、そこには笑顔で飛び上がるあべちゃんペアと若いお兄さん。なんと車を先に捕まえられてしまった。放心状態で彼女らを見送り、一息つくと雷がゴロゴロ鳴り始め、小雨もパラつく。とうに軽食コーナーは閉店しており、まさに一人ぼっち。心が折れて10分程ベンチに座ってツイッターとパズドラに興じる。トイレから出てきたトラックの運転手さんに声をかけ、快諾を頂いたのは守山PAに到着して2時間後のことだった。

守山PA~吉備SA

気の良さそうなおっちゃん運転手に運良く乗せて頂く。生まれて初めてトラックに乗車し、興奮する。出発後すぐにバケツをひっくり返したような大雨になり、もしあのまま守山に居たままだったら……と考えてぞっとする。九州行きということだったが、一旦休眠のため立ち寄る吉備SAまで乗せて下さることに。バリバリ九州訛りのおっちゃんとしばし会話が弾む。普段は野菜を、この日はガラス戸のサッシを運んでいるとのこと。平坦な山陽道よりも、アップダウンの激しい中国道の方がガソリンを食う話や、おっちゃん自身の病気の話など飽きない話をしてくださった。ところがソロとはこういう時につらいもので、路盤の繋ぎ目を踏み越える度に一段と強くなる睡魔と戦わねばならないのだ。ヒッチハイクで乗せていただいた以上、運転手を喋りで楽しませるというのが我々に課せられた使命である。だが、そんな足掻きも虚しく、京都で死んだ。その後三ノ宮辺りで意識を取り戻し、寝た償いにと吉備まで喋り倒す(ところどころ10分程死んだ。償えてない)。最後は握手して別れる。彼は今も元気になさっているだろうか。

吉備SA

仮眠を取ろうかとも考えたが、ヒッチレースは深夜が勝負ということで景気付けにうどんを賞味し、気合を入れて車を探す。手当たり次第に話し掛ける作戦へ完全にシフトし、スケッチブックは車の外から運転手への意思表示にのみ使用することに。SAだし、1時間も粘れば余裕だろうと思っていた。


……思っていた。


トラックの運転手を中心に当たるも、ことごとく空振り。乗せてあげる!と言って下さった方も、全て四国方面へ向かう車という状況が2時間以上続く。その途中で、九州行きが約束された高井ペアと、同じく西へ向かう車に乗せてもらっている途中のあべちゃんペアに遭遇。深夜が勝負のヒッチレースだが、日が昇っても車が捕まらない。気分転換にSA内を散策するも、クモの巣に引っかかる。もうレースを諦めて駅まで行く車狙いにシフトしようか、いっそ四国に出てしまおうかという雑念すらわく。
ところが捨てる神あれば拾う神ありとはよく言ったもので、到着から3時間後、ようやく乗せて下さることになった老夫婦の車が……熊本行きだった。
最終更新:2013年11月05日 22:03