アットウィキロゴ
 なんとなくいきなりだけど、お遍路中の思い出深い野宿について書いていこうと思う。
というのも、ここ最近野宿企画にも参加してないし、個人的に深刻な野宿離れをしてしまっているような気がしているのです。
自分の5年目の大学生活もそろそろ終わりそうなので振り返りの意味をこめて、現役の青学野宿の後輩、まだ見ぬ後輩、そしてなんとなくこのHPにたどり着いた運のいいひとたちに僕の野宿メモリーをお裾分け。

2年以上前の体験をなに武勇伝のように今更語っているのかといえばそれまでだが、2年以上前の「睡眠」についてこんなに記憶に残るものがあるかといえば、これは野宿ならではの体験だと思う。


思い出深い野宿①

 寺から寺が80キロ近く離れている室戸岬越えの道。
なぜか足の調子がよくなったと確信し、無謀にもナイトウォークを試みた。県道のような夜間でもまあまあ車の通る道路を歩いていた。しかし、途中で力尽きてしまいついにはいい野宿場所を探す体力も、あったとしてもそこまでたどり着ける体力と気力がなくなってしまったのである。そのとき車道に現れた小さな工場というか作業場のようなくぼみ。ただ自販機がひとつ置いてあるその付近に僕は寝床を決めた。いつ雨が降るかもわからないし、なんの工場なのか、車の通りは多いし安全な場所なのか、不安もあって気持ちはかなり萎えていた。そんなこと思いながらも力尽きていただけあってわりとあっさり眠れた。

 朝、少し人の気配がしたと思って目を覚まし、蚊を防ぐために顔にまでかけていた寝袋(暑いから中には入ってない)から顔を出すとおじさんが立っていた。なんら不自然じゃない。むしろ不自然なのは県道沿いのくぼみで寝ている自分の方だった。おじさんは寝起きの僕に向かって「好きなボタンを押しなさい」と言ったのである。寝ぼけてた僕はなんのことかわからずにポカンとしていたらおじさんの前には自販機があった。おじさんは自販機にすでにお金を入れて僕が起きるのを待ってくれていたので、僕は感謝の気持ちを伝え、アクエリアスのボタンを押した。あの日のアクエリアスは美味しかったし、いつもよりパワーが出た。気がしたのでした。






。
最終更新:2013年11月19日 13:15
添付ファイル