直交行列とユニタリ行列

定義 U*U=UU*=I
ユニタリ(直交)行列は正則かつ正規である。
定理 ユニタリ(直交)行列の固有値の絶対値は1
 正規行列の固有値の絶対値が1ならばユニタリ(直交)行列
定理 ユニタリ(直交)行列は内積を保つ。
命題 ユニタリ(直交)変換は固有値を変えない。←相似変換の性質
定理 任意の正方行列は、ユニタリ変換によって上三角行列にできる。(Schur分解)
Schur分解の対角成分は元の行列の固有値である。
 直交変換に限ると、実Schur分解止まり。

直交行列の生成

X : n-dim 線形空間
\{ v_1, \cdots, v_m \} \subset X : X の有限個の一次独立なベクトル
Gram-Schmidtの直交化法は、次のようになる。
u_1 := \widehat{ v }_1 ととる。
以下を繰り返し。
U_t := [ u_1, \cdots, u_t ] 
v'_t := (I - U_t U^\mathrm{T}_t) v_t
u_t := \widehat{ v' }_t
Rem
U_t U_t^\mathrm{T} は Span U_t への射影ベクトルを与える。
実際、
U_t U_t^\mathrm{T} v = [u_1, \cdots, u_t] \begin{bmatrix} u_1^\mathrm{T} \\ \vdots \\ v_t^\mathrm{T} \end{bmatrix} v = (u_1 \cdot v) u_1 + \cdots + (u_t \cdot v) u_t \in \mathrm{Span} \ U_t
特に、t=n のとき単位行列になる。
U_n U_n^\mathrm{T} = I_n
一方、作り方から
U^\mathrm{T} U = I_t
である。
最終更新:2011年05月21日 22:09
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