今回の世界はそれなりに栄えている街でした。
商店街やデパート、港、そしてこの街のシンボルとも言えそうな大きさの孤児院を兼ねた教会などがあり、とても平和そうでした。
その教会の中には墓地もあり、事前に聞いた情報通りに牡丹の墓標もありました。
既に先客…裁罪さんがいましたが、牡丹の最後の時に側にいたのも、ここまで運んでくれたのも彼なので特に気にする事はありません。感謝です。
牡丹に黙祷を捧げた後、僕は墓地から飛び立とうとしましたがラビに呼び止められました。
話を聞くとどうやら捜している人はまだ見付かって無かったようです。
それから僕は街を散策し始めましたが、商店街をぶらぶらしている時に人が飛ばされている光景を目撃しました。
それを引き起こしていたのは、甚平を着た金髪の女性でした。
彼女と戦って分かった事は魔法生物を生み出す能力を持つ事。
そして、かなりの実力者である事でした。
もしもあの後、彼女が去らずに僕に追撃をしていたら確実に今の身体は使えなくなってしまったでしょう。
……支配者もこの世界に現れ
【これより下は、それが特に酷くて解読出来ない】
【全体が一度握り潰されてから再度伸ばされたように皺がよっている】
【所々に水滴が染みた痕もある】
――クリスタル・カルム・クォーツ(個体識別コード『CR-Y002S』)
――記録ファイル『日記』内より抜粋
最終更新:2009年02月13日 13:33