ここは私の本国(故郷の世界)の軍基地。
私はまだ戦闘小隊にいました。
この時居たのは…カリスさんに、セトさんという人、オペレーターに希望さんという方がいます。
この時は我々四人、私たちは過去が少し複雑でしたが、多少実力もありましたから…
厄介もの隊、諸刃の剣のようなものでした。
その日、新しい任務が入りました。
「アイ・ファーを知っていますか?」
と言うのはオペレーター
アイ・ファーというのは研究者…だがけして良い研究はしていない。
軍のブラックリストにも名が有るはずだ。
「生体研究してる科学者だな?それが?」
と、先に言ったのはセト
「彼女の基地が判明しました。今回の任務は彼女の抹殺です。」
冷静なオペレーターの声が帰ってくる。それに反論したのはカリス。
「いきなり抹殺だなんて…拘束じゃないのですか?」
「任務は性格に伝達したとおりです。」
この会話を聞いて少しだけ愛想の無さを感じたがそれどころではない…気がした。
「それだけ悪いことしたってことだろ。」
セトはそう言うも顔は不満気。私も良い気分でもない。が
「出撃準備です。」
「了解!」
こんなとこだけ声が合うのか…
私は目覚めた。目の前には白衣の女が立っている。
「あれ?おかしいわね?目の色が銀色だわ。」
女はそういって何やら紙にせっせと書いてる。
「あな…たは…?」
私がそう聞くと。
「アイ。貴方のマスターよ。cr49」
cr…49…それが…私の…名…
彼女は私のマスターそして私はcr(シル)と呼ばれ始めた
私はマスターが好きだ。マスターは私に優しい。
実験に手伝ってあげるし、ご飯も一緒に食べる。掃除洗濯も一緒だ。
ただ、私は研究所から出たことは無かった。
だから私はある時。外に出ていったのだ。
外は雪だった。子供がいた。
私は話しかけてみた。しかし私は子供に逃げられた。ご老人がいた。その人にも逃げられた。
そのうち大人達がきて私を追い返そうとした。
私の変わった耳の形のことを言ったり。
化け物と罵られたり。
マスターの悪口を言う人も居た。
悲しくて私は逃げ帰った。そこにマスターは居た。
私は叱られた。でも町で在ったことを話したら。マスターは
「そうよ。他の人は醜いのよ。貴方を愛して挙げれるのは私だけなの。」
マスターは私を愛してくれる。私はマスターを愛したい。
その日から私は窓から醜い人達を観察した。私は目が良いのだ。此はマスターには内緒だ。
マスターは毎朝
「今日も可愛いね。」
と言う。だから私は恥ずかしい。
「うるさい!そんなこと言われてもうれしくない!」
と返してしまう。本当はうれしいのに。
でも、マスターがツンデレだと言っている。
でも性格だから仕方がない。
それから喧嘩したり、遊んだり、話したり、笑いあったりして、私は楽しくすごした。
あと私は強い。左手足が特殊らしい。
これで私はマスターを手伝える。だから此は嬉しい。
あと左耳を触られると体に力が入らなくなる。
時々マスターが勝手には触るので。
「はにゃー」
と間抜けな声を出してしまう。
マスターは猫のようだと笑う。悔しい。
私はこの時間も、生活も、マスターも、大好きだった。
そしてある日いつものように。醜い人たちを観察してたら、彼らがやってきた。
「いきますよ!」
みんなに声をかける。
「アンタは何もしない癖に…」
かなり皮肉っぽくいうカリス
「了解!」
やる気のセト
今回アイ・ファー討伐任務と言うことで北の町にやってきた。
雪が降ってる町。人々の目は冷たい。この町に居るアイの仕業なのは人目でわかる。
「突撃!」
二人が突っ込む。任務は隠密行動だと言ったのに…
目の前に白衣の女と銀髪の女が立っていた。
「皆さん。何のようで?」
不気味さを感じる。アイの声。
「軍の命令により抹殺命令がでてます。
任意同行頼めますか?」
カリスが話す。だがアイは不気味に。
「嫌だわ。帰って。迷惑よ。」
と、話すと。
「貴様等!マスターを困らせるのか?」
銀髪の女が口を開いた。
「困らせる?いや、違うわよ!てかアンタだれよ。」
カリス返答。
「ええ、私困ってるわ。助けてシル。」
「私に命令するな!」
銀髪の少女が前に出た。
「アンタ…そいつが何やってるか知ってる?
人体実験、生体研究、何人も犠牲を出してるサイテーや…」
カリスは確か…最後まで話してなかったはず。
「黙れ!」
シルと呼ばれる子から蹴りが繰り出される。
「なっ?」
手でガードしたが、威力はかなり強いようだ。
さすがに私も何か危険なものを感じた。
「カリス、セト!少し引け!」
「な、なんで…」
カリスから少し不満の声が聞こえたが、私は無視した。
我らは基地から引いていった。
「マスターは悪いことなどしないであろう?」
どうしても気になった。
「ふふふ、心配?」
いつものようにマスターは答えた。私はそれだけで十分だった。
今私は逃げている。二人で。
マスターは他の研究所に行こうと話してる。
私はマスターと歩くのが楽しかった。
三日は歩いた気もする。別の研究所についた。
【夜】
(シルは寝たか…)
「ここで精神不安定にならないかひやひやしたよ。まあいい。
これでcrプロジェクトの完成は明日になった。ははははははは。」
「おはようシル、ちゃんと来てくれたね。」
長い沈黙。そして。
「マスター……これは?」
シルの声が聞こえた。
「マスター……これは?」
目の前に私と同じ容姿の何かが有る。
居る?有る?混乱してる私にマスターの声が聞こえた。
「cr50 シルだよ。」
そう…聞いてしまった。嘘だと思いたかった。
でも次の言葉は…
「シル。シルを殺せ。」
それは誰に言ったの?マスター?
私は目の前のシルところしあいをした。
ドン、ドアを開ける。
そして立っている銀髪の子、シル。
しかし、床に倒れている子も居た。彼女もシルだった。
ただ、よく見ると目の色が違うようだった。
でも私には分かった気がした。彼女もシルだと。
目の前の銀髪少女壊れそうな顔をしていた。
彼女は壊れそうだった。
「醜い奴めぇぇぇ!!!」
彼女は私に襲いかかった。
でも、私にも受け止められるほど弱々しい攻撃。
「ッッ…!」
彼女は崩れ落ちた。
手を差し伸べた。やすやすと弾かれた。
話を試みた。できるはずもなかった。
「アイを打ちますよ。」
そういって去ろうとすると。
「………………………連れていけ…」
よわよわしく、それだけだった。
二人と合流して、地下室へ向かった。シルと共に。
地下室。寒いところ。
たくさんの私が目覚めていた。
マスターが居た。
「cr49?何故生きているの?
ねぇテスト品の君が完成版に勝てたの?
それとも逃げた?必死だね。そこの三人に助けでも求めたの?
ふふふふふ、
醜い。」
醜い?のはマスター以外の人のことでしょ。違うの
「マス…タ?」
「シル。cr49を殺せ。」
そのシルは…私では無かった。
たくさんの私と戦った。
さっきの人たちも戦っている。私じゃない私と。
マスター私強いんだよ。目がとっても良いの。
声に出したか分からない。でも沢山の思いを叫んだ。
辛い辛い辛い辛い違う違う!
嘘だよね?マスター。
ずっと、戦った。
私を殺し続けた。私が生きるために。
私は私以外みんな死んだ。
私はマスターの首を閉めようとしていた。
「ねぇ。マスター…全部…嘘であろう。」
手に力が入りそうになる。
「うるさい!失敗策!醜い手で触るな!」
手に力が入りそうになる
「醜いんだよ!愛してる?愛される?私がわざわざ作ってやったのに生意気な!」
手に力が入りそうになる
「死ねよ!醜い!醜い!醜い!醜いッッ!!!」
おもいっきり手に力を入れる。
私が醜い! マスターが醜い!
醜い!醜い!醜い!醜いッ!
「ああああああああああああああああッッッッッッ!!!!」
張り裂けるぐらい叫んだ。
そして、マスターは死んだ。シルもcr49も死んだ気がした。
目の前で、手を真っ赤にした、綺麗な髪を真っ赤にした、真っ赤に成ってしまった。
シルが崩れていた。
カリスは彼女を抱いていた。励ましたくてもどんな名で呼べばいいのか分からない子を
セトはうつむいていた。壊れた彼女を見れなかった。
私は力無く彼女を見ていただけだった。
最終更新:2009年03月11日 03:28