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個体識別コードY-R01の日記(6歳時)

けんきゅうじょのひとたちからにっきをかきなさいといわれたので、にっきをかくことにしました。
なにをかけばいいのかわからないのできょうはこれでおわりにします。

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かくりょうがすくなすぎるといっておこられました。
きょうはけんさやれんしゅうをせずに、そとにだしてもらえました。
そこでひとがたくさんしんでました。わたしのしごとは、けがしたみかたをなおすこと、だそうです
むずかしくてよくわからなかったけど、あのばしょはきらいです

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きょうは、けんさのとちゅうであばれちゃったみたい
きずいたら、まほうのロープでしばられてた。わたし、なにをしたんだろう…
このことがあってから、「ばけもの」とか「のろわれたじっけんたい」とかいうことばをたくさんきくようになった
いままでもたまにきいてたけど…ほんとうにわたし、なにをしちゃったのかなぁ

                        ふろいらいん



個体識別コードY-R01の日記(9歳時)

今日も戦場につれていかれた。人がきずついているのも、自分がきずつくのも、すごくいやだ。
研究所の人は、本当なら私も戦わなきゃいけないんだよっておしえてくれた。
…そんなこと、知らない
私はただ、みんなが笑っていてくれればいいと思っているだけなのに…

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また暴走してしまったみたいだ
他のみんなとはちがって、私にはまだ「こわれて」いるところも「欠けて」いるところも見つかっていない
呪われているのか、完成しているのか、どちらか一方にしてほしいものだ

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戦場も、あるていどなれた。でも、きずにはまだなれない
後方にもたまにじゅうだんがとんでくるが、あたまさえうたれなければどうってことない
…他のみんなは、どうだか知らないけどね

                        こ体しき別コードY-R01 フロイライン



個体識別コードY-R01の日記(10歳時)

暴走しちゃうのはもう何度目だろう…いい加減、自分の理性のもろさにうんざりする
私は「コード持ち」の中でも特別理性がもろいって、研究員たちが言っていた
つくるんならちゃんとつくれ、馬鹿共が

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日記を見られた。怒られた
そう言えば最近、やたら怪我して帰ってくるやつがいる。たしか…ジャンカーとか言ったっけ
私の3つ年上の人だ。あの人の友達には、治りょうができる人もいたはずなのに…何を考えているんだろう?

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偶然重役たちの会議を聞いてしまった
「Y-R01は危険すぎるから、処分すべし」との決定…らしい
死ぬのはイヤだ。殺されるのも、当然イヤだ。
今晩、ここから逃げ出すことにする。特別親しい友人もいない。何も、思い残すことは…ない
ラジエルで書く日記も、このページで最後だ
10年間育ててくれた事だけは感謝して、私に関する記録を終えることにする

                         個体識別コードY-R01 フロイライン


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ユラの日記(12歳時)

日記を書く癖は、なかなか抜けないみたい
組織から抜け出してから早2年……男のふりをするのにも慣れてきた
ただ慣れないのが、組織からの追手。
やつらのせいで、何人の一般人が殺されただろう……可哀想なことをした

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ユラの日記(14~15歳時)

会う人会う人がみんな敵に見えてくる
おかげで睡眠もろくにとっていない
もう疲れた

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【ペンでグシャグシャに落書きがされている。よほどイラついていたのだろう】

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【ページが滅茶苦茶に引きちぎられている】

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今日も追手と遭遇した
何とか撒いてやったけど、降っていた雨のせいで体が重い
寒いし、ひもじい
日記をかいているあいだだけは、いしきがしっかりしている
だけど、もうペンをにぎるても
【この文章の続きは書かれていない】

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ユラの日記(15歳時)

目が覚めたら、知らない家にいた
どうやら民間人に拾われたようだ。
でもこいつらが敵である可能性は否定できない。信じるふりをして、利用するだけ利用する
人間なんて……そんなものだ

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遊びで手首を斬っていたら、怒られた
なんで?

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頼むから、僕に構うな
特にうるさいのが、この家族の子供…サトルとか言うやつだ
意味が分からない

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【ページが滅茶苦茶に破られている】

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助けて
胸が苦しい。泣きたい。
すごく不安。一人でいた時は何も感じなかったのに…
怖い…とても怖い
この感情は、一体何?

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【日付が飛ぶ。約4ヶ月の間、日記は書かれていない】

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僕は自分を許さない
全ては僕のせい
僕がいなければ、サトル達が死ぬこともなかった

そうだよね、僕がいなくなれば――

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最悪だ。死ねなかった
自分の性質を忘れてた。

結局僕は…自分が大事なだけなのか
大切な人達を殺してまで……そこまでしてまで、生きたいのか…

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夢を見た
サトルに、怒られた
どうして生きようとしないのかって。
そういえばあの時サトルは…生きてって…そう僕に言ったんだっけ
生きて、幸せになれって

……でも、一人じゃ…怖いよ
僕は…いつの間にこんな弱くなっちゃったんだろう……

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追われた時偶然逃げ込んだ死体置き場で、僕そっくりの少年が死んでいた
罪悪感は多少感じたけど、利用させてもらった
ごめんね、名も知らぬ少年…

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あれから数日
追手は現れない
偽装は成功したのだろうか?
不安で不安でたまらない

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もう何週間たっただろうか
今だ追手は現れない
…全てが終わったと見て、いいのかなぁ?

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最近、あの家族の夢を見る
僕の記憶にない会話を、夢の中でしている
これは、僕の願望なのだろうか…?
でも、夢の終わりは…いつもこの一言で締めくくられる
「ユラ、生きて。生きて…幸せになるんだ」

サトル…君は、僕の事を許してくれるの……?
君と、君の大切な家族の命を奪う原因となった…僕の事を

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今日も、夢を見た
サトルは……あの家族は、僕の事を…赦してくれた
都合のいい夢かも知れない…だけど、全てを受け入れて、彼らは赦してくれた
そして夢の終わりは、いつもの言葉
「生きて、幸せになるんだ」

……ありがとう、サトル
僕は…生きるよ
生きて…幸せになる方法を…見つけるんだ
それが君に…君達にしてやれる…精一杯の、恩返しみたいだからね

僕は、生きる
生きて――幸せになるんだ

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ユラの日記(16歳時)

サトル達が死んで半年。
追手は現れていないけど、何故か僕は違う世界へと飛ばされた
それと同時に、あの家族の夢も…見なくなった
これからどうなっていくんだろう。
不安だけど、何だかとても…楽しみだ
生きていくのは案外、面白いのかもしれない

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【これ以後日記は付けられていないようだ】

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最終更新:2009年03月11日 23:17