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小さな村に降りたと伝えられる天使
その姿は神々しく、美しく
金にも近い光を放つと言う

神からの言葉を伝えるため
人に福音を与えるため
大天使の階級を持つ天使は
人の前に姿を見せる……

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小さな村に住む一人の青年
彼は早くに両親を亡くしたが
村人に支えられ、立派に育ち
今では村人全員に信頼されていた。

夜明け前に目を覚まし
仕事の前に教会で祈り
仕事を終えてから家に帰る。
青年の毎日は変わる事が無く
教会への祈りを日課とし
どんな時でも欠かす事は無かった。

………………

ある日、彼がいつものように教会へ行くと
いつもは誰も居ないはずの教会に人影が一つ
金の光を纏ったような翼を背負ったその人影は
朝日を弾く金色の髪を揺らしながら
ゆっくりと青年へと振り返る。

青年は言葉を失い
その瞳に乙女を写すしか出来なかった。

「毎朝、祈る貴方を見ていました」

乙女の口から紡がれた言葉は
歌声の様に教会に響き渡り
青年の耳へと届く。



その日から、青年の姿は村から消え

青年が村から消えた時から
その村に天使は降りて来なかったと言う

………………

その後、青年の居た村に届いた噂が一つ

青年に似た男が、美しい女性と
村から離れた教会で永遠の愛を誓い
さらに遠い国へ渡ったと…

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最終更新:2009年03月11日 05:25