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【石動家の縁側でのお話】

「分かりました」
【あいつはそう言って此処を出た】

月が綺麗だな・・・・・
【血まみれで帰って来た龍玄に訳を聞き】
【あいつが全ての悪を絶やす事を選んだのを知った】
【だから・・・】

ゲイルか
「・・・・・・」
【返事は無い。だが小さな風で肯定した】
「今回は1つ、願いが有ってなー。隣・・・座らせて貰うさ」
【儂が小さく頷くとゲイルが傍に座った】
で?お願いとは?
【予想はつく。これしか無いだろうしな】

「龍の、龍玄の破門を取り消して欲しい」
【そう。儂はアイツ。龍玄を破門とした】
【儂の教えに背いたアイツを】
【言いたい事は分かる。こいつと龍玄は付き合いが長いしな】
【だが・・・・】

ダメだ

「なんでさ!?あいつは何も悪い事を―――」
してない。と・・・言えるのか?
【用意した酒を一口。月見酒】

「・・・どうしてもか?」
ああ、ダメだ。あいつは他人を殺した
例えそれが悪だと言われても・・・救う気が無いなら儂の下へは置けん
「そう・・・か・・・・」
【コイツにも心労が増えるだろう】
【ゲイルを本当に対等に見て理解してくれている奴は少ないしな】
分かったらもう寝るんだな・・・ハイネがぐずるぞ・・・・・
「・・・・・」
【足音も立てず静かに消えた】
【儂はまだ月を見ながら酒を煽る】



龍玄。我が弟子よ・・・・
【月を見ながら想い、呟く】
数多くの正義を見よ。それ以上の多くの悪を見よ
【そう。これは賭けだ】
【儂がやる他人を使った大きな博打】
その多くの正義を見て何かを想え
多くの悪を見て何かを感じろ
【大きめの杯に注いだ酒を一気に煽り、口を離す】

その中でお前が一度でも誰かを守るなら・・・
――カンッ
【傍に置いた盃が小さく音を鳴らした】
一度でもアイツが誰かを自分の意思で救えれば儂の勝ちだ
【儂は賭けに出た】
【きっと勝てるだろう】
【何故なら今日は・・・・】
月が、綺麗だ
【そう。何となくそんな気がするからだ】



―――――――閉

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最終更新:2009年04月12日 02:23