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――俺は一体……

【ふと目蓋を開くと、彼――久我山秀輝は古びた教会の真ん中にいた。】

“気がついたか――”

【彼の耳に誰かが発した声が届いた。】
【目覚めたばかりの彼は、視界がぼやけていたために、その声の主をはっきりと見ることは出来なかった。】

“――ホルスよ、使命を果たせ”

【教壇の上にいる黒い影のようなものが彼に言い放つ】

ま、待ってくれ!その『ホルス』とは俺のことなのか?
俺はホルスなんて名前じゃ――

“否、貴様は既に選ばれし戦士なのだ。ホルスよ、戦士としての務めを全うしろ”

【影が何か銀色に光るモノを投げつける。】
【慌てて彼はキャッチすると、それはブレスレットであった。】

“後はその『ウジャトの眼』が導くだろう。それは戦士の証――誇りだ”

【恐らく、『ウジャトの眼』とはブレスレットに埋め込まれた宝石のことだろう。其れは血のように赤黒い色をしていた】
【彼は影に言われるがままに左腕に着用した】

それで、具体的に俺は何をすればいいんだ?

“闘え――の日が来るまでに戦士として――を倒すのだ”

【突如として影の言葉に雑音混じり、はっきりと聞き取れなかった】
【――瞬間、彼は両足で立つことが困難になり、膝を地につかせる。頭痛も激しく、視野もブレが増してゆく】

ううっ…ま、まだ…俺は…聞きたいことが…

“さぁ往け――幾多の世界を巡りで己が真実を掴め”

【そう言い残すと影は消滅する。】

【彼も頭痛に耐えきれずに倒れてしまった。再び目を覚ましたとき、彼の瞳は何を映し出すのであろうか――】

  ――序章・了

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最終更新:2009年09月01日 19:59