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観音開きの扉を開き、火の灯った蝋燭片手に階段を降り、扉を閉める。

次に、拘束具に体中を締め付けられ、あちこちに擦り傷を負った男を仮面越しに一瞥、近寄ると口枷と目隠しを外す。すると、血の混じった唾液が口の端から零れて落ちた。

しかし、酷い臭いだ。まあ仕方ない、排泄物やら血ヘドやら膿やら、敢えてそうした物の掃除や治療はしていないのだから。
しかし、酷い言葉だ。まあ仕方ない、開口一番に悪口雑言を吐く程に、コイツは俺が憎いのだから。

だが、本音を言えば少し不快だ。誰が誰の命を握っているか、解らせてやるとしよう。

戸棚の中から、長い針を引っ張り出して火に掛ける。真っ赤に熱したそれを左の眼球に近付け、触れるか触れないかの所で一端停止。
安心にほんの僅か表情が緩んだ所で、ゆっくりゆっくり、蝸牛の這うよりなお遅く。押し込んでゆく。

熱でぶつぶつと泡立ち、濁ってゆく角膜。立ち上る煙。激しい呻き声。
水晶体をじわじわと白濁させながら突き進むと、感覚がほんの少し変わる。そこでゆっくりと、眼球内部を掻き混ぜるように針を動かした。

更に進んで暫くして、視神経を突いた手応え。拙いな……傷が脳に達する前に止めておこうか。
おっと、まだ寝かせないぜ?

右手親指の爪と肉の間に同じく熱したナイフを差し込み、そのまま爪を剥ぎ…
おっと失敗。仕方なく中途半端にぶらりと下がった状態の爪を摘み、力を入れて根元から引き抜く。あまりの痛みにスッキリお目覚め、ってな

熱した針を次々と、体中に突き刺してゆく。ああ、勿論急所は外すからご安心を。
嗚呼、肩から腕に掛けて無数に突き立てた針。これなんか、蝋燭立てに持ってこいじゃないか?
物は試しだ。早速蝋燭を突き刺して火を点ける。
じわじわと炙られ、肌は高熱に熔けた蝋に覆われる。

さて、この行為にも飽きた。次は水責めかな、石抱き、鞭打ち、電気ショック。いや、それとも最近仕入れた毒薬を試してみようか。
……一つ鋸を引いてみるのも、悪くないかもしれないな

それにしても良い声だ……くく、アイツを傷付け犯し嬲り弄んだ男、機関内部組織「OST」の一人、此処で逢ったが百年目。
まだまだ夜は永いんだ――――たっぷり、愉しもうぜ?

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最終更新:2009年09月05日 18:07