父が死亡した、と正式に発表されました。
五日ほど前に遡りますが、私達を集め、お父様が食事会を開きました。
珍しい事だと思っていたら、お父様がおもむろに口を開き、「僕は恐らく死ぬ」と。
当然、私達は驚きました。レオは一瞬で冷静さを失い、マリクも、そして私も例外ではありません。
二の句も告げずにいると、父は三つ…私、レオ、マリクに、それぞれ贈り物を差し出します。
私には、蝶を象った装飾を施されたワルーン・ソード。
お父様が作らせた、最高の逸品です。銘は「アンサラー・パピヨン」
大げさな名前だと思いましたが、お父様に――初めて、贈り物を戴きました。
そして……お父様に、抱擁を戴きました。
初めて、お父様の前で……涙を見せました。
私は――父がいかに戦い、誰に殺されたのかはわかりません。
ただ、確かなのは……恐らくお父様は、『その者に殺されたかった』のでは無いと思われます。
これは推測ですが……お父様は最期に、『その者と生きていたかった』のでしょう。
私は――
【以下、滲んで読み取れず】
最終更新:2008年12月01日 23:43