そこは、異能の者の集う世界。
力無き無能力者は存在せず、あるいは殺し合い、あるいは共に言葉を交わす。
裁罪の光、支配せし者の闇とはぶつかり合い、世界を汚す。
黒き眷属の者の呼び出す、召喚の神々は大地を揺るがす。
優しき癒し手の力は混沌の中の湧き水となり
人ならざる、機巧の蟲の眷属は森にて悪鬼を喰い尽す。
暗黒の母は巨鬼を母乳として子を育み、獣を愛する少年は、戦いを求めて世界を巡る。
天使の翼を持つ幼子は黒猫を抱き、呪術師の煙管は空に新たな雲を呼ぶ。
年若き老人は酒とともに督戦し、その弟子は老人に付き従う。
逞しき者の鋏は滝をも切り裂き、理解者は世界を理解すべく放浪す。
虚空の穴を従える者は、面を外して内なる者と対話する。
水晶を従える青年、霊魂を従える青年とはあるいは惹かれ合う、あるいは殺し合うか。
光を操りし少年は、内なる自分と向き合うか否か。
万象を石と化す少女は、この世界で何を得、何を失うのか。
文字と紙とを自在とする邪の白衣、機巧人形の操り手と相対す。
新たに来たりし法術の少女は、この世界にいかなる色を流し込むや。
そして東洋より来たりし博徒、賽を放る。
心せよ、賽は投げられたのだ。
最終更新:2010年04月29日 03:47