《ルールメイカー》
本来は、自分の書いたルールを見た者に対して、少しだけそのルールを守る気にさせる能力で有った。
その能力を自力で解析し、開発して、〝ルールを司る物で触れたものに対してルールを適用する〟能力と成った。
そして、彼女が選んだのは交通標識。誰でも直ぐ見て分かる、ルールの形だからだ。
表示板の表示を変えるには、くるり、と標識を回転させる必要がある。
しかし、身長の問題から、頭の上でぐるりと回さなければいけないため、狭い場所や、回すのを止められれば変える事が出来ない。
指定した方向に、道路標識で触れた物を飛ばす力がかかる。
力は比較的強いが、抵抗は可能なレベルである。
前であれば、前へ、上であれば上へである。
【表示板に、矢印が表示された】
道路標識で殴った物の運動エネルギーを低下させる。
大体、当たってから5秒程で完全停止、その間も触れ続けなければならない為、
通行止めをしている間、此方こそ通行止めと成ってしまう。
【表示板に、大きく×が表示された】
滑りやすく成る、攻撃を受け流す際に向いているだろう。
【表示板に、うねる動きをする車が表示された】
振ると小石が5,6個飛ぶ、当たったら普通に痛い。
【表示板に、山から転げ落ちる石が表示された】
指定した重量より重いモノに対して、大きなダメージを与える事が出来る。
当然、使用者もその影響を逃れる事は出来ない。
【表示板に、赤いバックに青い字で重さが表示された。その重さは○○である】
指定した高さより高いモノに対して、大きなダメージを与える事が出来る。
当然、使用者もその高さより上であれば、ダメージを強く受けることと成る。
【表示板に、赤いバックに青い字で高さが表示された。その高さは○○である】