カイト視点
なんだか超久々な発言の気がする……
俺はそんなどうでもいい事を考えながら階段を下りていた
椎名「あっと………昆布入りなんて買って来たっけ?」
虚西「鮭おにぎり……」
珍しく顔を赤らめてボソッと要望を呟く虚西
長い螺旋階段を降りながらみんなでおにぎりパーティーしている次第だ……
紫導「ん~俺はやっぱり焼きおにぎりかな~?」
カイト「ツナマヨって見た目グロいけど結構イケるな……」
白雪「○ブン○レブンのいくら入りはサイコーだよ~♪」
………こんなにのんびりしててイイのだろうか?
????「何をやっているのですか!!アナタ方は!!」
いきなりかけられた背後からの叫びについツナマヨのおにぎりを落とす
????「まぁまぁまぁ、ねーちん落ち着いて」
初めて食べるツナマヨの感動はそうして幕を閉じた
カイト「俺のっ……ツナマヨ……」
????「何をおにぎりぐらいでそんなに落ち込んでるのですか!!」
俺は決してふざけている訳では無い…
精霊の俺にとって体があり動けば疲れ、食べれば満たされるというのは初めての感動なのだ。
カイト「うぐっ……えぐっ………」
声に出そうとするが嗚咽しか出てこない
????「ねーちん……もしかして精霊カードの初めてを奪っちゃったんじゃない?」
カイト「そうだ!!俺の初めてを返せ!!」
????「月詠!!そう言う誤解を産む表現は止めて下さい!!それと……青髪…精霊カードなのですか?本当に………」
椎名「マジで精霊カードだよ~刀霞♪」
刀霞「なっ……なんと!!本当に精霊カードでしたか…申し訳ない事をしてしまいました………」
月詠「まぁんなことはどうでもいいや増援到着だにゃ~」
椎名「増援?……ああ!!そんな事も言ってたねぇ~」
刀霞「なんだか釈然としませんが……神裂刀霞(カンザキトウカ)と申します」
月詠「俺は蛇雲月詠(ヘビグモツクヨミ)つ~もんだにゃ~こっちに来る前に全員分の情報は頭に入れて来たにゃ~」
ちなみにこんな話をしながらでも着実に足は下へ向かっている……
椎名「増援ってもいらない感じするけどね~」
言いながらドアノブに手を掛ける椎名
ガチャ
ズアッ!!!
砂袋から砂をぶちまけたような音の正体はざっと見400人は超えるであろう人間がそれぞれ剣やら槍やら鎌やらを持ったまま一斉にこちらを見た音だった……
月詠「いきなり出番かな?」
刀霞「まぁ少々物足りませんが…」
神裂は二メートルを超える刀を居合い切りの要領で抜刀し、入り口のすぐそばにいた人間が十数名吹き飛ぶ…
白雪「綺麗……」
神裂の抜き放った刀は合金の黒光りするそれではなくサファイアのような蒼さの残光を纏った刀だった……
椎名「いつみても綺麗だねぇ~【神凪】は…」
紫導「あれが聖人の蒼刀、神凪」
紫導は何に感動したのか目が輝いている
月詠「んじゃあ俺も行くにゃ~!!」
スカン!!
月詠が乾いた音を立ててかかとを地面に打ちつけた時…
バゥン!!
月詠の体は空中を駆け抜けて相手の顔面を横凪ぎに吹き飛ばし、周りの敵まで巻き添えをくらい吹き飛んでゆく……
空中の体制が崩れた状況で月詠はかかとに仕込まれた物と同様の推進用火薬を起爆させ、音速を超える初速の掌底が敵の腹に突き刺さりこれもまた後ろの敵を巻き込んで吹き飛ばす
========三分後========
刀霞「私は疲れたので梅干し入りのおにぎりを所望します」
汗一つかいてないが……
月詠「俺は疲れたのでねーちんのメイド姿を所望します♪」
ズバン!!
超速の掌底が月詠の腹にヒットし二メートルほど吹き飛ぶ
月詠「じっ…冗談だにゃ~……」
常人なら体が砕けてただろうが…
紫導「大丈夫か?」
月詠「じぇんじぇん大丈夫だにゃ~」
にゃ~にゃ~うるさいな……
椎名「はいっ刀霞♪」
梅干し入りのおにぎりが投げ渡される
刀霞「ありがとうございます」
????「余裕しゃくしゃくだな侵入者ども」
刀霞「っ…!?」
次に開けるべき下へと続く階段への扉は一人の男によって塞がれていた
月詠「気配の消し方がプロだな…」
月詠はにゃ~にゃ~言うのを止めて真剣な表情になる
刀霞「くっ……」
敵の携えているのはチェーンソーだが長さが常軌を逸している…軽く一メートルは超えているだろう
????「俺の流儀だ殺す相手の名前は聞いてやる」
月詠「奇遇だな俺も同じ流儀を持ってんぜ」
刀霞「私は神裂……2つ名は【追跡断ち(ルートディスターブ)】」
月詠「ねーちんもせっかちだな…俺は蛇雲【極光の創始者(レイディアントスターター)】だ……」
グレル「俺はソラ・グレイル・バルオーラ通称グレル。称号は【幻想破壊者(ドリームブラスター)】だ」
直後けたたましい音を上げたチェーンソーが月詠の掌底によって横殴りに弾かれた…
虚西「全く目で追えない………」
音速に限りなく近い攻撃の応酬の後神裂とグレルが睨み合う……
グレル「やるなぁ~あんた……」
刀霞「そんな装備で私の【神凪】の刃を無力化する事は出来ませんよ……」
見ると一部服の破れた中に何やら鉄のような物が見える。
グレル「そんな刀で俺の【狂人の殺意(リッパードチェーン)】は両断出来ないぜ」
刀霞「お互いに確実なダメージは与えられない」
グレル「そうだな…あんたら二人を同時に相手するんじゃどうやっても勝負がつかねぇ」
月詠「ねーちん。」
そう言って投げ渡したのはデュエルディスクだった…
グレル「話がはえぇな…そうだこれなら確実にお前を狩れる!!」
月詠「誰が誰を狩るんだ?」
グレル「俺がコイツを狩るってんだ」
刀霞「無理な話です」
神裂は腰まで届いているポニーテールを揺らし優雅に言い放った……
刀霞「私がアナタを狩るのです」
グレル「ヘッ!!」
二人《デュエル!!》
刀霞「先行どうぞ……」
グレル「ふん…俺のターンドロー!!《人形技師(エンチャンター)ヴァンフォーレ/星4/ATK1800/DEF1600》召喚!!カードを二枚セットしてターンエンドだ…」
グレル場
ヴァンフォーレ→攻撃
伏せ二枚
手札三枚
刀霞場
カードなし
手札五枚
人形技師…ゴーレムの類いを使うのか?
刀霞「私のターン!ドロー!!《葬剣士 エディ/星4/ATK1900/DEF1400》召喚!!更に特殊効果により【呪術】と名の付いた魔法、罠カードか【葬剣士】と名の付いたモンスターカードを手札に加えられます…《埋葬呪術==強制土葬(リビングエンド)==》を手札に加え発動、デッキから【葬剣士】と名の付いたモンスター二枚を墓地に送り相手モンスター一体を破壊出来ます…私は《葬剣士ラジャイオン》《葬剣士アシュナード》を送ります」
グレル「リバースカード《土塊の人形》発動!!自分の場の【人形技師】と名の付いたモンスターが破壊される時ライフを800払いデッキからLv3以下の【魂なき護り手(ノンソウル・ゴーレム)】と名の付いたモンスター二体を特殊召喚出来る《魂なき護り手==イニス==/星3/ATK0/DEF1800》と《魂なき護り手==メイガス==/チューナー/星3/ATK500/DEF1900》を召喚!!」
刀霞「強制土葬の効果で一枚ドロー、エディで攻撃!!」
〔轟葬剣二閃〕
イニス×
エディ○
エディATK1900→2900
刀霞「煉獄は闇属性、戦士族、Lv4以下のモンスターにのみ装備可能で攻撃力を1000上昇させます…」
月詠「もうねーちんの勝ちパターンだなぁ~」
紫導「確かに煉獄は強力だけど【葬剣士】と【刻印刀】って言ったらライトロードの比じゃない量のデッキ消費になると思うんだが……」
月詠「だけどねーちんには【牙楽】がついているからにゃ~」
白雪「【牙楽】?」
月詠「見てたら解るにゃ~」
グレル「なんでそんな強力な装備をつけてから攻撃しなかった?」
刀霞「煉獄はメインフェイズ2でしか装備出来ないと言うだけの話ですよ……リバースカードを二枚セットし、エンド時に煉獄の効果でデッキの上から手札の枚数と同数の三枚を墓地に送り、ターンエンドです」
グレル場
メイガス→守備
伏せ一枚
手札三枚
刀霞場
エディ→攻撃
煉獄→エディ
伏せ二枚
手札三枚
グレル「俺のターン!ドロー!!《人形技師キリク/星4/ATK1900/DEF1400》召喚!!コイツの召喚成功時【人形技師(エンチャンター)】または【ゴーレム】と名の付いたカード一枚をデッキから手札に加える!!!《人形技師キリク》を手札に加える!!」
神裂と全く同種のカードだな……
グレル「レベル3メイガスをレベル4キリクにチューニング!!」
==果てなき輪廻の下繋がる鎖が全てを両断する刃となる==
グレル「《殺意の狂人ギリコ/星7/ATK2600/DEF2200》シンクロ召喚!!更に《狂人の鎖(リッパード・チェーン)》を装備!!」
ギリコATK2600→3000
グレル「装備モンスターの攻撃力を400上昇させ、更に攻撃後に装備されたこのカードを墓地におくりもう一度攻撃でき、ギリコは戦闘を行ったモンスターのLv×200ダメージを与える!!!」
〔鋸足三速〕
刀霞「くっ……煉獄の効果発動!!デッキから【刻印刀】と名の付いたカードを五種類と装備されたこのカードを墓地におくりモンスターの戦闘破壊を無効にします」
デッキ枚数が40ピッタリならこの時点で神裂のデッキは23枚になっているはず…
エディ=
ギリコ○
神裂LP8000→7900
刀霞「くっ…」
グレル「追加で喰らっとけ!」
〔鋸足追速〕
エディ×
ギリコ○
神裂7900→7200
刀霞「あっ…」
グレル「どうだ!!やはり狩るのは俺の方みたいだな!!ターンエンド!!」
刀霞「あなたのターンエンド時にリバースカード
《名将の一手》発動!!デッキから装備魔法を3枚墓地におくり相手フィールドの魔法、罠一枚を破壊します。」
グレル「くっ…《土塊の人形》が…」
グレル場
ギリコ→攻撃
伏せなし
手札三枚
刀霞場
モンスターなし
伏せ一枚
手札三枚
虚西「なんてギリギリの闘いをするのあの人は…」
強力だがモンスターの数が極端に少なくかと言って罠で闘う訳でもないデッキ
紫導「モンスターって数枚しか入ってねぇんじゃねえの?」
月詠「10枚ぐらいって言ってたな~」
そんなデッキで……
刀霞「私のターン!ドロー!!《蒼炎を継ぐ者/チューナー/星3/ATK1500/DEF1200》召喚!!」
蒼き炎の中に一人羽織を着た男が佇んでいる……
月詠「来たな……」
蒼炎Lv3→4
刀霞「蒼炎を継ぐ者は装備しているカード一枚につき一つレベルが上がります……そして手札を一枚捨てて効果を発動します」
グレル「効果?」
刀霞「墓地から蒼炎を継ぐ者と同レベルのモンスター一体を特殊召喚します《葬剣士エディ》を特殊召喚!!更に特殊効果により《呪術刀==蒼天八極==》を手札に加え、シンクロ!!」
==神をも凪ぐその刀、誰が為に在るか…名匠の打ちし刀を携え此処に降臨せよ==
刀霞「《蒼炎の総大将牙楽/星8/ATK2800/DEF2400》をシンクロ召喚……更に効果発動!!このカードのシンクロ召喚の成功時に墓地、手札から装備魔法を任意の枚数装備出来ます!!墓地からこの三枚を選択します。」
グレル「くっ……」
牙楽ATK2800→3200
月詠「大太刀で600上がり、神速で1000下がり、爆龍で800上がるから+400だにゃ~」
刀霞「行きます!!牙楽でギリコを攻撃!!」
〔名匠の大太刀〕
ギリコ×
牙楽○
グレルLP7200→6600
グレル「ぐっ…だがギリコの効果だ…バーン以外でもコイツが破壊された時バトルフェイズを強制終了させる!!」
神裂LP7200→5600
刀霞「くっ……ですが三枚ドローします…メインフェイズ2で
《名匠の喜び》発動!!!このターン中に装備魔法の墓地にカードを送るか、ライフを支払う効果を無効に出来ます。私は墓地にカードを送る効果を無効にします。」
グレル「へっ!!」
刀霞「ターンエンドです……」
グレル場
カード無し
手札三枚
刀霞場
牙楽→攻撃
神速→牙楽
爆龍→牙楽
大太刀→牙楽
伏せ一枚
手札五枚
グレル「さぁ~てやり返すかな……俺のターン!ドロー!!ふん……《死者蘇生》発動!!《殺意の狂人ギリコ》を特殊召喚!!更にリバースカードを二枚セットしてターンエンドだ!!」
刀霞「アナタのエンド時にまた《名将の一手》を使わせてもらいます」
グレル「ちぃ…」
グレル場
ギリコ→守備
伏せ一枚
手札一枚
神裂場
牙楽→攻撃
大太刀→牙楽
神速→牙楽
爆龍→牙楽
手札五枚
刀霞「私のターン!ドロー!!《刻印刀九の型「羅刹」》を牙楽に装備し特殊効果を使わせてもらいます」
グレル「ふん…どれだけ手札溜てぇんだよ!!」
刀霞「いえ……ここで終わらせます。牙楽の第三効果を発動!!装備された装備魔法を全て墓地におくり攻撃力を一枚につき600上昇させます!!」
牙楽ATK2800→5200
グレル「大層な攻撃力だがギリコを破壊した所でダメージ受けるだけだぜ!」
刀霞「
《聖人の錬鉄》発動!!装備魔法が自分の場から墓地に送られた時相手の場のカードを一枚破壊します」
グレル「残念《和睦の使者》発ど……っ!!」
和睦の使者は半分起きた所で発動することなく霧散して消えた……
刀霞「お互いのプレイヤーは聖人の錬鉄に対してチェーンする事は出来ません」
グレル「ぐっ……」
神裂「言った筈です終わらせると…」
月詠「終わりだにゃ~」
白雪「ギリコは守備なのに?」
月詠「関係ないにゃ~」
刀霞「
《七天抜刀》を発動!!墓地から装備魔法七枚を除外しその全ての効果を自分の場のモンスター一体に与えます!!」
グレル「!!!!」
刀霞「私は墓地から《刻印刀一の型「煉獄」》、《刻印刀二の型「爆龍」》、《刻印刀三の型「神速」》、《刻印刀四の型「聖印」》、《刻印刀五の型「双龍」》、《刻印刀八の型「陽光」》、《刻印刀九の型「羅刹」》をの七枚を除外し牙楽に効果を与えます!!」
牙楽ATK5200→6200→7000→6000→6700→7000
グレル「攻撃力7000だと……」
刀霞「更に《呪術刀==蒼天八極==》《刻印刀神の型「追憶」》を牙楽に装備!!今度はドロー効果を三回重複させます!!」
牙楽ATK7000→7800→8800
グレル「ぐっ…だがギリコを破壊した所でダメージ与えられない上デメリットでデッキが無くなるだろ!!」
刀霞「神の型「追憶」は刻印刀と名の付いたカードの【デッキからカードを墓地におくる】【ライフ支払う】【攻撃力を下げる】効果のみを無効にしますから問題ないです……いきますよ!!」
〔神速の七閃〕
ギリコ×
牙楽○
刀霞「九の型「羅刹」の効果で貫通ダメージを与えます!!」
グレル「ヴァンフォーレの効果によりダメージを無効!!」
刀霞「今のを防ぎましたか……」
グレル「意味もなく初手で立たせたりするわけねぇだろ。効果的にはネクロガードナーと同じだがな…」
刀霞「四の型「聖印」によりギリコの効果は攻撃対象に選択した時点からエンド時まで無効になります牙楽の効果で二枚ドロー。」
グレル「くっ……」
刀霞「三の型「神速」により牙楽は一度のバトルフェイズ中に手札の枚数分攻撃が出来ます」
今の神裂の手札は三枚……
刀霞「二回の追加攻撃が可能ですが一回で充分ですね…」
[蒼炎の大太刀]
グレルLP6600→0
グレル「ガァァァァァア!!」
グレルは血飛沫を上げるでもなく左腕を吹き飛された後一瞬にして体が消し飛んだ……
刀霞「少々疲れました」
月詠「先にすすむにゃ~」
白雪「待って。ここに来る途中に私と同じ歳の男を見なかった?」
月詠「いや?見てないにゃ~」
刀霞「戦闘の痕跡はありましたが死体や戦闘不能者は見かけませんでした。」
おかしい……
椎名「まったくの一本道だったのに…」
白雪「…先に進みましょう」
虚西「いいの?」
白雪「良くは無いけど前に進まなきゃ…」
紫導「んじゃあ早いとこ行くか!」
そうして謎を残しつつ俺達は先へ進んだ
最終更新:2009年03月09日 08:29