【黒いコートを着こんだ、黝い長髪とくろぐろとした瞳を持つ細い体躯】
【斜め下に俯いているせいで、その表情は窺い難く、ほの暗い印象を与える】
【右が青・左が黒の、根元で折れている翼を背に生やしているのが特徴的な、少女】
――――「九瑠璃・クロハ」
◇容姿
「……別に、必要ないじゃないですか、御洒落なんて」
14・5歳くらいの思春期の少女らしい、発育途中のころの体格。標準より細め。
髪色の「黝」は、「あおぐろ」と読む。つまり青みがかった黒、黒に近い青色ということ。
髪は手入れされておらずうねりを帯びて伸びっぱなし、ところどころほつれている。
肌色は青白く、澱みかけた黒い瞳を湛えた目の下には隈がある。こちらも手入れされていない模様。
顔立ちは可愛らしい部類に入るので、今は台無し状態。きちんと手入れをすれば化けるかも。
黒いコートの下は、白いブラウスと黒いプリーツスカートを合わせた喪服然とした格好。黒のニーソと黒いローファーを履いている。
コートの内側に武器を隠し持つため、夏でも気合いでコートを着る。腕まくりはする。暑いもんね。
そして何より、右が青・左が黒の、根元で折られた翼を持っているのが最たる特徴。飛行はできません。
青い翼はしあわせの象徴、どんなに欲しても手に入らない。黒い翼は不幸の象徴、欲さないのに手の内にこびりつく。
クロハはどちらの色も見るたび心が苦しくなってしまうので、衝動的に折ってしまった。一種の自傷行為。
◇人物像
「……あんまり私に関わったら……不幸に、なりますよ」
呪術師を生業とする有翼人の少女。
夜の国の最北の街、そのはずれにひっそりと店を構えているらしい。
人々に幸せをもたらすという
青い鳥の一族のうまれであったが、クロハには半分
烏の血が流れている。
そのせいかどうかは不明だが、クロハは一族固有の「幸せをもたらす能力」を持てずにいて、一族の人々に忌み嫌われて過ごしてきたらしい。
現在は故郷を離れ、青い鳥の性質とは真逆の、
人々を不幸にする仕事をこなして生計を立てている。
性格は根暗。とにかく根暗で、引っ込み思案。
人と接するのが苦手なコミュ障ちゃん。目線を合わせて喋るのが苦手。話し方もぼそぼそしている。
根っこは心優しい年頃の少女と何ら変わらないはずなのだが、奥へ奥へと引っ込んで他人にさらけ出そうとしない。
余談。「九瑠璃」という姓は、青い鳥の一族としての姓である。
人を幸せにすることができないクロハは、この姓を名乗るべきではないと考えているため、
よっぽどのことがない限り他人には教えない。
◇異能・戦闘技能
「……お仕事のとき以外は、戦いませんよ、基本的に」
彼女曰く「人を不幸にするチカラ」。呪詛を可視化・物質化して操る能力を持つ。
クロハは、呪詛を弾丸と化して魔銃から撃ち放つことによってこれを戦闘に応用する。
呪詛弾は何処かに着弾した後、クロハが念じることによって効果を発揮する。
様々な効果を持つ呪詛弾は直接相手に撃つだけでなく、フィールドに設置して使用することもでき、幅広い応用性を持つ。
強力な一撃で敵を討つことよりも、行動を妨害しまくって動きを封じ込めることのほうが得意。後方支援に入ると厄介な娘。
弱点は、遠距離戦闘はそこそこ強いが、近接戦闘になると途端にすることがなくなってしまうこと。
特徴
魔銃の装填数は4発で、連射性能はさほど高くない。リロード時には多少の隙ができる。
弾の速度・強度は、普通の鉛弾より劣るようで、やろうと思えば弾の破壊もできるだろう。
「弾の発射」と「弾の効果発動」は、1レス中に同時に行えない。
呪詛の効果、一覧
爆発的な感情をストレートにぶつける呪い。
着弾点に小爆発を起こす、シンプルな攻撃効果。使いやすいので多用する。
じわじわと弱らせ蝕んでいく呪い。
被弾したものが生物だった場合、軽い疲労感、倦怠感を覚えさせる。ただしこれは精神力でどうにかなるレベルのもの。
無生物だった場合、その個所を徐々に脆くしていく。地形などに中てると有効的。
相手の自由を妬み行動を邪魔する呪い。
着弾点から一本の黒い腕を生やす。長さは2メートル、力は成人男性のもの程度。
腕は一度行動を終えると消滅するが、攻撃・行動妨害・防御など、幅広い用途に使える。
最終更新:2012年06月24日 20:17