人物
櫻の国出身の流浪の剣士。氷のような澄んだ藍色に、紺碧の瞳。白と浅葱色を基調とした女物の着流しに身を包む若い女性。
ほんのわずかのつり目と、固い表情、整った顔立ちながらも、厳格そうな雰囲気に近寄り難い。感情の変化が薄く、いつもだいたい無表情。
感情が無いわけではなく、むしろ激情家である節があるのだが、それを表現するのが苦手な不器用者である。
性格も落ち着いた物言いに反してさして厳格ではないらしい。意外と面倒見がよかったりと、結構謎に包まれていた…。納めた流派の性質上なのか、結構受身的である。
穏やかなれど、内に熱い闘志を秘めている。
しかし、それを積極的に外に向けようとしない。氷のように静かなで冷たい殺意と共に、刀を抜くことになるだろう。
来歴
武装
基本的に以下のものを持ち歩いているが、旅先の宿においていたりと、いつも身につけているとは限らない。
氷刀『海嶺』
銀色の鞘に収められた、鍔、ナカゴ、柄まで寒色にまとめられた反りの浅い乱刃の太刀。
銀色の刀身はうっすらと水蒸気を放っており、全体が強力な氷属性を帯びている。使用者の殺気に応じて出力が変化し、最大レベルでは自分以外の万物をゆっくりと冷却させるほど。
重心の位置や、使い心地など、如月の手に最も馴染んだ一振りである。
宝刀『安綱煌焔』
家伝の三振りの太刀、そのうちの一振り。
従来の刀よりも長く重く、重ねが最も厚い部分で2cmにも達する。
光を食らってその刀身を保っている『生き刀』であり、そのため常に刀身が黒く染まっている。
鞘から取り出すと、まわりの光を食うためわずかに周囲が暗くなる。
『海嶺』と対をなす一振りであり、強力な炎属性のを持つ。出力の変化により纏う炎の色が変わり、この炎も海嶺の氷同様本来物理的に作用しない『現象』や『異能』に干渉することができる。
白刀『白金』
白銀の刀身に純白の鞘、と白で統一された一振り。直刃の刀身は通常の刀よりも深く反っており、引き切ったときの斬撃のダメージが大きくなる。
元はきちんとした刀であったのだが、如月が丁寧に刃抜きしており、模擬戦などで木刀のように使用することができる。また、相手を気絶させたりする場合や、生け捕りにする場合にも重宝するだろう。
刀身が折れても、刃零れしても何時の間にか鞘の中で再生しているいわゆる『妖刀』。
また、任意で黒刀『黒金』という別の刀に変化させることができ、こうなると刃が現れる。
白刀時と黒刀時では性質が異なり、白刀『白金』は像が踏んでも曲がらないその『頑強性』が、黒刀『黒金』は鋼鉄をやすやすと切り裂く『切れ味』が特徴である。
戦闘詳細『合気裏心流』
櫻の国にかつてほそぼそと伝承されていた古武術。剣術を基盤としており、そこに拳法や徒手での体術を混ぜ込んだ総合的な『兵法』である。
如月の戦闘の根幹であり、名を知るものは多くない。能力に依存しないため、鍛錬しだいで誰でも習得可能だが、如月本人はこれらを他人に継承させようとは思っていないようだ。
概要
『相手の力を利用する』ということに重点をおいており、技の一つ一つがこれを元に考案されている。
『柔よく剛を制す』『小よく大を制す』が理念。その名の通り、相手の戦法の『裏』をつきながら、最小の斬撃で対象を打ち倒すことを目的とする。
『返し技』や『崩し技』が非常に多いのが特徴。
というより、本来あるべきこちらからの能動的な攻撃技が一つも無い。どんな状況でも、まず相手から攻撃させるのが主な戦法となるだろう。
如月の体質である『心眼』(後述)とも非常によく合致している。
使い手の体質
如月は他の近距離系能力者と比べて、身体能力があまり高くない。せいぜい『運動神経がいい』程度である。
だが、反面、他の人間には無い特異体質があり、それが
剣が届く範囲で、相手の『動作』『思考』を認知することができる。
というもの。
使い手である如月の固有能力が、技の中に組み込まれるためここで記載しておく。
厳密にはこれは生まれ持った先天的な物ではないため、『能力』ではなく、どちらかというと極度の重い精神疾患から来た『後遺症』の類に近い。
解説は、ほとんど不要であろう。いわゆる『未来予知』のようなものの一種であり、対象の行動をその動作より早く認知することである。
この能力により、身体捌きに恵まれない如月でも、一応それなりに狭い間合いで動き回ることができる。
段階的に強化することが可能で、本人はこの体質のことを『心眼』と呼んでいるようだ。
一見万能な能力に見えるが、実は制限がキツい。まず『刀が届く範囲』ではないといけないため、事実上の距離制限があり、その間合いから一歩でも外れれば予知は不可能となる。
また、そもそも『予知』できるのは『対象が行おうとした動作』までであり、『その動作によって引き起こされた結果』は予知できない。銃の発砲は予測可能だが、跳弾は予測不可能ということだ。
さらに、予知できても避けることができるとは限らない。あまりにも速度のある攻撃や範囲の広い攻撃には対応できないため、当たる攻撃は結構当たるものである。
技術
おいおい追加…
最終更新:2012年07月25日 22:07