彷徨う古城

【概要】


綾津妃が居住する古城。
風の国の平原地帯に時折姿を現しており、一定の場所にはあまり長く存在しない

この城はかつて古い時代、とある領主の偏愛した城だったが所有者は死んでしまい
以後、自らの城を誰にも渡さないという強い領主の意志が城そのものを幽霊城たらしめていた。
そこに綾津妃が復活し、領主の思念を受け継ぐ形で現在の所有に至るのである。

この城に入るものは基本的に誰であっても侵入者ではなく客人として招かれる。
綾津妃は来客を好むが、訪れたものが綾津妃を好むかはまた別の話。

【噂】


そこに住む面々の容貌や、点々と場所を変えつつも常に不気味で閑散とした雰囲気を醸し出すところから
風の国の民には“幽霊城”という呼称が定着しつつあり、噂には尾ひれもつき始めている。
『城にはこの世の物とは思えない財宝が眠っている』
『自らの思う死人に会うことが出来る』
『人を喰う城で一度入ったら出てこれない』
というような噂があり、場所によっては更にパターンがある。

実際には呪いそのものである綾津妃の居城で有るため、確かに呪物であれば伝説級の一品も存在する。
ただしそれらは常人が触れれば気の狂うようなモノであり、女子供のような弱いものであれば死にも至らしめる品ばかり。
その他、金銀財宝という面では不明だが、綾津妃の所有物である限りそれらを手にすることは難しいだろう。

また『死人に会える』『出てこれない』という話は取り方次第では事実。
綾津妃は場内に限り時空間を歪める魔法を使用していて、人を閉じ込めたり、仕掛けで殺したりということは容易である。
死人に会うことは彼女の気分と、死人が何かを恨んで死んだのであれば不可能ではないかもしれない。

しかしながら何かを恨んで死んだものとまともな会話ができ、確実に帰れるかといえばそれは違うだろう。

【構造】


所有者による魔法で拡張などが行われているため、外からの見た目とは異なる点が多い。
しかしながら作りは基本的に一定であり、ココには現在判明している内容を綴っていく。

  • 跳ね橋
    堀が存在しないが、門として機能している跳ね橋。
    鎖の乗降は自動であり、大抵の場合は開き、新たな客人を待ち構えている。

  • 廊下
    埃一つなく、見事に掃き清められた石造りの廊下。
    蝋燭の灯は目に優しく、煤や血の汚れは一切ない。
    美術の品のようであるとも思えるが、誰もいない分不気味さは大き。

  • 左の小道
    Unknown

  • 右の小道
    Unknown

  • 重い木扉
    左右の小道の近くにある重厚な扉で、奥には綾津妃の私室が広がっている。
    有るのは壁にびっしりと並べられた棚と、机と、更に奥へ向かう扉のみである。

    棚には綾津妃の所有する呪具が無造作に並べられており、彼女はここからアイテムを転送して使っている。
    いずれも手を触れてはいけないアイテムばかりであり、また床には赤い絨毯が敷いてある。
    奥の扉を開くと外観では無かったパルテノン神殿風の光景が広がっており、その中央の台座には綾津妃本体となるミイラが安置されている。

    これは地下に長い間閉じ込められていたことからの開放感へのあこがれであり
    神殿は床と柱以外は風も吹きさらしで、空には常に夕日の景色が広がっている。

  • 広間
    時折、何も考えずに取り敢えず入ってみるというタイプの客人が招かれる場所。
    石造りが目立つが調度品はどれも一品ばかりで、広さはダンスパーティーを開ける程度。
    中央にこれまた石で作られた椅子が存在し、なんとなく綾津妃という人物のど真ん中好きが見て取れる。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2018年07月30日 01:17