「あばよ、皆」
───名前
ラッシュ・ワンスドッグ
rush・onesdog
犬って言われたら怒る
───人物
黒いビジネススーツを着て黒い革靴を履き黒い短髪を撫で付けた、見た目だけならモブっぽい男、27歳、背も体重も筋肉量も平均的
出身は
夜の国で、両親は健在。しかし父親の毛根は死滅していて、それを知ったラッシュは気が気でない
いつも着用している愛用のネクタイはレア物らしい、ここら辺から服飾の趣味の悪さが伺えるのではないだろうか。ミーメ戦で骨柄のネクタイを包帯代わりに使ったせいでお釈迦にしてしまい、現在は同じメーカーの爪痕柄ネクタイを着用
ある事件で右眼を負傷、それを隠す為に眼帯を付けた、やっぱりハイテク機能付きで、ホログラムモニター投影、通信機、バイザー機能がある
昔はワルだったが社会の厳しさを知ってすっかり丸くなった様な、そんな気怠さと悲壮感を持った性格をしている
普段はひたすらにテンションが低くやる気が無い、嫌々ながら仕事として主人の無茶ぶりに答えている内にそうなった
しかしやる時はやる、と言った感じで、スカしながらもアツい心を持っているようだ
戦闘時においてその性格は顕著に出る、普段は冷静に判断を下しながら、必要とあらば自分の身すら投げ出す
主人に不満を持ちながら、逆らう気も無くした自分に複雑な感情を持ち、嫌気がさしている毎日
そんな理由もありながら、自分のやりたい事をストイックに突き進む者には性別関係なく尊敬し、憧れを抱く事がある
特別に酷くなければ味にはこだわらないタイプ
特技は早食い、好きな物は格闘技(鑑賞)、好きなタイプは優しい人
苦手な事は面倒な事、嫌いな物は高所(恐怖症)、嫌いなタイプは五月蝿い奴
───能力
《フルンティング》
自分に受けたダメージを力に変換して溜め、使用する能力
勿論、ダメージを受けた分だけ力は溜まる
使用の際、小分けには出来ず一度の使用で溜めた分全てを使用する
力は紅いオーラとして発揮され、周囲の目からも視認出来る
集中してぶつける、纏めて放出する、身体を強化する等、使用方法や形態は多岐に渡り、またその全容は本人にも理解出来ていない
ダメージを力に変換すると言うが、日常ではそれは発揮されていない、やはり〝敵〟を目の前にしてこそ力が発揮するらしい
となると、能力そのものの発動は彼自身に制御出来ておらず、能力が状況に応じて勝手に発動しているという事になる
また、この能力に発現した時、ラッシュの脳内にそれを知らせる〝声〟が響いた
…この考察はほぼ意味を成さないであろう
後述の宝玉の力により様々な物がオミットされたが、本質的な力は残っている
《獣の力》
飼い主の実験に巻き込まれた結果、〝哲学者の卵〟の影響を受けて能力が悪い方向に変換したもの
度々燃えていた赤黒い炎の正体はこれで、欠片として右眼に根付いた卵がラッシュを蝕んでいた
その性質は更なる怒り、原初の獣宛らの怒りにより、エネルギーや身体を獣へと変質させ、狂暴化させるもの
当然卵由来な為にろくな物ではなく、ラッシュの怒りにより呼び出されるそれは理性を全て喰らい尽くしていた
───武装
《ウェアウルフ》
いつも着ているビジネススーツ型の強化スーツ
身体強化機能と防御機能、生命維持機能がある
着ていれば何時でも快適な体温を保てる
《ワイルドアイ》
いつも掛けているバイザー、通信や暗視機能、衛星からマップを表示したりと様々な事が出来る
しかし余り機能に頼りたくないラッシュは通信以外の機能を殆ど使用しない
右眼負傷により、眼帯の形状となった
《ヘルハウンドMk-Ⅱ》
〝銀帝の宝玉〟を内部に収めた白銀の刀剣、業物の日本刀のような綺麗な輝きと硬度を誇り、白銀でありながら紅い残光を放つ
通常の刀としての使用以外に、《獣の力》を用いた飛び道具や、《フルンティング》での大技、後述の武装の媒介ともなる
また、ロック認証が掛かっており、ラッシュか開発者以外には鞘から抜けない
《マルコシアス》
ミーメより授かった〝銀帝の宝玉〟により生まれた、槍と大剣の中間くらいの長柄の剣
切っ先から中心部にかけて隙間が開いており、根元で丸く開いた隙間に宝玉が収まっている
ラッシュの持つ力を銀色の元に集約した存在で、銀色でありながら紅い光を放つ
紅い反逆の力、赤黒い獣の力を銀色の調停の力で纏め上げて攻撃に使用する。また、発動するとラッシュの背中に銀と紅が混ざり合ったオーラの翼が三対に顕現する
《ヘルハウンド》
ベルトに吊り下げた武器、普段は剣の柄だけの形をしている
内蔵の魔力バッテリー(=人工マギタイト)から魔力を放出し、光子ブレード状に固定させて使用する、つまりビームソード
紅い刃の形状は場合によって伸縮し、それ自体を飛ばす事も可能
また、もう一つの武器と合体させるとエネルギー内蔵量・操作許容量が上昇、ラッシュ自身の能力に耐え切る力を生み出す
《コヨーテ》
長方形の長い銃身を持つ黒い銃
紅い魔力の弾を打ち出す、つまりビームライフル、威力は普通の銃弾と変わらない
チャージや変形合体で強力な攻撃を繰り出す
《ベオウルフ》
ラッシュの元主武装、折り畳み式の長柄の剣で、メタルブラックなカラーリングをしている
巨大化させたバタフライナイフのような形状をしていて、普段は剣部分を折り畳んでベルトに吊っている
折り畳んだ状態でもそれなりの長さはあり、打撃武器として使用可能。折り畳んだ剣部分は柄と同程度の長さの為、変形させればリーチは約二倍となる
剣は両刃、常に微震動している為に切れ味が高く、また特殊な改造をされている為にラッシュの能力の乗りがいい
槍の様に長く持って突いたり、そのまま剣として斬撃を加えたりと中~近距離に対応出来る、頑丈さもあるようでラッシュは気に入っている
弱点としてはやはり遠距離の攻撃手段に乏しい(というか無い)事がある
これによる攻撃と格闘を絡めた戦闘を行い、場合によっては周囲にある物も利用する
最近、主人に何やら改造された───改造の内容は〝哲学者の卵〟の埋め込み、それを能力の持つ怒りの感情により無理矢理孵化させた為にラッシュは正気を失って暴走した
セリーナ・ザ・"キッド"、
八攫 柊の活躍により卵と化した剣は砕かれ、正気をとりもどした
───はずだが
他に、アタッシュケースから変形する大篭手の《フェンリル》、チェーンソー状の刃を持つ刀の《ハウンドドッグ》等があった
また、大抵の物はそれなりに扱う技量があるようで、慣れていない武器でも使用方法がわかれば扱える
とはいえただ扱えるだけで、その真価を発揮させる事は出来ないが
―――その他所持品
バイクや車等、大抵会社の支給品
特殊じゃなければ大抵乗り回せるが、空飛ぶ乗り物は苦手
普通の安物の煙草と魔術を使用したライター
ライターは
風の国の都市〝レナール〟を防衛した際に無料で貰った、水で濡れても火が点くし燃料も向こう一世紀は切れないスグレモノ
子供の前や禁煙の場所じゃ吸わないけど、歩き煙草やポイ捨てはする。ルール守ってるのか守ってないのかよくわからない
愛読書、プロレスを始めとした格闘技を特集した雑誌らしい
―――組織
大神研究所という組織(会社)に勤めている
武器や兵器の開発・販売や傭兵の派遣をするようでいて、社長の趣味全開で好き勝手するはた迷惑な会社
そこでは派遣される傭兵兼使いパシリと言った位置にラッシュはいる
主人である社長の外道な行動に対し、逆らえないという感情と許せないという正義感に板挟みになっている
逆らえない理由に、脊髄の首部分に謎の機械が埋め込まれているという理由がある。それがどんな物なのかは本人はわからないが
ラッシュの主人、年端もいかない少女に見えるが謎が多く、そのやり口は冷酷
何もかもを気にかけていないような口ぶりで、気まぐれに通信で他人を小馬鹿にしたり、適当に施設や街を襲撃する
本人が人前に出る事は少なく実力は未知数
謎の技術を使って兵器を作る技術力に加え、他人の動きまで逐一観察出来る情報量も兼ね備えているようだ
後輩というか妹分的な存在
特に可愛がっている訳ではないが嫌いではない
…とある事件で死亡した際には、やりきれ無い怒りを露わにしていた
「うるせぇ黙れ黙ってろ」
毒舌吐かれて弄られてる
───英雄との別れ、宿敵の撃破、首輪からの解放
───遂に自由を手にした男はしかし、自由と引き換えに人としてのカタチを失った
───いつかは世界に還元するマナの塊となって、いつかは無くなる自我だが、男はそれに恐怖する事は無いだろう
───
ルルーメンを救った英雄という名声を捨て、静かに旅立った男は、今も何処かの空の下で…
最終更新:2013年11月03日 16:03