Hello World:谷山基樹



Hello World

谷山 基樹の保持する異能で、分類としてはアートマンとなる。
基本的な能力は情報操作であり、脆弱な構造と低い攻撃力の反面、非常に高い応用力を誇る。
その用途は、神経への干渉による麻酔・麻痺・拷問や、脳内へのデータ送信による洗脳、知覚強化と神経加速による高速戦闘など多岐に渡る。
これらを活かすことで、谷山は『戦場をハックする』という独特の戦闘スタイルを可能としている。
本来の発動形態は、ワイヤーフレームで構成されたハリボテの人間型アートマンであるが、現在はその形で発動されることは先ず無い。
現在は失った右目と左腕を補う形で常時発動されており、戦闘時には再構成する事で平常状態から戦闘態勢へと移行する。
発動毎に体組織の一部が侵食されており、極々わずかではあるが戦う毎に谷山の肉体からは人の部分が喪失されていくこととなる。
アートマンの組成は、大量の情報を内包した結晶体で構成されており、結晶体の防御力は大分脆弱で、銃弾を打ち込まれたり鉄パイプで思い切り殴られれば容易く罅が入り砕け散る。

《完全発動》
攻撃力:4
スピード:4
正確性:3
ダメージ:アートマン=本体
リンク:有り

《融合発動》
攻撃力:3
スピード:3
正確性:5
ダメージ:アートマン=本体
リンク:有り


NEXT World

Hello Worldは元々が哲学者の卵によって発現した、悪意から生じた力であり、哲学者の卵との親和性は極めて高い。
また、哲学者の卵の孵化要因である人間の悪意や、強い情動をデータとして哲学者の卵に送り込むことが可能であった。
そして、谷山が3度哲学者の卵をその身に受け、孵化した経験がある事から、哲学者の卵の性質を身を持って理解していること。
それらの条件が重なった結果、人為的に哲学者の卵を孵化させ一時的に力をコントロールする事が可能となった。
発動時点で既にHello Worldは半暴走状態となり、谷山の肉体の正常部分を侵食しながら成長し、発現する。
発動後は、通常のHello Worldの数倍となる演算能力と体組織とアートマンが密接に融合したことによる身体能力の向上が起こる。
この状態で生じるデータ量は莫大なものが有り、通常では不可能な技なども使用可能となる、谷山の奥の手中の奥の手。
長時間の発動は哲学者の卵の制御が暴走し、体組織と精神の崩壊を起こす原因となり、暴走せずとも心身に極めて高い負担を強いる。
この状態に於いてはもはやアートマンと呼ぶのが正しいのかも分からない、生体とアートマンが融合した、異能生物とも言える存在となっている。当然、その能力もアートマンの能力数値で表すことは不可能。


戦闘理論

谷山の戦闘理論の基本は『相手の強みを潰し弱みを突き、自分の強みを活かし弱みを隠す』事に尽きる。
身体能力や技術に秀でることの無い谷山が用いる事の出来るなによりもの武器は異能であり、その異能とその場の状況と経験と知識を駆使して戦闘を行う。
相手の強みを潰すことで力を削ぎ、相手の弱みを突くことで防御を貫く。
自分の強みを活かすことで力を補い、己の弱みを隠すことで身を守る。
それらを徹底して行うことで、彼我の実力差や有利不利をひっくり返し、最終的な勝利を目指すのが谷山基樹の戦闘法である。
極めて理性的、ロジックに従った戦い方ゆえ未確定要素には弱く、いくら未確定要素を予測しても予測を裏切られればプランの変更が必須となる。
主な行いとしては異能による苦痛の付与によって相手の精神に恐怖を植え付け行動を縛り、相手の行動の出鼻を麻痺で止める。
そして、警戒の裏を掻く事で相手の心に更に疑心暗鬼を煽り、相手が一歩動くことにも躊躇いを生じる状況に持ち込む。
そうして、『状況という鎖』に縛り付けられた状態を作り出し、己の手元へと戦況を引き寄せることで、勝利を狙うのが本領。
ただしかし、絶対的な身体能力や実力を持つ相手に対しては、単なる小手先の戦略でしか無く、一人ではそれらの存在から生存する事は可能でも十分に渡り合う事は極めて困難となる。
それゆえ、強者との戦いで仲間がいる場合は、谷山は完全に他の仲間のバックアップに徹し、仲間が最高の条件で最高の攻撃を相手にとって最悪のタイミングで放つことが可能な道筋を作り上げることに血道を上げる。


通常技

戦闘にも使えるが、日常的に用いる活用法を記す。
思考加速
Hello Worldの出力にもよるが、臨戦態勢でなければ3倍速程度の思考速度でならば1,2時間単位で発動できる。
戦闘時は、5~10倍速程度の速度で思考が加速され、高速戦闘を支える判断速度が得られる。
ただし、発動中はすさまじい速度で脳髄がブドウ糖を消費する為、極めて低血糖になりやすくなる。

知覚拡張
五感を一時的に強化し、相手の細かい行動を認識することが可能。
ただし、これによって増加する情報量を処理するためには思考加速が必要な為、単体では活用不能。

情報投影
アートマン体の一部を映写機として、映像や画像を空中に投射する事ができる。


戦闘技

Code-Pain
神経系に直接痛みのデータを叩き込むことで、ダメージに対応しない苦痛だけを与える技。
情報結晶を弾丸状に圧縮して撃ちこむ事と、打撃や斬撃に載せて直接撃ちこむことも可能。
戦闘においては、相手に痛みを恐怖させる使い方や、体を全く傷つけずに拷問を行うなどとして使用される。

Code-BlackOut
神経系に、神経が飽和する程の圧倒的なデータを流しこむことで、通常流れていくはずの脳からの命令を阻害する。
それによって、相手の意識が極一瞬の間だけブラックアウトし、それを重ねていく内に肉体が思い通りに動かなくなっていく。
戦闘においては相手に隙を生む意図や、相手の身体能力を下げる用途で用いられる。

自己洗脳
相手が何らかの手段で、洗脳などの攻撃を行ってきた時に己の脳に能力で干渉する事で洗脳し直す能力。
幾度か精神に影響のある攻撃を受けてきた結果として身につけた能力

Over Clock
哲学者の卵に悪意のデータを流しこむことで、強制的に哲学者の卵を人工孵化させる技。
それによって、一時的に膨大な能力のブーストを可能とできる。用いた哲学者の卵の数だけブーストは増すが、負担や危険性も爆発的に増していく。
現在の最高発動数は、4つまで。


奥の手

Imitation Saber
NEXT Worldの状態でしか用いることの出来ない奥の手。
アートマンによって、武装や技の外観を再現し、寸分たがわぬ勢い、威圧で相手に叩きこむ贋作の剣
再現できるのは外観のみで、その内面は何一つその本質を表していない、虚ろな一撃。
ただ、その再現の為に収束した情報結晶の内面データ量は莫大なものであり、喰らえば意識の喪失、精神への大ダメージはほぼ不可避。
肉体には微塵としてダメージは無いが、場合によっては精神に再起不能なレベルのトラウマを刻み込まれることすらあり得る。

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最終更新:2014年04月07日 23:33