彼女を改造したカノッサ機関は、世界征服を企む悪の秘密結社である。
少女は人間の自由のために、カノッサ機関と戦うのだ! ――にゃ、ウソじゃないよ?
名前 |
カティア・カルコシュカ |
性別 |
♀ |
年齢 |
13歳 |
身長 |
138cm |
体重 |
31kg |
所属 |
水の国自警団 |
好きな食べもの |
コーヒー牛乳、新鮮な刺し身、こたつで食べるみかん |
嫌いな食べもの |
健康を害しそうな臭いがするもの全般 |
特技 |
パルクール、ブレイクダンス |
能力 |
《キャッツ・クレイドル》 |
【能力】
《キャッツ・クレイドル》
自らの身体、特に手足に「吸着」と「反発」の相反する作用を持つ力場をまとうことができる能力。
「吸着」であれば、その効果によって壁や天井を歩きまわったり、ごく狭い足場に自身を固定することができ、
「反発」の方では、相手の殴打を受け止める助けとしたり、通常なら出来ないような大ジャンプや長距離の踏み込みを行う、と言ったことが可能。
「反発」作用の度合いはそれが働く対象の持つ運動エネルギーと関係しており(比例ではない)
消耗は大きくなるが、銃弾を弾き飛ばしたり、八艘飛びの要領で群れなす敵の頭上を跳びはね続けたり、と言った戦法も考えられる。
なお帽子や(履いていれば)スカートはこの能力によって固定されるため、激しく動きまわっても(色んな意味で)大事な部分が見えることはない。
カティアは、身体改造によって拡張された運動神経と持ち前の能力を自在に組み合わせて徒手空拳での白兵戦を展開する。
彼女にとって「間合い」とは常人よりもはるかに広く、また同時に狭いものである。
到底襲っては来れないと思うような距離から、時に三次元の広がりをも利用して、彼女は至近距離まで踏み入り痛烈な連撃を仕掛けてくるのだ。
【容姿】
髪は柔らかくウェーブのかかったダークグレーのセミロングで、側頭部からネコの耳が生えた少女。瞳の色は青。
元から小柄だった上に、後述する改造の副作用で成長が妨げられ、実年齢は13歳ではあるが外見年齢は10歳ぐらいになっている。
耳を隠して市井に紛れるため、常に何らかの帽子を被っており、TPOや気候に合わせて様々な種類のものを着用する。
【人物】
よく笑いよく怒る、子供っぽい気まぐれさを強く持っている。そして負けず嫌い。
身体のハンディゆえにあまり食べ過ぎるなとは言われているけれど、おやつやお菓子が大好き。
一方で13歳という年相応に背伸びしている所もあり、凝った言い回しを好んだりするところや、帽子のチョイスからは気取り屋な一面がよく伝わって来る。
もっとも、わりと考えていることが顔に出てしまうのが、まだ未熟と言うべきところか。
戦場においては多少ばかり冷徹になって鋭い狩猟者の本能の片鱗を覗かせるが、本質はかわらない。
元々はちょっとした能力を持っているだけの一般人だったカティアにとって、日常の交流は自分の心を保つために何よりも大事なものである。
彼女は内心、改造処置のトラウマや激しい戦いの中で自分が変わっていくことを恐れているが、その恐怖に立ち向かうためにも平和な思い出に常に飢えているのだ。
しかしながら、気丈こそが美徳であると幼いながらに考えているために、ストレートにそういった感情を吐露することはほとんどないし、露骨に甘えん坊な様子を見せることもない。
……とは言え、やっぱり顔をよく見ればわかってしまうかもしれない。
【経歴】
かつて民衆の側に立って戦った能力者たちの手によって制圧された、
カノッサ機関の研究所から脱走した生物兵器の少女。
能力者に後天的な身体改造を施して強大な戦力とするバイオ実験の被験者である彼女は、体内にネコ科動物の遺伝子を埋め込まれており、
敏捷性と柔軟性に富んだ肉体と、主に聴覚と嗅覚、そして暗視能力において常人より優れた感覚器官を持つ。
何らかの洗脳処置が行われる前に解放されたので、彼女は精神面ではまったく自由であるものの、
作り替えられた身体が定期的なメディカルチェックと血液の浄化を受けなければ生存できないため、専門機関との緊密な関係を結ぶ必要に迫られていた。
そこで彼女は自警団に身を寄せ、主に凶悪犯や能力犯罪者に関わる仕事を請ける代わりに「衣食住」ならぬ「医食住」を保障されることになるのであった。
皮肉にもその生活は依然として闘争の中に縛り付けられているが、自分と同じような境遇の者を救済し、また新しく生ませないという目標を抱くことで、
カティアは自らの戦いに理想を与え、兵器としてのさだめに抗おうとしている。
最終更新:2014年06月17日 23:30