山城 桃子

概要
名前 山城 桃子(やましろ とうこ)
性別
年齢 15歳
誕生日 3月3日
身長 158cm
体重 47kg
趣味 散歩
特技 料理、歌
好き ぼーっとすること、あんこ、鍋
嫌い 自分
出身 櫻の国
二つ名 〝首斬り姫〟
詳細
櫻の国出身で、現在水の国にあるレイリスフィード学園高等部普通科に通う高校一年生。
表向きは普通の女子高生だが、櫻の国の殿様お抱えの首斬り役人である山城家の出身で、彼女も例外なく其の務めを負っている。
両親は九歳の頃に亡くなっており、身内で生きているのは双子の兄のみ。
其の双子の兄が現在形式上の山城家の当主だが、当主が本来受け継ぐべき刀は彼女が持っている。
理由は兄が刀に選ばれなかったからという単純なものだが、両親から叩き込まれた処刑術の才は明らかに兄のほうが上。
そのため彼女が呪刀に選ばれた理由は未だ分からず、両親の遺言で兄が山城家十三代目当主になったが、死刑執行の任は彼女が背負う事となった。
現在は修行という名目で水の国に留学している事になっており、一人暮らしをしている。
首斬り役人は汚れ仕事な上危険なため、下手な役人より給料が良い。
ただし本人が人を斬って得た金で生活したくないという考えのため、家からの仕送りとアルバイト代でなんとか生活している状態。そのため食生活はひもじく、睡眠も普段から悪夢を見るためよくなく、あまりいい生活を送っているとは言えないだろう。

性格は表面上は堅物で真面目、冷静で非常に面白みのない人間。
実際は歳相応の幼さを持ちあわせており、すぐに熱くなる熱血なタイプ。
仕事をそつなくこなすために性格を矯正しているが、未熟なためふとした瞬間に緩んで地が出てしまう。
自らが人殺しであることを自覚しているため、他人とは深く関わらない様に心がけている。
ただやはりそこも歳相応で、他者との関係に飢えているのも確かである。
仕事についても一応割り切っているつもりだが悪人だから殺していいのか、殺す以外に本当に方法は無かったのか等様々な葛藤を抱えており、仕事であり役目だからと自分に言い聞かせてなんとか平常を保っている状態。
しかし非常に危ういのは間違いなく、そのせいで心技体が一致しないため彼女の処刑術は未だ完成していない。
容姿
『日常』
黒髪のポニーテールに、目は切れ長で瞳の色は紅。白磁のような肌で、整った顔立ちをしている。
身長は平均より少し低い程度で、とても着痩せするタイプ。
学校の制服である黒のブレザー服を着ており、黒タイツと茶色の編み上げブーツを着用している。
特注の竹刀袋とスクールバッグを大体携帯している。

『仕事』
制服の上から黒いコートを羽織っており、狐面で顔の半分を覆っている。
殺人を行う事から仕事の時は一応顔を隠している。また、現当主と呪刀の持ち主が違うということを隠したい当主に面をつけるように言われているらしい。
立場
高校生として
人目を引く容姿のためそれなりに目立つ存在だが、本人は其れに気づいておらずひっそり目立たないように出来ていると思い込んでいる。
実際話すような友達はおらず、クラスメイトなどと会話するとしても事務的な会話しかしない。
成績ははっきり言って悪い。真面目そうな雰囲気を出しているが、勉強は嫌いらしい。
部活や委員会などには参加しておらず、仕事が無い時には散歩などをしている。
仕事以外にもアルバイトをしており、たいやき屋でたい焼きを焼いていたりする。
公儀御様御用(こうぎおためしごよう) 及び 天ノ原囚獄掛斬役(あまのはらしゅうごくかかりきりやく)
公儀御様御用とは刀剣の試し切り役の事であり、山城家の表向きの顔である。
そして天ノ原囚獄掛斬役はかつては死刑執行人として、罪人の斬首を行う首斬り役人のことであった。
現在では罪人を殺す事に加え、殿様の敵対勢力などを潰すための道具として扱われている。
死刑執行人としての彼女の役目は櫻の国では知っている者は知っている程度の認知度があり、その鮮やかな手並みと悍ましい技術から畏怖と軽蔑を込めて首斬り姫の二つ名が影で囁かれている。
その他悪人を影で殺す任や敵対勢力の制圧は一応秘匿とされており、知るのは裏に精通している者のみ。
現在山城桃子は現当主と殿様に水の国に潜伏していると思われる敵対勢力への牽制として水の国に送られており、次いでに罪人を多く斬り殺し呪刀の真の使い手になることを促している。
現在は必要最低限に仕事を抑えており、時々櫻の国へと帰って公的な罪人の処刑及びその死体を用いての試し切り程度にまで落ち着いている。
武装
呪刀 天 元 暁(てんげんあかつき)
刀身三尺三寸、黒い鞘に納められた禍々しい雰囲気を持つ刀。
山城家の当主が代々受け継いでいる刀であり、罪人の血を吸い続け、魂を喰らう事で地獄を内包するに至った呪刀。
切れ味等普通の刀と変わらず、一度刃を抜けば使用者の身体を蝕み身体能力を低下させる。
所有者は鞘から刀を抜くたびに気が狂うほどの殺人衝動が刀から流れ込む。
斬り殺した人間の魂を喰らう性質を持っており、数千数万の魂が刀身の中に渦巻いているため所有者以外には異様に重たく持つことさえ出来ない。
所有者にマイナスの性質しか与えない呪われた刀であり、並の精神力で此の刀を扱おうとすると精神が崩壊する。
一人で千人を斬り殺すことにより真の使い手として認められるらしいが、今までの当主で其処まで辿りつけたのはたった二人。
あくまで噂に過ぎず、その効果も伝えられていない。だがその二人の当主は、共に発狂して天元暁の贄となったという。
山城桃子は既に600人ほどの人間を斬っており、いずれは千人に到達するだろうと現当主に言われている。
木刀
ただの木刀。天元暁は抜けば尋常ではない殺人衝動に駆られ、殺し合いではない戦闘ではまともに扱うことが出来ない為桃子が用意した。スポーツ用品店で千円ほどで購入したもので、特別な効果は一切ない。ただし剣気を通せば斬撃属性を付加することは可能。
技術
《山城式処刑術》
刀を用いて人間を殺害する技術。闘うための技術ではなく、あくまで殺す為の技術。
そのため長期戦は苦手としており、一刀のもとに敵を伏す事に特化している。
他の流派と違って多くの技が在るわけではなく、攻撃の技術以外では歩法が辛うじてある程度。
剣術というにはあまりに危険で使い勝手が悪い代物だが、彼女自身は技術面では此の術を極めている。
精神面が未熟なため危険性は相当下がっているが、それでも並の剣士かそれ以上の実力者。
《剣気》
異常なまでに発達した殺気を威へと変換する山城家に伝わる奥義。
あくまで純粋な技術であり異能ではなく、本人曰く鍛錬を詰めば誰であろうと使えることが出来るらしい。
ただし物理的に干渉出来るほどの気を持つ事、そして制御すること自体常人離れした精神でなければ出来ず、彼女レベルの剣気を扱うにはまともな神経では不可能だろう。
刀身に纏わせ飛ぶ斬撃を放ったり、拡散させ威圧感を放ったり、切れ味を上昇させたり等が可能。
彼女の場合持っている刀によって殺人衝動が飛躍的に高まっているため、通常より強い剣気が扱える。
戦闘方法及び身体能力
持っている技術の性質上殺し合いには滅法強いが、逆に殺してはいけない模擬戦などでは力を殆ど発揮出来ない。
また殺し合いに関しても余程の悪人でも無い限り躊躇いを消しきれないので、大抵一撃で相手を殺すことは出来ない。
俊敏で身軽かつ一撃が重たいが耐久力は同年代の常人の少女と変わらず、辺りどころが悪ければ身体能力並の人間の攻撃でも一発で倒れる。
身体能力に関しては目は非常に悪くコンタクトか眼鏡がなければ何も見えない。学校などではコンタクトで、家では眼鏡着用。
嗅覚はともかく聴覚は集中時にはそれなりに上昇するが、集中力が増すと同時に触覚も敏感になるため痛みにも弱くなる。
動体視力と集中力に関しては人並み外れているが、腕力などは無い。
経歴
彼女は代々死刑執行人を務めている家に生まれ、本人もそうなるように教育されてきた。
彼女自身才能は一切無かったが、兄とともに一家相伝の処刑術の鍛錬を受ける。
汚れた仕事だがそのレールから外れる程の度胸もなく、ただひたすらに人を殺す技術のみを鍛え続けた。
だが兄の才覚は驚異的であり、誰もが彼が次期当主だと信じて疑わなかった。
彼女自身もそう思っており、自分は生涯此の術を扱うことはないだろうと信じて疑わなかった。
そして十一歳の頃両親が殿様に敵対する組織に殺され、当主であった父の遺言によって若くして双子の兄が当主になる。
しかし何故か当主が受け継ぐべき呪刀は彼を選ばず、妹である山城桃子の事を選んだ。
父の遺言は絶対であり、当主は兄でその決定は覆らない。だが呪刀が妹に引き継がれた以上、斬首の仕事は彼女が行うしかなく。
十二歳の誕生日に、彼女は初めて罪人の首を斬り落とした。
それから彼女は仕事をこなし続け、同時に呪刀に蝕まれあらゆる葛藤とともに生きていくこととなる。
本当に殺す必要はあったのか。自分に罪人を裁く権利はあるのか。悪人ならば殺していいのか。
一度殺してしまえばもう止まれない。止まれば、殺した人達の死が無意味になってしまうから。
殺し続け、裁き続けることで正しさを証明する。彼女は決して、自分が正しいとも正義とも思っていなかったが、殺した人間の死を背負っていく以上、やめるなどという選択肢はなく。

彼女は殺すことでしか前に進めなくなった。

…………その後、彼女はとある少女との邂逅を経て、ほんとうの意味で前に進む道を選ぶ事になる。
『もう誰も殺したくない。これは私の本音…………だから、私は殺さなくてもいい世界を作る』
『正義だなんて柄じゃないけれど――――――――たくさん殺した私だからこそ変えられる、変えなくちゃいけないのよ』
+ ...
どうでもいい設定集
山城家について
元々は平凡な百姓の家系だったが、浪人をやっていた初代当主が殿様の目に止まり、死刑執行人の役目を得る。
その死体をどう扱うかの権利も持っていたため、其れを使用して刀の試し切りの仕事も同時に始める(人体を容易に入手出来る仕事は他に無く、また腕の立つ者でなければ勤まらない仕事のため、それなりに重宝された)。
また死体の臓器から薬を作ったりなどして、山城家は富を築いていく事になる。
そのため死刑執行人という立場上表立っての行動はしないが、それなりに力のある家といえるだろう。
つまり実は桃子はいいところのお嬢様だったりするのである。本人自体にあまりその意識がないため、ぱっと見で分かる人間もあまりいないだろうが。

家族について
父は山城藤介といい、歴代当主の中でもトップクラスの実力と人格を持っていた人間の出来た人物だった。
誰にでも厳しく公正であり、裏の仕事も滅多なことがない限り引き受けない。子供にも厳しかったが、それも子を思うがためであった。
母は山城悠子といい、普通の農民の出である。どうしてそのような人間が武家の嫡男である藤介と出会ったのかは分からないが、広い心の持ち主だったという。
だが既に二人共死去しており、現在生きているのは山城家現当主である桃子の双子の兄のみ。
兄の山城琥珀は父をも凌ぐ山城家最強の使い手と言われており、表面上はとてもいい人物のため迷うまでもなく家を受け継いだ。
しかし刀だけは受け継ぐことが出来ず、彼が上から受けた仕事を桃子が片付けるという形式を現在取っている。

剣気について
剣気で扱う気は本来殺気だけに限らず、常軌を逸した精神力から生み出される。元来人間の精神は外界にわずかといえど影響を与えるものであり、其れをより強力な形で引き出す技術こそが〝剣気〟と形容される技術である。
山城家で剣気の技術が頭角を現し始めたのは四代目当主の時期であり、その頃よりとある理由をキッカケに剣気の技術が練られ始める。
山城家は剣を媒介に発生させることが多いため剣気と名付けられているが、極めれば剣を介さずとも扱うことが出来、身体の中で練り上げれば身体能力の向上なども可能。また逆に気を操り極度に低下させることで隠形などにも用いることが出来るらしいが、桃子はそのレベルには達していない。

山城の血の呪いについて
山城家の血筋は多くの人間を殺してきた。その中でも三代目が殺した罪人の中に呪術師がおり、その呪術師を殺した際に山城家の血筋は呪いをかけられてしまう。
呪いは身体能力の低下を引き起こし、武門の山城家の地位は低下し始めてしまう。
其処で四代目が身体能力に頼らない技術、剣気の発想を得て鍛錬を始め今に至る。
なお四代目の頃より山城家の人間は剣気を扱いやすいように体質が変化してきているとされ、桃子などが幼くして秘奥たる剣気を扱えるのはそれが理由。
つまり桃子は現状で血の呪いと呪刀の侵蝕、二重の身体能力低下の束縛を受けている事になる。
呪刀がただの刀から変化したのも呪術師を斬ったことが原因。

なんかその他
  • 舌でさくらんぼのへたを結ぶのが得意
  • 元々瞳の色は黒だったが、呪刀の影響により年を増すごとに赤くなっていった。
  • 櫻の国にある山城家は中々の豪邸で、使用人なども多く雇っている(桃子は一人でいるのが好きなため、家はあまり好きではない)。
  • 本来たいやき屋のバイトは接客を担当するはずだった。見た目がいいため、店長が看板娘にすえようと画策していたのだが、初日に緊張のあまり客の顔面にたい焼きを叩き付けたことにより調理に回されることになる。しかしながら意外にも調理の方はかなり手際がよく、その上店長が作るたい焼きよりも妙に美味しかったため、次は店を受け継がせるべく店長は色々考えているとかいないとか。
  • あまりお金がなく、手間もかからないため、主食はお茶漬け。といっても朝と夜だけで、昼は弁当を作って持っているため料理が出来ないわけではない。むしろ母親に叩き込まれているため料理は得意。
  • お金がないといってもバイトと仕送りでやりくりしているのが原因で、囚獄掛斬役の給料さえ使えば其処らの人間よりもよっぽどいい生活が出来る。現在は使うつもりもなくどうすればいいかわからないため全部貯金している。
  • そのため貯金額は結構凄いことになっているらしい(本人もあまり確認していない)
  • 夜一人で眠ると悪夢を見るらしく、基本的には寝不足。学校で授業中にいつも寝ているため、成績はめちゃくちゃ悪い。

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最終更新:2014年12月04日 18:28