天は僕に『目』をくれた。千里を見通す果てなき『目』を
御船 千里
Mifune Senri
■CONTENTS
■Character
≫Looks
【エリート然として撫でつけた黒髪に、黒いスーツ】
【穢れ一つ無い白い手袋と、同系色のナローマフラー】
【そして完全に目を覆い尽くすサングラスが印象的な男】
印象的には優男。それ故にサングラスに違和感を持つかもしれない。
≫About
人を喰った様な発言と、優越感に浸った様な言葉を用いる。
経歴はエリートそのものであり、それ故に非常に高いプライドの持ち主。
曰く、肉体と魂の調和を第一の理念として生きている。
健全なる魂は健全なる肉体に宿るが口癖であり、穢れた魂や、穢れた肉体の者を差別する。
しかし、その実態は『本来目があるべき場所に存在しない』異形。
目のある場所は皮膚に覆われのっぺらぼうの様になっている。
それ故に彼の調和は最初から矛盾している。彼の言葉を借りれば、彼の肉体は穢れているのだから。
ミラ・クラァケとの交流を通じて、自身の深奥と対面。
対峙する中で自己の抱えている矛盾を感じた。
異能対策特課として、異能者を排除していた。それは理想とする調和のとれた世界のため。
しかし『魔防法』『特区』の存在が広がるにつれ、疑問が湧いた。
この先に自身の思う正義があるのか、と。
ミラの言葉に心打たれる。
互いに人でなしで化け物であるからこそ、それを真っ向から否定する法案は間違っていると。
故に彼は指針を変えた。黒幕に近い自分だからこそ、この法案を作った奴らを倒せる、と。
けれども、彼が情報を探す最中に魔の手が来た。
拉致された先は異界とも呼べる廃工場。そこで対峙する
ジェフリーと名乗った男。
不審な男であった。黒のレザージャケットに人を殺す為の鈍器。
結果、御船は彼に謎の機械を被せられた。
その中では自分自身がバラバラに溶けていく感触があった。
御船は"Dr.Feelgood"を用いて外を見ようとした。
しかし、能力は乱気流に巻き込まれ、自身の内面を覗くという効果となった。
それも汚物とかした自身へと、その結果、神経が焼き切れ死亡した。
◇Group
異能対策特課の管理官。通称『マル能』であり、『公安』とはまた違う特殊組織である。
しかし、『セレンディピター号』での事件では、船の中枢部たる管制室の護衛を務めていた。
表向き『セレンディピター号』の乗客は名士であり、警察組織の一員である『マル能』は彼らの命令に従った。
之は特殊な命令系統を持つ『公安』とは違う組織であるが故の衝突。……本当にそれだけで、あろうか。
■Skill
≫Dr.Feelgood
御船の操る能力。その正体は『クレアボヤンス』透視能力である。
東洋では千里眼ともされるその能力は、万物を透視する目にあった。
御船の目は非常に鋭く、路地裏に居たミラの姿をフードの下まで完璧に見通していた。
しかし、この能力の本質はその先にある。
御船曰く『見えたなら触れられる』
つまり、"Dr.Feelgood"のピントを調整することにより、常人に見えないものが見える様になるのだ。
それは刺しただけで『左半身が動かなくなる』ポイントであったり
『空気の流れ』を大幅に変える点であったり、『無線電波』を阻害する点であったりする。
逆説的に言えば、本来存在しない点を目視し、そこに介入できる点がこの能力の本質である。
非常に強力な能力と言えるが、彼自身その能力の強大さに振り回されている点がある。
≫Battle Style
前述の"Dr.Feelgood"を用いた戦闘が基本である。特に高い眼力による回避能力はミラとの戦闘で大きく活かされた。
主に用いる武器は"長針"であり、能力で作り出した点を針を用いて触れる事により、大きく介入していく。
■History
路地裏にて戦闘。自分の素性を明かし、異形たるミラに戦闘を仕掛ける。
能力を用いた変幻自在の戦闘でミラを困惑させるが、能力を制御しきれず痛み分け、決着はつかなかった。
その際自分の姿をミラに視認され、大きく動揺した姿を見せた。
その後邂逅した際に、自身の迷いを吐露した。『特区』の存在は自分たちを否定していると。
制限をする法律が力を持ち、やがて排除する法律へと。ミラの言葉は正しかった。
同じ異形であったからこそ、好意を抱いていた。そして、ミラに別の想い人がいることも、辛かった。
協力を誓った。愛した女の為に……。
公園にて交戦。能力者を排除するという本来の職務に即した行為である。
泥水を操る変幻自在の攻撃に苦戦、最終的に圧される形で撤退した。
カジノにて邂逅。機関の研究者たる彼女に協力し、違法カジノを潰した。
その中でクールな彼女に好意を抱いた。自身の心情をかすかに明かしながら。
最終更新:2018年04月08日 18:01