シャルロット=N=ミゼラブル




―――愛憎は止めどなく。慟哭は艶やかに。



幻は現実に。現実は幻に。消えず、絶えずの幻想曲―――





Profile
Name シャルロット=N=ミゼラブル
Gender
Age 15
Height 153cm
Weight 44kg
Belong 円卓・カノッサ機関No.77
Like 自分
Dislike 自分以外
S.Skill 魔獣、魔獣兵製造



Looks

癖のある灰色の髪をツインテールにした色白赤目の少女。
黒を基調としたドレスに身を包み、短いスカートの裾からは白く豪奢なパニエが覗く。むしろパニエがスカートの体を成している。
顔以外の肌には真紅色の紋様が刻まれ、服に隠された腕や胴には痛々しい手術の痕が遺っている。
背には鴉の羽根の如き外套を羽織り、さながら宵闇に抱かれた姫君の如き様相。

Ability

筋力 E 耐久 D 敏捷 D
技術 A 能力 A 幸運 C

  • 『艶麗なりや血染めの幻想』(ウィッチクラフト・ブラッドメイデン)
彼女が使用する魔術・呪術の総称。厳密にはウィッチクラフト・ブラッドメイデンと名の付く技などは存在せず、彼女自身が己の使う術を起動する為の鍵にしている言葉である。
魔術とは即ち流れる時の中で培われてきた技術。決して神から与えられた才能などではなく(一部例外はある)学び、磨くことで誰にでも使えるものである。
彼女はその魔術を学ぶ過程を全て削除し、結果を即座に現出させる秘法により、本来では百年、二百年と習得にかかる魔術を行使するに至っている。
代償として彼女の身体は最早平常な人間の物では無くなっており、見た目は人であるが、人に備わっている筈の機能の幾つかが消失している。味覚、触覚に始まり、腎臓の機能も低下している為、透析治療を必要とする。
味覚はさも味を感じているかのように振る舞うことで、触覚は魔術による周囲の情報の高速処理によって補助している。
なお、これらの魔術は全て改造術式によるものだが、その膨大な情報をたった一つの呪文で制御しているのは紛うこと無き彼女自身の〝技術〟と弁明しておく。

※以下、使用可能な魔術の一覧
○血潮の魔術
自らの血を媒介に発動する術。専ら血を増幅し流動する刃のように操る、固形化し武器として放つと言った物理主体の魔術。
また、相手の血液の情報があればそれを基に血清、毒を作り出すことが出来る。
但し、これには最低でも掌大の小瓶分の血液を採取した後に、数日かけて血液情報を解析。更に細胞単位の術式を組み込んで製作する必要がある。

○使役魔術
使い魔を作成する魔術。無意識下でも使役出来る使い魔は小型動物(鳥や猫、鼠など)に限る。
これらの使い魔を使用することで情報伝達などを行う。また、膨大な魔力を使用するが、意識した使い魔のいる場所に転移することも出来る。その魔力量から転移を連発することは出来ず、使用後の魔力回復には数日を要する。

○製造魔術
文字通り魔術道具や戦闘で使用する魔獣を製造する魔術。彼女と彼女が許した者のみが出入りすることの出来る工房で行われ、必要な材料があればどのような物でも製造してみせる。但し、神代に手を掛ける程高位の物品などは製造不可能。
戦闘では作り出した魔獣を操作して戦うことが多い。これは彼女自身の戦闘力が戦闘系能力者と同等かそれ以下しか無い為。一体の魔獣の戦闘力は能力者一人~二人分程になる。
より強力な物、大量の物を製造するにはそれに見合った材料が必要であり、彼女一人で収集するには限界がある為、基本的に大掛かりな製造は他者との合同作業になる。

  • 『来たれ、甘き死の幻想よ』(メメント・モリ)
詳細不明。「真の幻想とは幻想であるが故に在る物。真の幻想が現出した時、それは幻想の死を意味するの」
ただの一度だけ使用出来ると語る何らかの魔術。

Charactor

尊大にして高慢。高貴にして悪辣。華麗にして残念。あらゆる物は自らを引き立てる為の材料と断じ、貴賤無く平等に万人を穢す真性の〝魔女〟
言葉遣いはその出自から令嬢の如く礼儀正しいが、根本が歪んでいる為に慈愛の心などは皆無。人には優しいと受け取られる行動であっても、その本質は自分本意。
それでいてどこか年相応の部分があり、無邪気であると言う一種子供に与えられた概念が悪い方向に働きすぎている。

Battle style

自身の作り出した魔獣を操っての戦闘。緊急時には血潮の魔術による防戦も可能。

History

かつて存在したとある名家に生まれた少女。
彼女の家は代々魔術に素養のある者が生まれ、当主の一番の子であれば男であれ、女であれ、次の当主となるしきたりが存在していた。
彼女も前当主の長女である為、いずれは家督を相続する身。しかし、彼女には前代まで続く由緒ある魔術を使いこなすだけの才能が備わっていなかった。
その為、彼女の両親は身体改造と秘法を以て彼女を〝一人前の魔術師〟へと仕立て上げた。彼女も幼いながら肉体の改造に耐え、両親の期待に応えられるようにと魔術の腕を磨かんとした。
しかし、現実は彼女を許容しなかった。突然の両親の不審死、一族の崩壊、彼女の元に残ったのは少ない資産と一本の魔杖。幼い彼女の身を立てようとする使用人は一人としておらず、親戚も皆彼女を見限った。
外法に身を窶した汚らわしい少女。そう烙印を押され、現実へと放り出された彼女を待っていたのは差別と嘲笑の奔流。自己を否定され、人生を否定された彼女はやがて自らの力を認めない周囲の凡人達を蔑むようになっていく。
そして、数年の後に彼女は新たな名と共に自らの地位を復権する。カノッサ機関No.77を奉ずる魔術師として。円卓に席を持つ影の住人として。
―――――あらゆる現実を恨む、幻想より来たる使者として。


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最終更新:2018年03月25日 14:01