アルベルト・エスカパル



私は虚無を纏う
望むことなどない
ただ下り落ちていく
それが私の全て

————それだけが私の全て


自警団特務部隊『ヴィセリツァ』の副長
三十代前半の男。無精髭にぼさぼさの髪。着ている軍服もよれきっているという、常にだらしない風貌
腰の右側には銃の入ったホルスター、背中側のホルスターには召喚用の分厚い本。本には鎖が巻きつき錠前がかかっている。装備はこの二つだけ
装飾品として、銀色の弾丸に鎖を通してネックレスにしたものを身につけている。弾丸の表面には文字と魔法陣

性格は典型的なダメ人間。酒に弱く、自分の欲望しか頭にない
大抵の物事はどうでもいいらしく、正義感やら倫理観やらも放り投げている
ただし唯一、能力者だけは別。「女は取られるわ役職は追われるわ」という理由で尋常ではない憎悪を抱いている
それと同時に恐怖も抱いていると語っていた。能力者のことを”バケモノ”呼ばわりして、皆殺しにすべきだと言って憚らない
おおよそまともな人間ではないが、そんな彼が何故、ディミーア・エルドワルの補佐なのかは不明

≪ 召喚/使役/束縛 ≫


所持している本から召喚される異形ども
いずれもまともな形状・生体をしておらず、中には生物かさえ怪しいものも含まれている
能力者を怪物呼ばわりする男が使役する怪物。自己矛盾の象徴


<絡みつくネア・セリニ>


一言で表せば巨大な触腕の塊。無数の黒い触手だけで構成されていて、それ以外の要素がない
いくつもの触腕が空間の一点を中心に放射状に伸びているような形状をしている。しかし、コアのようなものがあるかは分かっていない
触腕は形状を無視して伸長可能で見た目よりも攻撃範囲は広い。その上、見た目どおりの質量を持っているために攻撃力も高い

<暗澹たるファムマ・ティ>


手よりも少し大きい程度のサイズの飛び交う”口”そのもの。横並びになった牙、その奥には口腔。喉よりも下の構成要素はなし。表面は臓器のような色合い
口腔内には眼球があり、視界で敵を認識。空中を自在に動き回りながら噛み付いて攻撃をする
喉がないにも関わらず、甲高い不愉快な叫び声をあげる。血の色は青
これらは”子機”と呼ばれていて、それとは別に”親機”と呼ばれる本体がいる様子

<混沌の三十四番ダウ・ア・シャムス>


形状は巨大な球形。赤、緑、青、白、黒、灰などのペンキが混ざり合い渦巻いたような色合いの表面
無機物にしか見えないが、アルベルトの言葉によると食事のような行動を取る模様。それでも正体は従えている者にさえ分からない
攻撃手段は光線。いくつもの光を複雑に屈折させながら敵へと向かわせる。浮遊しているため術者を乗せて移動もできる
三角錐状の別形態がある。表面を開くことで黒色の巨大な光線を放つ

<アペル????>


窮地に陥ったアルベルトが怒りに任せて召喚しかけた
割って入ったクリスが気絶させてでも中断させたため、正体不明


いずれの使役物も隙を見せれば術者を食い殺そうと歯向かってくる
鎖で縛り付け強引に従わせる。力でねじ伏せる
故に、味方などただの一つもいないのだ

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最終更新:2018年04月19日 22:10