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  • 14

後日談part2 Ψ(`∀´)Ψケケケ

 なんと驚いた事に、そこにはX氏の姿があるではないか・・・

 こっちは一番先に来たエレベーターで降りて来たのだから、X氏がエレベーターを使わず階段で先回りしてきたのはその荒い息遣いからも明らかだったが、2階や3階ならともかく10階からエレベータよりも早く降りてきた芸当が、今もって不思議でしょうがない。

 が、ともあれ普段は鷹揚に構えていて、慌てた様子などは微塵も見せた事のなかったX氏が、息も荒く1階まで先に下りてきていたのは、紛れもない事実なのであった・・・

 「えーっと・・・さっきの話ですが。
 Mr.にゃべっちさん・・・今日が最後と・・・?」

 「はぁ? この前から何度も言ってきたし、昨日も念を押したはずですが・・・
 人の話を真面目に訊いているんでしょうか?」

 「いや、それは訊いてましたが・・・
 しかし、それってのは、正式に所属会社の許可とかも出ている話って事?」

 「所属会社の許可? 冗談じゃない。
 ワタクシが辞めると決めたら、あんなボンクラ会社なんぞの拘束は、金輪際受けるものではないわ」

 かつてP社に嵌められた時に、ワタクシから動かぬログの証拠を提示され事情を聞いた時こそは憤慨してみせながらも、いざクライアントとの話し合いでは、相手にいいように丸め込まれ

 「互いのボタンの掛け違いだから、白紙に戻してこれからも仲良くやっていきましょう・・・」

 という、相手の手前勝手なバカゲタ言い分を唯々諾々として受け入れた所属会社などは、最早頼むにも足らぬと相手にするべくもなかった。

 「それはしかし・・・ちょっとまずいんじゃないですかね・・・
 今から会社(P社)に確認をしてみますので、少しだけ待ってて貰えますか?」

 「だから関係ないって言ったでしょうが! 
 今更なにを血迷ってんだか・・・まあ、そっちは勝手にやってりゃいいよ」


 と相手を無視して、さっさと帰途についた。

 (人が折角終わった開放感に浸ろうとしている時に、邪魔臭い惚けたオッサンや!)


 と憤慨しつつ食事を済ませて家に帰ると、予想していた通り契約会社の営業担当者から携帯に電話が掛かって来る。

 「さっき所属会社を通じてP社から問い合わせがあったんだけど、にゃべっちさん、今日で辞めるとか言ったの?」


 この担当者は例のトラブルの時も親身になってくれた唯一の人物で、所属会社の腹黒いオッサンとは違い気を許せる相手だと信頼していたのだったが・・・


 「言いましたよ、今日で辞めると。事実そのつもりだからね・・・」


 「そのつもりって・・・契約は31日までだから・・・31日は出ないっていうんじゃないよね?」


 「だから、今日で終わりだと言っている・・・」

 「それだと契約違反になるよ」

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  • 13

後日談part1 Ψ(`∀´)Ψケケケ ~ X氏への遺言・第二章

 契約は年度末の3月末までとなっていたが、一日も早く辞めたかったワタクシは例によって喫煙所でタバコを吹かしていると、何故か必ず見計らったかのようにしてやって来る、X氏の顔を見る度に

 「何度も言いますが、あれだけバカにされてまで私も月末(契約満了)まで勤め上げる気は毛頭ないですから、そのつもりでおってください」

 などと、脅しをかけ続けていると

 「私も特に、月末までというところに拘らなくてもいいと思うんですよ・・・
 結局はにゃべっちさんの人生なんだし、そこまで縛る事は出来ないと思っていますし・・・」

 と、あたかも理解ありげな事を言っていたのだった。

 その年は月末の31日が月曜日となっていた(実際はどうだったのか忘れたが、話の便宜上そうしておく)から、事実上の最後の週の木曜、即ち27日にX氏に

 「私の勤務は、明日で最後という事にさせて貰いますので・・・」

 と告げたものの、X氏の方では本気ではなく単なる嫌がらせくらいに思って聞き流したのか、まったく反応がないままに翌28日の金曜日を迎える事となる。

 そして、まるで職場にある総ての時計が止まってしまっているのではないか、とも思われるほどに長い「最後の勤務」が、ようやく終わった。

 用意してきた《紙爆弾》(前回まで、10回に渡って記述してきたもの)を手に、X氏を物陰に誘い出して

 「では私は今日で最後なので、これで先に失礼しますが・・・
 ところで、Xさんに渡しておきたいものがあるので、バッグを持って来てくれませんか・・・」

 と頼むと

 「はぁ・・・」

 とワケのわからないままに、ビジネスバッグを持って来た(かつてBを守るために、会社ぐるみで手段を選ばぬ汚いやり方で「罠」を仕掛けた事に罪悪感のあるX氏は、この頃は殆どワタクシの意のままに動くまで骨抜きにされていた)

 「これを帰ってからXさんに読んで貰いたいのですが、幾つかのお願いがありまして・・・
 ここでは絶対に封を切らず、必ず家に帰ってから読んで頂きたいのと、他の人には見せないでXさんだけに読んで欲しいのです。
 もっとも他の人に見せるかどうかはXさんの自由ですが、その場合に大恥を掻くのはXさんだけで私の方はなんともないんですがね・・・」

 と強い口調で釘を刺しておくと、なにやら不安を感じたような目で《親展》と書かれた封筒を撫でるようにしながら透かし見て

 「了解・・・」

 とボソッと答えた。

 「それではワタクシはこれで失礼しますが、Xさんはこれからも元気で頑張って下さい・・・」

 と別れの挨拶をして、ようやく地獄の職場を脱出した。

 やったー、ようやく終わったぞ~ \(^0^)/ 

 と開放感に浸り、待つ間もなく来たエレベーターで10階から1階まで降りると・・・ナント、驚いた事にそこには・・・

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  • 12

結之章 (  ̄∇ ̄)ノ

Ⅳ.そして総てが終わった
 この半年の間に肉体的にも精神的にも変調を来たし、気が狂わずに済んだのが奇跡と思えるくらいだ。

 あたかも大地に根を張ったかのようにずっしりと、まるで微動もしなかったようなどす黒い暗雲に頭上を覆われ

 (このまま永久に、4月が来ないのではないか・・・)

 とまで本気で案じられた、気の遠くなるような長い日々。

 だが

 朝の来ない夜はない・・

 という通り、どうやらこの身にもようやく曙光が射してきた心持である。

 たとえこの身は何処にあろうとも、心はそこが世界の総てであろうなどとは思いも及ばぬが、井の中から脱出する今となって改めて全景を俯瞰してみれば、昨日まで空全体を覆っていたと思われた闇がその実、いかに矮小であり局地的な雨雲に過ぎなかったかをヒシヒシと実感する事が出来る。

 長かった半年間の暗闘は今、幕を閉じようとしているのだ!



《Flash backⅢ》天の声、かく語りき

人生とは畢竟、運命の玩具箱である。

そして人間とは、その玩具箱に投げ込まれた人形のようなものだ・・・

 と、賢い誰かが言った。

凡そ失敗は、成功を自覚した瞬間から生まれる

 と、別の賢い誰かが言った。

 だから

順風満帆と思われた人物もいつか荒海に放り出され、苦しみ、もがき、泡沫の中に沈んでゆく・・・

 そして

因果は必ず廻る

 のである。



春爛漫

 四季を通じて、春こそは最高の季節とは思いませんか?

 日本で一番美しい花・桜さんが可憐さと優美さを競うように咲き誇り、まさに

日本の美 ここにあり

 といった風情です。

 あたかも麗らかな春の陽光のように、ポカポカと浮き立ってくるようなこの気持ち、どうして抑える事が出来ましょうか。

 いよいよ出所の時を迎えた囚人の心持さえもが、今の私にはわかるような気がします。

 やはり私には「籠の中の鳥」は、似合わなかったようですね・・・



 まったくもって、自分でもわけがわからない。

 一日を30時間に延ばしてでもといった意気込みで時間を捻出してまで、これほど非生産的なものの制作に精を出して来た理由が・・・

 が、どうやら言いたかった事は、ここまでで凡そ主張出来たようでもある。

 ともあれ、これで本当に

 「総てが終わったのだ!」

 という心境だ ( ̄ー ̄)ニヤリッ



これで本当に終わりなのか? ('0ノ`*)オーホッホッホ

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  • 11

転の章 part2 (´ー`)y━~

ともあれ遅まきながら最後の三月に入り、ようやくの事で私なりにXさんの真価らしきもの(それは恐らくは、ほんの片鱗に過ぎない事でしょうが)に触れた思いがしなくもないのも、また事実なのです。

 ですからその後の私の振る舞いこそは、まさに断腸の至りでした。

 多分信じられない事でしょうが、これでも私は惻隠の情を解する心根は人後に落ちないつもりなので、リーダーとしての「X氏」へ憤りと「Xさん」個人を哀れむ心というアンビバレントな心情が綯交ぜになって、なにか手応えのない空気のようなものに戦いを挑んでいるような、なんとも空虚な感じとでも申しましょうか・・・ 

 ある意味では、愚かな自分との孤独な戦いであったのかも知れませんが、真に勝手ながらその辺りの経過をお汲み取り願える事ならば幸いです。

 思えば転機に於けるちょっとしたボタンのかけ違いから、まったくおかしな成り行きとなってしまい遂に胸襟を披いて語り合うといった機会もないままに、最後の時を迎える事になってしまいましたね。

 お互いが納得のうちに契約終了というのが理想ではありましたが、本当に世の中というのはままならないものです。

 或いは元々私たちに縁が薄かったのかもしれませんが、いずれにせよ今となっては総てはアフターカーニバルですから、もうこれ以上余計な繰り言を申す事はありません。

 さて最後になりましたが、社会人の先輩としてのXさんの一挙手一投足にいたる振る舞いを見るにつけ、言うも僭越ながら私などには到底及びもつかぬくらいに立派であった事は折りにふれつくづくと感じ入り、密やかに色々と勉強をさせていただきました。

 また特にN君が去っていった後の後半の半年間は、仕事上で色々と教わって来た事や助けられた事などもひとかたならずあった事など思い起こし、こうした恩讐を超えたご指導には改めて敬意と謝意とを併せて、明記しておきたいと思います。

 半年分の感謝!

 ともあれこれで無事に「ガン」も取り除かれる事となり、貴社にとっても元の平和な環境が戻って来そうですね。

 Xさんもまた、退屈を養うには絶好の春のうららかな環境が戻ってくるであろう事は真に悦ばしい限りでしょうし、蔭ながら私自身も喜ばしく思っております。

 それではどうぞお体に気を付けて、より一層のご自愛とご活躍を (  ̄∇ ̄)ノ

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  • 10

転之章・舞台反転

 さて、ここまで来ていきなりこんな言い方をしてもなかなか信じて貰えそうもありませんが、私的には公人としてのX氏、つまりリーダーとしてのX氏にはともかく、私人としてのXさんの人格に対してはもとより何も含むところはありません。

 主として私自身の性質に負うところが大なのでしょうが、僅かなコミュニケーションの機会にては自分の見解ばかりを声高に展開して来ましたし、その表現力の稚拙さから充分に意を尽くす事すら適わず、またXさんに対する私の理解もまったく不充分と思えるままに終わってしまった事は、重々承知の上です。

 それにしても、私はかねがね不思議に思っていました。

 あれほど誰に対しても如才なく接していたXさんが、なぜかこと私に対するに限っては常に表情が「ひきつって」いましたね。

 あの理由が愚かにも、私にはしばらくは理解出来ませんでした。

 (そうか・・・この人は随分と私を持て余していたんだな・・・)

 と、ようやくの事で思い至ったのは随分と後になってからの事で、それまでは今でもどうにも忘れ難いあの「ひきつった顔」は、他人の精神生活にはあまり関心のない私にとっては、なんとも理解のほかだったのです。

 何故といって実は私自身はXさんに対して、他の誰よりもずっと心安さを感じていたのですから・・・

 「我に情理あれば、彼にも情理あり」

 と独り勝手にフランクな心持ちで接していた私としては、Xさんにも同様のフランクさをどれだけ期待していた事でしょうか。

 その期待は遂に適う事のないままに、些か私なりの心苦しさから私の方である時点において、Xさんに対して気を使う事を一切止める事に決めたのでしたが、これはどうやら生真面なXさんに接する方法としては、甚だ逆効果だったようです。

 これによって益々、Xさんに気を遣わせてしまうという不本意な悪循環に陥ってしまった事は、まったく私の意図するところではありませんでしたが、最早その時点に至っては覆水を盆に還すような器用な芸当は、私のような不器用者には不可能な事でした。

 この際ですから、本音を言ってしまいましょう。

 私的にX氏に対しては、無責任なリーダー像を見出すのには針の爪ほどの疑いも差し挟んではいませんでした。

 が、ある時からです・・・少し思うところもあり、色々なところを注意深く観察するようになったのは。

 そして日一日と、その表情に苦渋の跡が色濃く滲んでくるのを見るにつけ

 (ひょっとして自分は、大いなる勘違いをしていたのではあるまいか・・・? 

 会社という組織と、ワガママで扱いに手を焼くプロパーとの板挟みにもがきながら、どうにか穏便な形で軟着陸が出来るような最善策を模索するのに最も心を砕いていたのは、その実この人だったのではあるまいか・・・?)

 と独り、疑心暗鬼に陥りもしたものでした・・・

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  • 9

承乃章Ⅲ

 なお、誤解なきよう念のため断っておく。

 この「遺言」はあくまでX氏個人に宛てたものであり、P社という私の目には沈没しかかっているボロ舟については、あえて由あって触れぬ事にした。

 とはいえその趣旨についても、私なりの考え方というものに少しは触れておく必要があるだろう。

 というのも、私のような(プロパーという)立場に属したものとしては

 疎きは親しきに隔つべからず

 の言に従い余計な差出口は僭越であり、礼儀に反するものであろうと考えていたのだが、ここに至ってこの考えが甚だ疑問に思えてきたがためである。

 つまりは、そういった特殊な立場に身をおいているからこそ垣間見る事の出来た客観的な視座から、一石を投じてみるというのも己が身に課された責務でもあるのではないか、という考えにも拠っているのだ。

 こうした諸々の事情から、心ならずも最も身近にいて責任ある立場にあったX氏への個人集中攻撃になってしまったのは、是非もないところである。

 正直なところ私情においては些か忍びないところもあるが、リーダーたるものこそは現場においてはP社を代表する立場にあり「ノーブレス・オブリージュ」(権力者に伴う責任)の原則から、それも致し方ない事なのである。



 私は知っている・・・

 貴方が私という「異分子」を極度に警戒し、極度に恐れていた事実を・・・

 そしてまたいかなる箴言にも暖簾に腕押しといった、いかにも不自然極まる「顕著なまでの無反応」や「無表情な表情」に傾く時こそは、真にその罵倒が的を射ていたという事を・・・

 そしてなによりも「異分子」の口から、いつもの激烈な口調によって己の心にのみ封じ込めておいたはずの、不都合な真実が次々に抉り出されていく事に大層にうろたえ、最も恐怖を抱いていた事もすっかり見抜いていたのである。



 さて、X氏の事だ。

 この遺言を中途で破り捨てる事も叶わず、怒りに打ち震える手で(と言いたいところだが、そんな元気はないから精々お得意の自嘲を刻みながらか)最後のこの件まで、ビクビクしながらも読み進めずにはいられなかった事であろう。

 そう信ずればこそ、日々マシン室に篭り大型サーバ機に身を隠しつつ、せっせと筆を走らせていた甲斐があったというものだ。

 この遺言を読んで腹が立つようならば、私を怨ずるは自由だがまずは配下の技術者2人から立て続けにつまらぬ理由でNGを突きつけられた、己が不徳を恥じてみる事だ。

 この文中においてたった一度だけ自慢させてもらうが、ワタクシの創作文たるや一筆ナンボの世界なのであって、いかに辞めるまでに完成させなければいけないための殴り書きとはいえ、これをタダで読めたのは人生における僥倖であった・・・と謙虚に感謝したまえ。

  まだまだ言いたいことは山ほどあるものの、全部を書いていてはPPCペーパーが一箱あったとて到底足りるものではない。

 従って資源と時間の無駄を省くためにも、そろそろこのバカゲタ作業は終わりにしようと思う。

 私自身も今回のゴタゴタを通して痛感させられたが、理屈が通らないのがこの世の常であり、この遺言にしたところで敢えて無礼を承知で書いているのだから、憤慨するには当たらないだろう。

 こんなものとて、書かれたからにはそれなりの必然性があったのだ、と斟酌してこそリーダーたるものの取るべき真摯な態度と言えよう。

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  • 8

承乃章Ⅱ (_ー_)逆ニヤリ

《Flash back》
 (ホラ、また来やがった・・・アイツめ、人がタバコ吸ってると必ず来るんだ・・・ありゃりゃ、オッサン、また新しいスーツ着てるじゃネーか・・・誰も注目してねーってのに、随分とオシャレに精が出るこった)

 「あれ? Xさん・・・
 またスーツを買ったんですか? プププッ(^m^) 」

 「ああ・・・ええ、まあ・・・」

 「あまり見かけないようないい色が出てますね。
 ワインレッドですか・・・
 渋くてよく似合ってますよ、ハハハ。高かった?」

 「いや、全然・・・バーゲン品ですよ・・・」

 「いいなー・・・幾らしたの?」

 「だいたい3万くらいだったかな・・・Mr.にゃべっちさんのは?」

 「いやー、私のなんぞはそれこそ安物で・・・上(ブレザー)だけですが、2万くらいだったかなー」

 「Mr.にゃべっちさんのセンスの良さには、いつも感心してますよ・・・」

 「いやいや・・・Xさんこそ目立たないけど、渋い大人のオシャレという感じがしますよ・・・」



 この際、老婆心から忠告しておきたい。

 X氏よ!

 紳士服のバーゲン品漁りに血道を上げるのは結構だが、いかにシックな三つ揃いに身を固めようとも内実の空虚さは覆うべきもない事を。

 姿身に写る上っ面だけが総てという年齢は、もうとうに過ぎています。 

 なるほど・・・どんな愚か者にも、取り得の一つくらいはあるものらしい。

ええ、Bというボンクラ社員が「C言語が得意」という話は耳にタコが出来るくらいに訊きましたよ・・・ええ、このワタクシはC言語なんて高級言語は、まったく理解しないものですとも ヾζ  ̄▽)ゞオホホホホホ

 しかし、考えても見なさい。

 いかにC言語を駆使して、驚天動地のプログラムを構築(ま、ヤツでは100年待ってても有り得ねーだろーけどw)しようとも、現場における日々のルーチンワークがサッパリ滞っていては、本末転倒と言うものだと。

 喩えて言うなら、明日のパン代にもヒーコラ言ってるようなホームレス風情が、フランス料理に関する博識の薀蓄を開陳しようとも、誰も相手になんかしません。

 プライオリティを弁えず、そうした自己満足のみに現を抜かす浅慮を「砂上楼閣」と評する事くらいは、中学時代に習ったハズですが・・・('ー`)y━~

 分別を弁えたハズの老け顔したオッサンたちが雁首並べながら、何故にこれほど明々白々な常識が無視され続けているのでしょうか・・・ひょっとして、あそこに疲れたツラが並んでいるのは、単なる晒し首ですか?

 が、X氏よ!

 これまでの対岸の火事高みの見物気分から、一転してご自慢の安手のスーツに火の粉が飛び移るまでには、まずもって1ヶ月とは要すまい。

 さあ、準備を始めたまえ。

 かかる時に備え、まずはズリ落ち防止メガネを新調しておく事をお勧めしよう。

 最早そこにおいて何が起ころうとも、ワタクシにとってはコップの中の嵐ほどの価値すら持たぬのだから・・・ニヒヒヒ ( ̄∀ ̄*)

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  • 7

糞土之牆不可朽也(承之章)

(糞土の牆は塗るべからず~論語公治長編の一節より)

 考えても見るがよい!

 リーダーたるもの、眼光紙背に徹するが如し複眼的視野にを持った機知縦横の叡智こそが問われてしかるべきものが、もっぱら退屈を養う才能ばかりを誇示され続けるのみとあっては、リーダーの看板などは所詮画餅に過ぎぬ。

 喫煙所に入ると見計らったように、必ずやってくるX氏と仕方なく交わしてきたその場凌ぎの雑談の、真実なき駄弁を飛び交わすだけの空虚をこそ推して知るべし。

 礼儀作法も弁えぬゴロツキ相手にイソップの太陽作戦が奏効したと、万に一つも悦に入ってほくそえむのであれば、とんだ笑止千万、夜郎自大のオバカさんと言うしかない。

 スッポンが鶴に変身なんてのは、お伽噺に限ります。



 何の事はない。

 これまでX氏が、リーダーとして曲がりなりにももっともらしく見えていたのは、一にかかって機知縦横に飛んでいた有能なN君の存在あったればこそで、氏自身などは単なる「月の前の星」の凡庸頼むに足らぬ器に過ぎなかった事は、当方の目にはハッキリと見て取れた(以上の評価に公平を期すために、才に走って人を小馬鹿にした態度が目に付いたN君を、私個人は決して快く思っていなかった事実をも付記しておこう)

 自らを諸葛孔明に擬えるのは僭越の極みと言うものだが、少なくとも心の持ちようとしては自ら外部委託の身分を充分に弁え、黒衣に徹して劉備社員を支えるに吝かではなかったのである。

 ところが劉備はいかにも高望みに過ぎるとはいえ、よもや劉禅も裸足で逃げ出すようなボンクラがお出ましになろう事とは・・・



《Flash backⅢ》声なき叫び
 ルール、マナー、エチケットはおろか、謙虚、素直、可愛げ、床しさ・・・
 およそ考え得る人間の美徳として数えられるものといっては何ひとつなし、オールナッシングなんだからどうにもならんぞ、こりゃ。

 アホ、バカ、マザコンヤロー、対人恐怖症、対人依存症、貧弱、無自覚無責任、小児病患者、クソガキ・・・ああ、クソッたれめが!

 つまんねープライドの履き違えなんて屁のツッパリにもなりゃしねーってのに、20代半ばにもなってこんな事に気付かねーなんて信じ難いな。

 こんな青ビョウタンの歪な頭でっかちを、稽古もつけずに土俵に上げてなにをやらかそうってー料簡だい。

 見ろよ、土俵の上でキックボクシングを始めやがったぜ。

 だから言わんこっちゃねーんだ。

 ま、ボロ会社はせっせと玉を捨てて、石のコレクションに精を出してるがいいさ。

 こっちは沈没必定のボロ舟の舵取りだけは願い下げだがな。

 にしても、P社のD(部長)ってのも逝かれてんじゃねーか?

 「対等の立場として、互いに仲良くやってくれ!」
 だと・・・・?

 このクソオヤジが、ナメンじゃねーっての。

 面従腹背だろうが知ったこっちゃねーが、対等の立場でヤツに何が出来るってんだ?

 先輩の言う事は素直に訊け、くらいの常識がひと言くらい言えねーのか!

 本当にテメーら全員、くたばっちまえってんだ!

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  • 6

真実(起乃章Ⅲ)

 P社との話し合いで「半年の契約延長」で、渋るN君も妥協したらしい。

 「そういえば、私がここへ来て1ヶ月後に焼肉屋で歓迎会をやって貰ったじゃん。
あの時に座が進んだ頃にT部長から「社員にならないか?」と熱心に口説かれたんだよな・・・
勿論、二つ返事で断ったが、あれにはそういう(半年後にN君が辞めるという)裏事情があったんだ・・・」

 「多分、そんなところでしょう・・・
じゃあ話はこれで終わりなので、席に戻りましょうか」

 そして、さらに数日が経過する・・・

 「もう直ぐに辞めるんだから、最後に辞める本当の理由を教えてくれないかな・・・」

 「本当の理由って・・・
この前話したじゃないですか。あれ以外には何もないですよ」

 N君の後任で入って来たゴロツキ上がりのようなB絡みで、最低のトラブルに巻き込まれる事になったのであった。

  「チームリーダーとしての責任」

 として、子飼いの社員Bの行ったデタラメの責をP社から転嫁されたのは、外部請負たるMr.にゃべっちその人である。

 P社は子飼いの社員Bの弁護のため、クライアントに対して工作に暗躍する一方、N君に続く出向早々の社員が早くもリタイアしては社の信用にかかわると、事が大きくなったのに恐れをなして「持病により病欠」を決め込んだ(誰の目にも社会人としては、欠陥人間としか評価出来ない)Bを囲うのに躍起となり、形振り構わぬ穢ない手を使った。

 今更、バカ者の愚かしさを嘆いてみたところで始まらぬ。

 バカ殿のフィルターを通して、N君が警鐘を鳴らしていたリーダーX氏の無能な本性を知ってしまった時の、無念さと失望・・・

 なによりN君を笑い飛ばしていた、己の不明を呪った。


《frash back》
 (あ、やっぱ来た来た・・・
人がタバコを吸ってると絶対来るんだ、あの人・・・
そのくせあたかも今、気付いたような顔をしてるんだからな・・・)

 「Xさんも、相当なヘビースモーカーですね・・・
一日に何本くらい吸うんですか・・・?」

 「いや、そんなに吸いませんよ。大体、1日1箱程度で・・・」

 「そんな事ないでしょう・・・
ここにいる時だけで、1箱くらいは吸ってるんじゃ?」

 「ええ。家では一本も吸わないから・・・
 なにせ女房が、タバコに煩くてね・・・
以前はベランダに出て吸っていたんですが、それも面倒になったので家では吸わないことにしたんですよ、ハハハ」

 「はは~。そんなに尻に敷かれてんだ・・・」

 「完全にカカア殿下ですよ、ウチは。
なにせ女房の実家なのでね・・・」

 お得意の自嘲を刻んだ、シニカルな表情を浮かべるX氏・・・

 いつか冗談混じりに訊かされた

 「家庭では、女房の尻に敷かれて・・・」

 そんないわずもがなの告白の半年も前に、見るも滑稽な職場におけるダメオヤジぶりの拡大絵巻を、しっかりと見せ付けられていたのである。

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  • 5

起乃章Ⅱ ( ̄_ ̄;) ~ X氏への遺言act2

 「さっきT部長から訊いたと思いますけど、ボクは今月一杯で辞めますので・・・」

 「ああ・・・いきなりで驚いたし・・・まだまだ上に立ってやれる自信がないよ。
 せめてあと数ヶ月でも、先に延ばしてくれないか・・・」

 「いや、ダメですね・・・もう総て決った事ですから・・・」

 N君の口調は、既にいつもの動かしがたい頑固なそれに変わっていた。

 「今更訊いても意味がないけど・・・辞める理由って?」

 「確かに今更ですね・・・それを訊きたいですか・・・?」

 「なんせ急だからな・・・なんか特別な事情でもあるのかと・・・」

 「絶対に誰にも言わないと、約束するのなら言いましょう」

 「言う相手なんていないさ・・・」

 無論、ワタクシがP本社からの出向組とは、リーダーのX氏を含めていずれもソリが合わない事はN君も良く知っていた。

 「まあ、にゃべっちさんは口が堅そうだから言いましょうか・・・
 但しボクが辞めるまでは、絶対に誰にも言わないで下さいね」

 「勿論」

 「ボクは・・・Xさんが大ッ嫌いなんです」

 (え? それが辞める理由って嘘だろ・・・)

 「X氏か・・・確かに厭味っぽいところがあるなぁ・・・
 実際、オレもあんまり好きじゃないが・・・
 しかしそれが辞める理由ってわけじゃないんだろ・・・」

 「いや、辞める理由はそれだけです」

 「しかし、そこまで酷いのかな・・・?」

 「それはハッキリ言って今、立場が違うにゃべっちさんの認識が甘いだけです。
 じゃあ、例を挙げればキリがないから、一つだけ挙げましょうか・・・」

 とN君の口からは憎憎しげに、入社した当時の頃の「不快な体験」吐き捨てるようにして語られのだった。

「X氏がねぇ・・・そんなに酷いヤツには見えんがなぁ・・・」

 「Xさんが元々そういう人だというのを、にゃべっちさんが知らないだけです。
 ま、今度からにゃべっちさんがボクの立場になれば、嫌でも直ぐにわかりますから・・・」

 「しかし・・・話はわかったが、せめてもう少し早く言って欲しかったよ・・・」

 「まあ・・・その点は、なんとなく言いそびれていたボクも反省してますが・・・
 実を言えば、その入社した時のゴタゴタで嫌気がさしたので、ボク自身は会社に直ぐに辞めさせてくれと言ったんですよ。しかし役所との契約があるから年度末まで我慢してくれと頼まれ、仕方なく我慢してきたんですから。
 本来なら、3月でボクはお役御免となるハズだったんです」

 しかし実際に交代したのはN君ではなく、前任者の方だった・・・ 

 その話はP社営業のM氏からも訊いた通り、年度末でN君が辞める事を承認していたが、役所の専門官に嫌われた前任者に土壇場でNGが出され、評価の高かったN君は拝み倒されるような形で残る事になった経緯があった・・・

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  • 4

X氏への遺言act1(起乃1)

 目は開けど真実は何ひとつ見える事なく
 耳に穴あれど真実は何ひとつ聴こえる事なし

《prologue》  
 「真実」は、未だ沈黙の闇の中にある・・・

 この「真実」が、たとえ沈黙を破って語りかける日が来ようとも、その耳が「真実」の声を聞き取る事が出来るか否か・・・それはもとより保証の限りではない。

 翻って私の方はといえば「真実」について、しばし考えた。

 否、考えざるを得なかったといった方が、より正確であろう。

 そして、いかにすれば「真実」を伝える事が出来るのか、をも。

 が、それは所詮は「八百屋で魚」、或いは「木に因りて魚を求む」類の愚かしい無駄骨折りに過ぎぬ、と悟るのに時間を要す事はなかった。


起之章
1.突然の黄昏

 話は半年前の夏に遡る。

 「ボクはXさんが大嫌いなんです! それ以上もそれ以下の理由もない・・・」

 青天の霹靂とは、まさにこの事であろう。

 新しい現場への出向から、およそ半年。

 ようやく現場での業務に慣れ、どうにか一人前のスタッフとして板について来た時に、これまでは教育係としてまた今後は良きパートナーとして、残る契約期間をともに務めていくはずだったN君の突然の退社宣言。

 その理由を問うた時の返事が、これであった。

 信じ難い事だ・・・

 しかしもうこの際だから、ズバリ言ってしまおう。

 実は私自身もその当時からX氏の事は、あまり好きではなかったのだ・・・と。

 が、それはN君とは違いあくまでもまだ付き合いも浅い時期の、ほんの私的な印象に過ぎない。

 だからこそ今思うなら笑ってしまうが、この時は若いN君に対しX氏を擁護するような形になったのである。

 「まあ、にゃべっちさんも、今度から今のボクの立場になれば、すぐにわかる事でしょう・・・」

 というN君のセリフにも

 (若気の至りというやつか・・・)

と、心中苦笑していたくらいだ。

 X氏に対しては確かに人物的には好かぬ印象はあったが、現場リーダーとしてはまず過不足ないだろうと、単純に踏んでいたのであるから・・・

 が、そうした己の愚かしさに気付くのには、殆んど時間を要さなかった。

《Flash back1》
去り行く有能な若者の声 

 「にゃべっちさん・・・ちょっと話があるので外へ出ましょう・・・」 

 「喫煙所?」

 「いや・・・人に訊かれるとまずいので・・・そうだな・・・下(のフロア)へ行きましょうか・・・」

 普段は、自信に満ちた口調でズバズバと遠慮会釈なく鋭く切り込んでくるN君が、こんな歯切れの悪い言い方をするのは珍しい(というよりも、初めての事であった)

 実は、この数分前にX氏やN君の所属会社であるP本社の幹部T氏がやって来て、例によって米搗きバッタよろしく、クライアントのお役所にペコペコとなにやら挨拶をしていたのは目にしていたが、その後このT氏の口から私にとっては思わぬ言葉が飛び出したのだった。

 「Nの事だけどね・・・9月いっぱいで辞める事になったから、後の事はにゃべっちさんにお願いするよ・・・」
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「X氏への遺言」までの経過(あらすじ)

 マスコミ業界から、まったくの畑違いであるIT業界へと華麗なる転身を図ったMr.にゃべっち。

 慣れぬ環境の中でどうにか1年を勤め上げると、早々に2つ目の出向先となる某お役所への勤務が決まった。

 現場では先輩格に当たる若いK君の指導の下でunixの基本操作などを一通りマスターし、どうにか日常の業務にもこなれた出向半年を経過したところでその「思わぬ事件」が起こった。

 K君、突然の退社宣言!

 現場で1年半を務めあげ、半年前から(つまりMr.にゃべっちの出向開始と同時に)チームリーダー(といっても常駐は2人だが)として有能な手腕を発揮し、お役所のユーザーにも高く評価されていたK君の唐突な退社宣言だけでも驚いたところへ、まだ出向半年でようやく業務になれた程度のMr.にゃべっちがK君の後任としてリーダーに指名されるという青天の霹靂である。

 これだけでも充分に頭を抱えたくなりそうなところへ持ってきて、さらに追い討ちをかけるように新たにコンビを組むK君の後任者として、クライアント企業のP社から送り込まれてきたのがチンピラ上がりのまったく使えない兄ちゃんだから堪らなかった。

 案の定、懸念していた通りこのD社員の不注意から業務トラブルに巻き込まれた挙句にリーダーとしての「管理責任」を問われ、お役所に対するクライアント企業のメンツの前にトカゲの尻尾よろしく、生贄として差し出されそうなピンチを迎えたMr.にゃべっちであった。

 しかしながら、そうはおとなしく引き下がるようなMr.にゃべっちであろう事か・・・

 怨み募るクライアント企業P社の現場リーダー・X氏に怒りの罵詈雑言を浴びせるだけでは収まらず、契約終了時にX氏に手渡すための《紙爆弾》を夜を徹してせっせと制作していたのだった Ψ(`∀´)Ψ

 さて、次回から十数回に渡って展開していくのは、このX氏に宛てた《紙爆弾》のみで構成した物語である。

 現場における事件の動きや関係人物の行動の推移といったものは、この《紙爆弾》を読み進むうちに最低限必要な情報が総て明らかになっていく体裁となっているため、このシリーズの中で敢えて事件の経過を描写する事は省略した(あまりに、書くも情けないような話と言うこともあるが・・・)

 今回の「あらすじ」と最後の「後日談」のみを除外し、総てはX氏に宛てた《紙爆弾》の内容を殆んどそのまま(しかし万一本人が見ても、微妙にわからないだろう程度に編集し直して)書き写したものである。

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Mr.にゃべっち物語・前夜祭(前編) ☆ヾ( ̄ー ̄ )

 にゃべっち物語『社会人編』は、当然の事ながら『学生編』からリンクしてきます。

 本来は『学生編』と『社会人編』をひっくるめての『にゃべっち物語』であり、最終的には『社会人編』の中に『リアルにゃべっち』も組み込まれていく事になります。

 当然の事ながら、学生編から時系列的に並べていくのが物語を理解する上では最も自然な流れでありかつ面白いわけですが、ご存じの通り今の調子では学生編が終わるのがいつになる事やら、作者のワタクシでさえまったく見当が付かないような大河ドラマになりつつある現状から、そうした形式ばった理想ばかりを言っていては『社会人編』がいつまで経っても始まらず埒があきません。

 そこで敢えて『学生編』と同時進行という形で、無理にも『社会人編』を始めてしまおうではないか、という結論に達しました。

 とはいえ、ここで学生編のクライマックスとなる最後のところに触れていては、この先の読者の楽しみを奪う事になってしまうので、その辺りについては読む方々それぞれの裁量と想像力で補っていただく事として、ここでは『学生編』の内容に抵触しない範囲で、大学をドロップアウトして社会人デビューを果たす経緯について、触れて行きます。

 大学生活最初の2年間は、まさに「バラ色」というに相応しい日々であった。

 しかしながら

 (こんな極楽のような日々が、まだあと2年も続くのだ!)

 という淡い期待は、脆くも崩れ去ってしまったのである。

 バラ色の2年間の中にあっても、ひときわ煌びやかな輝やきを纏って、にゃべっちを夢の世界へと導きつづけてくれた一人の女学生によって、今度は一転して灰色の学生生活を強いられる事になろうとは・・・

 ともあれ実質的にはどうという事でははないにしろ、精神的には人生最大の打撃となった「ある出来事」によって、一時はすっかり生ける屍と化してしまったにゃべっちであった (*'o`)=зハァ-

 昨日までは、眩しいほどに光り輝いて見えた赤レンガの壮大なキャンパスや、皆が良き友に見えた学生たちが「あの出来事」を境に急によそよそしく感じられ、あたかも世界が自分に背を向け始めたように、己を取り巻く何もかもが色褪せて見えてしまったのだから、不思議なものである ( ̄_ ̄;) うーん

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 1chは『にゃべっち物語・社会人編』です。

当初の予定では、この『社会人編』は『学生編(0ch)』が終了した流れに続けてスタートするつもりでしたが、『学生編』が自分でも気づかないうちに膨大なボリュームとなってしまった事情があり、方針を転換を試みました。

 ワタクシも、もう社会人経験は随分と長くなってきましたし、また普通の履歴書には到底収まりきらないような数々の遍歴を経て来たこれまで半生の生き様から、やはり『学生編』や『リアル編(2ch)』同様の波瀾万丈の連続である事は間違いありません。

 当然の事ながら、これらを一々時系列に沿って丁寧に書いていたのでは、『学生編』を遥かに上回りそうな、とてつもない膨大なオーダーが出来上がってしまう事になるわけで、総てをお伝えするには一体何年の歳月を要すべきかの目処さえつかないような、気の遠くなるような有様であろうというのが、正直なところです。

 そんなわけであえて時系列に拘らずに、思いつくままにボチボチとupしていくのが、現状においてワタクシ的には最もスムーズな流れであろう、との結論に達しました。

 実を言えば、大学をドロップアウトした後に世間の右左を弁えぬモラトリアムのままに新社会人デビューを果たした当初こそは、生き様も含め最もシッチャカメッチャカかつ抱腹絶倒の読み物が出来上がりそうですが、言うまでもなく『学生編』のフィナーレを飾る大作となった『大学生編』の最後の部分に微妙にリンクして来る部分があり、そうした事情を考え合わせると『社会人編』のスタートが『大学生編』のエンディングに抵触する事で『学生編』全体に対する興味を殺いでしまう結果は避けた方が賢明でもありましょう。

 以上のような趣旨から『Mr.にゃべっち物語』のタイムスケジュールに限っては、『学生編』や『リアル編』とは異なり、敢えて時系列を無視したランダムなものになって来ますが、もし全体としての体系にこだわりを持っているような熱心(奇特?)な読者がいるならば、予めその辺りの事情をお汲み取りいただき、それぞれの裁量によって物語を頭の中で構成されていかれるよう、冒頭にてお願いする次第です (= ̄∇ ̄=)ニィ

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最終更新:2007年04月13日 02:00